巷は黄金週間の後半戦に入ったようです。黙っていても3連休がやってくるこの時期はいろいろ楽しみがありますが、私の地元浜松市で開催される大イベント、浜松まつりについて一度は触れておく必要があるでしょう。実際のところ私は市外に遊びに出かけることも多い(笑)んですが、今年はじっくり腰を据えて浜松まつりを楽しむことにしました。
浜松まつりの楽しみは、昼の部と夜の部に分けることが出来ます。昼の部は「凧揚げ祭り」として全国的にもそれなりに知名度があるようですが、この夜の部もまたひと味違った迫力があります。夜の部は、各町ごとに御殿屋台が町内を巡ったり、町内の若い衆が一団となって(「練り」と呼びますが)その名の通り練り歩いたりします。昨晩は、ちょうど我が家のすぐ近くにその両方がやってくることになっていました。
「練り」部隊は、町内で長男の生まれた家に出向き、みんなでお祝いをします。家の人たちがこれをもてなす訳なんですが、これが非常に大変なんだそうです。何しろ、100人以上の男女が押し掛けて酒を飲んだりものを食べたりしていきますからね。子供が産まれた家でお祝いをしてもらう家では、「初凧」(「昼の部」で使います)も作りますから、都合100万円単位の大きな出費になるとか。これが嫌で子供が産まれるとゴールデンウィークは市外に逃亡する家があったり、逆にこの楽しさが忘れられなくて女の子が産まれたときでも家に呼ぶ人がいたり、このあたりはいろいろな人がいて面白いところです。
ちょうど私の家の近所で子供の産まれた家があり、これをお祝いするそうなので見物しに行きました。「ヤイチョ」とかけ声をかけてラッパや太鼓のリズムに乗ってやってくる練りは、一種異様な迫力を醸し出しています。家の前の道路で隊列が何周かとぐろを巻いて、その後万歳三唱。う~ん、正直言って怖かったですね。でも、この雰囲気には、何故かわくわくするものがあります。これが祭りのエネルギーなんですね。
ただ、ちょっと気になったのは、そんな最中でも輪の外側で携帯電話で喋ってるヤツとか、キックボードでぐるぐる走り回ってるヤツとか、座り込んでタバコを吸ってるヤツとか、とにかくこういう場所でも集団行動が出来ない輩の多いこと。そういえば、昔は私も練りに参加していたのに、今は参加しなくなった理由というのが、こうした人たちの存在だったような気がします。昔に比べるとそう言う人って増えた気がしますね。
で、こういうのはだいたい若者たちなんです(タバコを吸ってたのも多分未成年でしょう)。年に一度のお祭りですから、思いっきり羽目を外して騒ぎたいのもわからないことはありませんが、それでも集団で動いているんですから、全くの無法地帯と言うことではなく、最低限の規律の中で動かなくてはならないと思います。もともとこの期間は未成年の飲酒・喫煙が問題になりやすいこともあり、一時期は「高校生の参加全面禁止」なんてこともしていました。ただ、これは祭りという地元の文化の伝承を断ち切ってしまう面もあり難しいところ。私の祭りへの熱気も、参加が禁止された高校3年間で少し冷めたのかな?とも思います。
ちょうどそのころ、私の家の真ん前を御殿屋台が通過する…予定だったんですが、ちょうどこの練りと鉢合わせになってしまうので、御殿屋台の方がコースを変えて行ってしまいました。私の家の前の道はちょうど隣町との境界になっていて、練りと屋台は違う町の所属だったんです。連絡が取れていないと、こういうハプニングも起こります。
ところで、今回3月に買ったデジカメで撮影して、写真を公開しようと思ってたんですが、流石に夜の闇の中では撮影が難しいですね。フラッシュを焚いても、すぐ近くしか写りません。銀塩写真よりもCCDイメージの方が光条件がシビアなようです。一応写っていた写真を何枚か公開しています。そちらもご覧下さい。
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