冬のボーナスも出たと言うことで、土曜日(12月25日)に街に出かけてちょっと大きな買い物をしてきました。自分へのクリスマスプレゼント?…そう言うとちょっと空しさも残ってしまいますが…。
もともと「お金は使ってこそ生きる」と言う主義で、貯蓄にはあまり熱心な方ではありません。手元にお金がたくさんあっても、あることそのものが嬉しいわけではなく、それを使っていろいろなことが出来るからこそ嬉しいんですよね。まあ、老後の問題などありますから昔の江戸っ子みたいに「宵越しの金は持たねぇよ」とまでは行きませんが。
今回買ってきたものは2つ。どちらもなかなかの優れものです。ここでちょっとご紹介します。キーワードは「デジタル」「音楽」でしょうか。
1. Pioneer X-MC5MD
一つ目は、パイオニアのミニコンポ。我が家には、10年以上前に買ってもらった立派なコンポがあるんですが、壊れてしまって近年は室内の巨大オブジェと化していました。修理しても良いのでしょうけど、最近のすっかりデジタル化した音楽環境には到底対応できないと言うことで、ここはMDやCDを活用できる新しいものを購入しようと決め、ここ1年くらい機種を検討していました。
このX-MC5MD、2つの面白いポイントを持ってます。一つはMDダブルデッキ。カセットテープではすっかり一般的な装備ですが、MDで贅沢に録再デッキ2台(しかも片方は3連装)。しかも、基本的にデジタル接続で(下注釈参照)ダビングします。アナログ接続でダビングする場合でも内部配線を通るだけなので音質はそんなに落ちないでしょう。さらに、MDの倍速ダビングまでやってのけます。こちらはアナログでしかできないようですが。
(MDのデジタルダビング)
CDやMDなどのデジタル録音媒体の場合、SCMS(Serial Copy Management System)というコピー防止の規格があり、デジタルコピーは1世代しか行えないようになっています。X-MC5MDの場合、このSCMSに規制されない限りMD→MDのダビングはデジタルコピー、規制された場合には自動的にアナログ録音に切り替わる仕様になっているようです。
もう一つは、MDへのタイトル入力等の文字入力の容易さ。何とこのX-MC5MD、ごく普通のパソコン(IBM PC/AT互換機)用のキーボードを接続可能。英数字、カタカナをキーボードからスムーズに打ち込むことが出来ます。カナのローマ字入力も可能です。最近、専用の文字入力キーボードを装備したり、パソコンと接続して文字情報を転送したりできる機種もありますが、専用キーボードは操作性が今ひとつ、パソコン接続は接続キットが高価なことが問題になりました。私が今回一緒に購入してきたキーボードはワゴンセール中のもので何と980円。これはお得です。
2. Roland UA-100G
もう一つはこれ。先日の記事で話題に挙げたUA-100のモデルチェンジ版です。ハードウェアとしてはUA-100と全く同じで、音声をパソコンでデジタル処理するための機械です。アナログの音声(ライン入力、マイク、ギターの処理が可能)をデジタルデータに変換してパソコンに送り、パソコンから送られたデジタルデータをそのまま光デジタル端子に出力したり、アナログ音声として出力したりすることが出来ます。しかも、内部にはギターやマイクに最適なプログラムを含む高性能エフェクターも装備しています。さらに、2系統(32チャンネル)のMIDIインターフェースまで付いていてまさに多機能。これらの制御がたった1本の細いUSBケーブルの接続で可能なんですから、時代は変わったものです。
これの購入理由は、もちろん自分の音楽への生音の活用。前から生楽器や歌声の重要性は感じていましたが、この前ライブ演奏をしてから自分の音楽の中でどんどん使ってみたい気持ちが強くなりましたね。UA-100を使えば、音声だけをデジタル録音してからバランス等調整し、最後にMIDIによる演奏と合成することも出来ます。まだ使い込んでいないので問題点等はわからない面もありますが、これから使っていくのが実に楽しみです。MP3ファイルに変換できるツールも同梱されているので、ホームページ上で公開することも出来そうですね。
ところで、このUA-100Gには、これまた先日の記事で触れたVSC-88H3も同梱されています。これを使うと、GS Format対応データを理想的な音質で音声データ化出来るので、音源を持たない人でもHPで聴けるように出来るな…と思ったんですが、最近はGS Format対応のソフトウェア音源が身近なところに浸透していますから(「SSK Worldを聴くために」参照)、あまり意味がありませんね。音声データはどうしても大容量になりますし…どうしていくかは今後検討します。
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