これまでに2度旅行先からのホームページの更新を行いましたが、これに限らず、泊まりがけで出かけるときには、いつでも愛機Let’s note S21を持ち歩いています。持ち歩いた先ですることもいろいろあるんですが、やっぱり一番の目的は出先で電子メールのチェックをすること、そしてその返事を送信すること。最近は、このWeekly SSKを更新することもその目的としての地位を確立しつつあります。
ということになると、どうしても出先からインターネットにアクセスする必要が出てくるわけですが、これにもいくつかの方法があります。
主役は「グレ電」
最近はいろんなところで普通に見かけるようになった灰色の公衆電話、通称「グレ電」。この電話機には電話線を繋ぐモジュラージャックが付いていますから、パソコンのモデムと接続すれば、いつも使ってる設定と同じようにインターネットが出来ます。しかも、モジュラーの隣には一回り大きなISDN用のジャックもありますから、それなりの機器を揃えれば64kbpsという高速でインターネットに繋げます。ネットサーフィンだって楽々。…でも、電話機に行列が出来ているときは遠慮しましょうね。
旅行先からインターネットに繋ぐために一番無難なのがこの方法ではないでしょうか。私は、出先でインターネットに繋ぐとき、最初にこれを探します。最近は旅館やホテルなんかでもこのグレ電が据え付けてあるところが増えているので便利ですね。
期待の新星、ICカード公衆電話
最近数の増えてきた新顔がこれ。これまでの公衆電話よりちょっとコンパクトで、オレンジや緑の色を使ったポップな(というよりもちょっと恥ずかしい)デザインの電話です。まだ設置数は少なく、私はJRの駅でしか見たことがありません。この電話は、専用のICカード版テレホンカードしか使えないと言うわがままな電話なんですが、こいつには「赤外線通信」という必殺技があるんです。
最近のノートパソコンには、必ずと言っていいくらい「赤外線ポート」というものが装備されています。これは、テレビのリモコンなどと同じように赤外線を使ってデータを送れるようになっているもので、実は115.2kbps以上の転送能力を持つ結構高性能なインターフェースなんです。ノートパソコンの他にこれを装備している機器が少ないので、普段は「ただ付いているだけ」という状態なんですが、ICカード公衆電話では、この赤外線ポートを仮想シリアルポートとして利用し、ISDNと同じ64kbpsのインターネット接続を実現します。
実はこのICカード公衆電話の赤外線通信、つい最近初めて使ってみたんですが、これは非常に便利です。電話機の前にパソコンを置いて、テレホンカードを置けば(なぜ「置けば」なのかは実際にこの電話機を見ればわかります)もう準備OK。あとは普通にダイアルするだけです。通信速度もISDN64kbps相当ですから快適そのもの。なにしろ電話線を繋がなくていいのは楽ですよ。しかも、本体内蔵のハードウェアだけで通信できるし。
とは言え、この赤外線通信機能を使うには専用のドライバが必要です。ドライバ(Windows 95/98用)は、NTTのホームページからダウンロードすることが出来ます。旅先にノートパソコンを持ち歩いている皆さん、試してみる価値はありますよ。
ちなみにこのICカード公衆電話、もっと小さな携帯端末でも使えるみたいです。詳しくはNTT東日本、NTT西日本での公衆電話の紹介をご覧ください。
電話回線を拝借する手も
一見簡単なようで、実は意外に面倒なのがこの方法。というのも、家庭等に繋がっている電話を外してそこにモデムからの電話線を割り込ませるんですが、元々人様の家できっちりと収まっている電話を動かして、電話線を引っ張り出す必要があることがほとんどなので、たいてい住人に嫌がられます。しかも、インターネットに繋ぐとはいえ、結局は電話を使わせてもらっているわけで、電話代泥棒呼ばわりまでされます…これはまさにその通りで、反論する余地はありませんね。電話代はちゃんと払いましょう。
実は、それぞれの回線用に設定をするのもややこしかったりします。回線がパルス回線かトーン回線か…というのが意外に盲点だったりします。ホテルの電話に繋ぐ事も出来る場合がありますが、この場合は外線0発信をソフト側で設定する必要がありますし、いろいろ面倒な割にそれほど恩恵のない接続方法のような気がします。利点と言えば、部屋の中でじっくり落ち着いてインターネット接続できることくらいでしょうか。
最終手段は携帯電話
いよいよ困ったときにはこれ。何しろ、携帯電話の電波さえ届けば山奥だろうが海上だろうがインターネットに繋がります。しかも移動中でも使える…といいところは多いんですが、今のところ最大のネックは通信速度。たったの9.6kbpsというのは辛いです。まあ、メールの確認をするだけなら何とか使い物になりますが、先週Weekly SSKをアップロードしたときは正直言って「やらなきゃよかった」と思いましたね。
通信速度については、将来的には大幅に改善される方向性が打ち出されていますね。とりあえず年内にはcdmaOneで64kbpsのサービスが始まるようですし(実際には年明けになりましたね)、次世代の携帯電話ではMbps級の通信速度が実現されるとか。こうなってくると「携帯電話が一番速い」と言うことになってくるかも知れません。まあ、どちらにしても新しい機械を購入しなくてはいけませんからね。すぐには恩恵は受けられないでしょう。
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