去年の年末は、いわゆる西暦2000年問題で世間は騒がしかったですね。幸い、細々とした問題は起きましたが、重大な事件は起きずに無事2000年を迎えることが出来ました。
私の友人の中には、ちょっとおかしな日付の電子メールを送ってきた人がいました。内容が読めないわけではないんですが、普通は日付順で並び替えされてしまうので、届いたメールを探すのに一苦労しました。私の場合は、仕事で電子メールを受け取ることがないのでまだ良かったんですが、仕事で送ってくるメールがこれでは困るでしょうね。
さて、私が前にこの問題について書いたときに、「2000年1月1日以外にもこうした問題が起こる日がある」と書いたと思いますが、明日、2000年2月29日はその一つです。2月29日があるという事は、今年はうるう年なんですね。
皆さんご存じのとおり、西暦年が4で割り切れる年はうるう年になります。しかし、100で割り切れる年はうるう年になりません。ただし、400で割り切れる場合には、その年はうるう年になります。2000年がうるう年になるというのは、この最後の規則が適用された結果なんですね。この最後の規則を見落としているコンピュータプログラムが日付情報を間違えてしまうかも……というのが「2000年2月29日問題」です。
年越しを無事に乗り越えたこともあり、今回も大事には至らないと言う見方が大勢のようですね。実際、
1. 4年に1度のうるう年すら考慮していないシステムも存在するわけで、こうしたシステムでは4年に1度時計の調整をすれば済みます。
2. また、4年に1度のうるう年のみ考慮したシステムなら、結果的に2000年はやっぱりうるう年になりますから、全く問題は起きないわけです。
3. 100年に1度の調整自体かなり特殊です。この調整を考慮した人が、400年に1度の調整を忘れるとは考えにくいんですが、どうでしょうか?
もう少し考えてみると、コンピュータの進歩はものすごいスピードですから、同じシステムを何百年も使うと言うことは考えられません。となると、うるう年への対応はせいぜい4年に1度の調整だけで十分なような気がしますよね?
また、初期のコンピュータは容量の制約が非常にシビアでしたから(そもそも西暦2000年問題の本質はそこにあったんですが)、100年も先のことを考えるよりも処理を簡単にする方を優先したと思います。それ以前に西暦を2桁で扱う人たちが100年単位の話を考えてるとは思えませんが。
こうした根拠から、私自身も今回の件については非常に楽観的です。それでも、ちゃんと銀行に通帳記入に出かけてしまうんですよね。まあ、前にも書きましたが「備えをした上で楽観的に構える」のが一番ですよ。
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