8月に覚醒剤取締法違反で逮捕され裁判中だった槇原敬之被告に、今日(12月8日)判決が言い渡されました。懲役一年六月、執行猶予三年。結局量刑は求刑通り、そこに執行猶予付きとなったんですが、本人もいたく反省しているということで、社会的に大きな影響を与えた事件であることを加味しても、執行猶予付きの有罪判決というのはまあ妥当な線じゃないかな、と感じました。
判決によると、「被告は起訴事実を認めて反省しており、再びこのようなことを起こさないと誓っている」ということですね。誓ったからそれで良いのか?という気もちょっとしたんですが…まあ、言いたいことはわかります。裁判官は、彼に有名人としての発言を含めた行動の重みを自覚するよう求めたんですよね。
本人は、これからも歌い続けたいそうですね。今後彼が歌い続けても、これまでの彼の歌の世界が世界なだけに、同じ歌を歌っても今まで通りには聴いてくれない人もいると思います。逮捕歴というのはそれだけ大きな汚点になってしまうんですが、私としては「自分の中で歌の占める大きさを実感した」という彼の、歌に対する愛を込めた、ある意味一皮むけた新しい歌の世界を聴いてみたいな…と感じています。復帰作が楽しみです。
今後のことでちょっと気になるのは、彼が逮捕されたときに「全作品の店頭からの撤去」という極刑を科したソニーレコードの対応。もちろん撤去されたレコードが戻ってくるかどうかも心配ではありますが、執行猶予付きとは言えれっきとした有罪判決が出たわけで、判決が出たことを受けて正式に契約解除、という事態も考えられます。しかし、ここは彼の社会復帰のために懐の深さを見せてほしいものなんですけどね…どうでしょうか。
もう一つ心配なのは、再犯がないかどうか。…というと彼のファンの皆さんに怒られそうですが、昔から有名人の薬物所持・使用はしばしば繰り返されていますから、ファンである私もついつい心配になってしまうのです。再犯で逮捕でもされれば、今度は執行猶予では済まないでしょう。まあ、繰り返さないかどうかにその人物の真価が問われるわけなんですが、こればかりは信じるしかありません。とにかく、これからも槇原敬之の歌が聴き続けられることを願っています。
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