ここ何ヶ月かの間、SSK Worldに掲示板を設置するかどうかと言うことが、私の中で問題の一つになっています。皆さんご存じのとおり、掲示板というのはホームページを訪問していただいた皆さんにメッセージを書いていただけるコーナーですね。単純に一言ずつ書いていただけるものの他、掲示板に書かれた内容に返事や意見を付け加えられるもの、単なるテキストだけでなくHTMLタグが書けるもの、文字だけでなく顔などの絵が付いているものなど、バリエーションは意外に豊富です。
掲示板を設置すると、今の私みたいに必死で書く内容を考えなくても、リアルタイムで勝手に内容が増えていきます。結果的に訪問者の方にとって楽しみは増えます。アクセス数も増えてきます。もちろん、このあたりは元々のホームページに来てくれる方がどのくらいあるかに大きく左右される話なんですけどね。ただ、最近のアクセスログ(こっそり録ってるんですが)を解析してみると、今までに来たことのない場所から訪問してくれる方はときどきはあるようです。
さらに、掲示板に書き込んでくれる人たちの間に、新しい出会いの場を提供することにもなります。情けない話なんですが、実はこの点は友達から指摘されるまで気が付きませんでした。掲示板というのはもはや自己表現の場を超えたコミュニティ・スペースなんですね。ともかく、これまでの私の側から一方的に情報を流している形態から一歩抜け出せる可能性を持ったコンテンツであることは確かでしょう。
掲示板をホームページ上で実現するためには、管理者が更新することなくリアルタイムで内容を変更できる技術が必要になります。これを実現するためには、サーバー側で何らかのプログラムを動かすことになります。サーバーでプログラムを動かすための代表的な機能が、ホームページ制作者の間でときどき聞かれるCGI(Common Gateway Interface)やSSI(Server Side Include)です。
どちらの場合でも、サーバーでプログラムを動かすことは必然的にサーバーにかける負担を大きくすることになりますし、場合によってはこれらのプログラムがサーバー全体の動作に悪影響を与える可能性があります。このため、ホームページサーバーによっては、CGIやSSIの使用を禁止しているところも多いと聞きます。幸い、私がホームページを置いているさくらインターネットさんでは、CGIもSSIも使用が許可されています。自分のホームページ内に掲示板を開設することが可能なわけです。もちろん、掲示板に限らずプログラムを動かせるわけですから、いろいろと面白い可能性が広がってきます。身近なところではアクセスカウンタもCGIやSSIで実現されているものですね。
一方、CGIの使えない人たちのために、掲示板スペースを貸してくれるサービスも多く登場しています。無料で貸してもらえるものも多く、これらの掲示板レンタルサービスを利用すれば今すぐにも掲示板を開設できます。意外にデザインもいろいろカスタマイズが出来たりして、自分なりの掲示板を作れるようです。
掲示板レンタルサービスを利用した方がずっと簡単なんですが、やはり自力で設置した方がいろいろと細かいカスタマイズが可能になります。CGIプログラムを作るために最もよく使われているのがPerlというスクリプト言語で、UNIXを使っている人にはお馴染みの言語だそうですが、DOS→Windows一筋の私でも、昔かじったことのあるC言語にかなり近いスタイルなので理解できそうです。設置するなら自前でやってみたいですね。実は、CGIなどで実行するプログラムはサーバー上で実行できればどんな言語で作ったものでも構わないので、C言語そのもので書くことも可能(しかも高速なモノが作れます)なんですが、掲示板のように文字列を多く扱うものならPerlの方が向いています。
ところで、自前かレンタルかにかかわらず掲示板を設置する場合に問題になるのは「招かれざる客」をどうするのかの問題。と言っても、別に会員制のページを作ろうとしているわけではなく、いわゆる「掲示板荒らし」対策。技術的には、特定の経路からのアクセスだけ拒否する方法もいくつかあるようです。自分でプログラムを組むなら、一般的に行われる方法以外にもいろいろ考えられるんですが、それでも限界があります。最悪の場合掲示板やホームページを閉鎖するしかない…ということにもなりかねません。
掲示板というのは自分のホームページの内容を他人に委ねるわけですから、そこには大きなリスクも伴います。それでも、掲示板には先に挙げたような大きな魅力がありますからね。しばらくはいろいろ技術的な試験を続けて、なるべく早いうちに開設したいと思っています。そのときには、悪質なお客さんが来ないように祈るとしましょう…対策はとりつつ、ね。
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