最近、巷でよく聞くようになった言葉の中で、ちょっと気になっているのが「森ガール」。もともとは、ソーシャルネットワークサービス(SNS)のミクシィで、ある女性がお友達からファッションセンスを「森にいそうだね」と形容されたことから生まれた、「森ガール」というコミュニティの名前が語源だと言われています。
森ガールとは、その名の通り森にいそうな雰囲気の女の子…と言ってしまえばこれだけで説明が終わってしまうんですが、ゆる~い感じのナチュラル系ファッションが特徴、と言って良さそうです。さらには、ファッションだけではなく行動スタイルまでひっくるめて、そんなキャラクターの女性自体を指す言葉になっています。
女優で例えると宮崎あおい、蒼井優の「Wあおい」がその筆頭と言われます。ふわっとした、ちょっと天然?な雰囲気が魅力のふたりですね。もっとも、ふたりともそんなイメージにはとどまらず、お仕事では幅広い役柄で活躍していますが。
それにしても、SSK Worldと森ガールとは、何ともミスマッチな…と思われた方が多いのではないかと思います。ところがどっこい、関係は大ありなんです。
考えてみると、森ガールが今のように話題になるよりもずっと前から、妻の紫緒は森ガールを地で行くような服をよく着ています。色使いはあまり派手ではなく、ちょっとふんわり、ちょっとひらひら。年齢的に「ガール」なのかどうかはともかく(笑)、雑誌などで見かける森ガールそのものの格好をしていることが結構あります。
彼女に言わせれば、もともと自分の趣味だったものが、後からそんな風に名前を付けられて注目されている…ということのようです。ある意味、時代を先取りしていたと言えなくもありませんが、それほど奇抜な趣味でもありませんし、一時のブームと言うよりは、既に確立された定番の一つに、今はたまたまスポットライトが当たっている…と見た方が適切な気がします。
ミクシィの森ガールコミュニティには、森ガールとはどんな人?というのをまとめた、「森ガールな項目」という記述があります。試しにこれを紫緒に見せてみました。結果は、ほとんどの項目で見事なまでにマッチ。ファッションだけでなく,「カメラ片手に散歩をするのがすき」など、ライフスタイルでも共通点が多いようです。しかし、中には「これは絶対違う」というところもいくつかありました。演じようとしてやっているわけではありませんから、そんなポイントがいくつもあって当たり前です。
買い物に出掛けたときに、彼女の服選びにも結構つきあいますが、「これ、どうかな?」と聞かれる服を見ると、どうもデジャヴを感じることが多々あります。「前にも似たようなのを買わなかった?」と聞いても、全く意に介さないようです。まあ、似てはいても違うのは確かで、男性のように同じ服を組み合わせなどで着回すことはあまりしないのが女性のファッション…という面もある気がしますしね。ポリシーが一貫しているわけですから、これはこれで良いと思います。
娘の服は、基本的にそんな紫緒の趣味がベースで選ばれますから、こちらは正真正銘の森「ガール」になります。いかにも子どもらしい原色を多用した服もたくさんありますが、ここぞという時のお出かけ服としては、森ガール系がセレクトされることが結構多い気がします。
私は、特に娘の服についてどうのこうのは言わずに紫緒に任せてあります。…まあ、父親があまりここでうるさく口出しするのもおかしいような気がしますが。一方の娘自身は、まだ服の好みについては言い出さないので、果たしてこれが好みなのかどうかはわかりませんが、少なくとも嫌ってはいないように見えます。
買い物に出掛けたときに、娘の服選びにつきあうことも結構ありますが、紫緒は自分の服を選ぶとき以上に嬉しそうに見えます。自分ではちょっと着るのが恥ずかしいようなかわいらしい服でも、娘になら着てもらえますよね。
先週の「世界仮装ツアー」もそうなんですが、娘に自分の趣味でいろんな服を着せられるのは母親の特権かも知れません。娘の身体が大きくなってきて、そろそろ100くらいのサイズが着れるようになってきました。このくらいになると、選べる服のバリエーションも増えてきます。ますます紫緒には嬉しい悩みになりそうですね。
でも、いつまでも娘が母親の言うことを聞いてくれるとは限りません。たまたま趣味が一致すれば、我が家はますます森ガール色に染まりそうですが、もし将来娘が「こんな服は嫌!」とか言い出したら、紫緒はどんな顔をするでしょうか。家庭内抗争に突入したりしたら、間に挟まれる私はどうすればいいのか…ちょっと怖いです(笑)。
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