最近「Digital Divide」という言葉がよく使われるようです。このデジタル・ディバイドというのは、パソコン操作などの情報処理技能の有無によって、給料や昇進に差が出てきている現象を言いますね。特に情報先進国のアメリカではこうした状況が顕著なようですが、我らが日本でも、全く笑えない状況になりそうです。
この前、Loppiというものを初めて使いました。ご存じの方も多いと思いますが、Loppi(ろっぴー)というのはコンビニエンスストアのローソン各店に設置されている機械で、いろいろな商品を購入できるオンライン端末です。私は、電話予約した…じゃなくてしてもらったコンサートのチケットを買うためにこれを使ったんです。もらった予約番号と電話番号などを入力していくと、レシートみたいな紙が出てきました。これをレジに持っていったら、ちょっと待たされた後、印刷されたチケットと交換してくれました。あっけないくらい簡単でした。
実はこの予約番号と電話番号、E-mailで送ってもらったので、例によって持ち歩いているLet’sくんを抱えたままローソンの店内に入り、端末の前でおもむろにPCの蓋を開いて…結構目立ったでしょうね。
Loppiで買える商品は実に多岐に渡ります。店頭に展示されていないものも含めたいわゆる「形のある商品」だけではなく、コンサートのチケットやパック旅行に航空券、さらにはWOWOWや有線放送などの入会手続き。何と「動物占い」まで買えてしまうんですね。特にこうしたサービスを販売する場合に、オンラインで情報を交換することは必須になります。
変わったところでは、ゲームソフトの書き換えサービスがあります。対象ゲーム機がスーパーファミコンというのはさすがに今となっては時代遅れの感が否めませんが、それでもゲームのネット配信をしているわけで(まさか各店のLoppiに全て詰め込んでるわけではないでしょうから)、なかなか先進的な取り組みだと思いますね。
昔から、銀行の自動預払機などこの手の端末は存在したんですが、最近、こうした端末を設置する場所が増えています。操作性についてはよく考えられていると思うんですが、それでもこうしたものには 強い拒否反応を示す人たちが少なくありません。私にはこうした端末に対して抵抗感がないので正直なところ良く分からないんですが、やっぱり難しいものらしいです。
こうしたオンライン端末が増えてくると、これを使いこなせない人には便利なサービスの数々が利用できない…という事態も増えてきます。企業内での地位に限らず、日常生活のレベルでデジタル・ディバイドが進行しつつあります。特に日本の場合新しもの好きな国民性は世界一だと思いますから、一度こうした状況が起きると雪崩のようにどこまでも流れていきそうな気がします。社会的な差別に進みそうな気がして、正直なところちょっと怖いですね。
余談ですが、日本の企業では最近「English Divide」がキーワードだとか。英語力の有無が給料や昇進に影響を与えているようです。企業活動の国際化が進んでいる現在、国際的に事実上の共通語である英語の能力が重視されるのは当然の流れだと思います。でも、突然そんなことを言われても困ってしまいますよね…特に管理職の皆さんは。おかげで英会話学校は大盛況のようですが。
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