3年前に入院して以来、ほぼ2ヶ月に1回、経過観察ということで近所のかかりつけの病院に通っています。昨日も出掛けてきました。2ヶ月という間隔は、定期的に薬を出していただく必要がある…というのが大きな理由ではありますが、もちろんそれだけではなく、その名のとおりの経過観察も行っています。
毎回確認するのは心臓と頸動脈の聴診、血圧と体重の計測。これに加えて、3回に1回…つまり約半年に1回は、朝食抜きで受診(これが結構ツラい)して血液と尿を検査しています。前回の通院時に検体を採取していたので、今回はその結果を伺うことになっていました。
最重要チェックポイントであるコレステロールについては、薬を飲んでいることもあり、一応正常範囲でコントロールできているようです。一方、数値が高めということで経過観察しているHbA1cの方は、まだ糖尿病のレベルには達していないものの、年々上昇してきています。
糖尿病には遺伝的要因もあるので、親族に患者がいる私は潜在的にリスクがあるはず…とのこと。体は結構動かしていますし、食生活にも気をつけている中で数値が上がってきているわけで、注意が必要です。先生からは、「ご飯はゆっくり食べるようにしてね」と、ワンポイントアドバイスをいただきました。確かに、食べるのはひとよりも速いほうです。気をつけてみましょう。
診察のときに、「そういえば、入院した後から動脈硬化の検査をやっていないねぇ」という話になりました。今さら言うまでもなく、動脈硬化は心臓から全身に血液を送る動脈が弾力を失い硬くなること。血管が詰まったり破れたりしやすくなり、脳卒中や心筋梗塞などの命に関わる病気を誘発します。高脂血症や糖尿病により悪化するもので、これらの兆候を見ておくのはもちろん、血管自体の現状がどうなのかも押さえておくことが大事です。
「すぐに検査できる」とのことだったので、この際ですからやってもらうことにしました。ベッドに横たわり、両腕と両足首に血圧計のようなバンドを巻き付けます。胸にも小さな電極のようなものを貼り付けます。あとは横たわったまま待っているだけ。何回かバンドが締め付けられ、10分もしないうちに終了しました。
この検査で、CAVI(きゃびー:心臓足首血管指数)とABI(足関節上腕血圧比)という二つの数値が出てきます。CAVIは、動脈がどのくらい硬くなっているかを示す数値で、脈圧(最大血圧-最小血圧で、「脈の強さ」といえば良いでしょうか)と、心臓から足首まで脈が伝わる速度から計算しているそうです。血管が硬いほど、CAVIは大きな数値になります。軟らかいものより硬いものの方が振動波の伝播は速くなるでしょうから、これで測れるのはわかる気がします。
一方、ABIの方はもう少しシンプルで、上腕の血圧と足首の血圧の比です。この数値が小さくなる(足首の方が血圧が低くなる)と、動脈が詰まって細くなっている可能性があるのだとか。私はCAVI、ABI共に正常値の範囲内だったそうで、とりあえず現状では動脈硬化が進行している状況ではないだろう…ということでした。
ちなみに、CAVIの値を年代別平均と比較することで算定されるのが、いわゆる「血管年齢」。私の数値だと50代前半相当だそうで、アラフィフと言われる実年齢と比べれば、ほぼ年齢相応のようです。
横になったついでに…ということでもないのですが、合わせて頸動脈のエコー検査も受けました。血管壁の厚みは0.6mmくらいということで、分厚くなっていたり何か詰まっていたりする兆候は見られませんでした。
先生によると「こんなにキレイなのは久々に見た」そうで、「汚いの(他の人の検査結果)も見せてあげたいところなんだけど、個人情報だからねぇ」と、相変わらずトークが絶好調でした。まあ、このひとが真顔で話し始めたらヤバい…ということは身をもって知っていますので。逆に言えば、これならひと安心です。
今回の動脈硬化の検査は、血圧を使って判断するものだったわけですが、自宅には家庭用の血圧計も購入してあります。それこそ3年前に、血圧も定期的に測って管理しなくては!と思って買ったのですが、最近は測っていませんでした。せっかく買ったものですし、使わなくてもったいないと引っ張り出しました。
手首に血圧計を巻き付けて、胸の真ん中に当てます。心臓の高さあたりに置くことで、最も正確に測れるのだそうです。
入院していたときには、「24時間血圧計測」を行ったのを覚えています。30分に1回ほど、腕に巻いたバンドがギュ~ッと収縮していました。最近は「血圧計付き」を謳うスマートウォッチも出てきていますが、センサーは心拍数を計測するのと同様の光センサーのようで、あれでどのくらい正確に測れるのか疑問です。とはいえ、常時計測できると健康管理には役立ちますし、気になるところです。
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