この前の日曜日(7/2)は、浜松球場でプロ野球観戦(ドラゴンズ×スワローズ)でした。今シーズンたった1試合の公式戦、楽しみにして出かけたんですが、試合は10対5でドラゴンズの大敗。まあ、そういうことだってありますよ…と自分を納得させましたが、どうも浜松球場での公式戦には最近いいイメージがありません。せっかく来てくれるのなら、ファンとしては是非勝ってほしいところなんですが。
ところで、前にWeekly SSKで話題にした倉木麻衣のアルバム、予定通り(決して「予想通り」ではありません。御注意を)の大ヒットだそうですね。今後何百万枚売れるのかはまだわかりませんが、何度考えても最近の音楽ソフトビジネス界は狂っているとしか思えません。
倉木麻衣と言えば、ダウンタウンの浜ちゃんこと浜田雅功が、テレビ番組のゲストに宇多田ヒカルを迎えたときに「あんたのパクリ、出てるやん」と倉木のことを指して発言したそうですね。それだけならまだシャレで済んだかも知れないんですが、これに宇多田の側も「初めて見たとき、『もしかして、これってアタシ?』って思った」などと同調してしまったばかりに大騒ぎになっているようです。
確かに私もWeekly SSKの場で「曲の区別が付かない」という趣旨のコメントをしていますが、これは新人アーティストが出てきたときによく起こることです。それを言い出せば世の中「パクリ」と言われても仕方のない曲ばかりです。HYSTERIC BLUEなんてJUDY AND MARYそのものだと思いましたし、ゆずと19(じゅーく)だって未だに区別が付きませんし、最近は椎名林檎クローンも出ているようですし(名前は忘れちゃいましたが)…例を挙げればキリがありません。だいたい、一時期SPEEDとMAXの区別が付かなかった程度の私ですから仕方がない話です。もうしばらくいろいろな曲を聴いていれば区別は付くようになるでしょう。それでも似ていることは確かでしょうね。大ヒットがひとつ出ると、それにつられて似たようなジャンルの人たちの曲も売れてくることは良くある話ですし。
自分で曲を作る立場から言わせてもらうと、意図的に真似をしようとするのは意外に大変なことです。完全にオリジナルのつもりで作っても、ちょうどそのころよく聴いていた曲に似てしまう…ということは良くあるんですが、逆に「この曲みたいな曲を作ろう」と思うとたいがい失敗します。全くのコピーになってしまうか、似ても似つかなくなるかのどちらかです。巷に良く出ている「似たような曲」というのも、別に真似しようとして作ったのではなく、たまたま自分の好きなものを作ったら他人の曲に似てしまったというだけの話だと思います。もちろん、これが丸ごとコピーしてしまうと言う盗作になると話はちょっと変わってきますが。実は盗作についても思うことがあります。それについてはまた日を改めて。
アーティストにとって、公衆の面前で「パクリ」(要するに他人の物真似ってことですからね)と言われるのは屈辱的なことです。特に自分で曲を作っている人たちにとってはなおさら。自分の趣味で曲作りをしているだけの私ですら、そんなことを言われれば腹が立ちます。数百万枚のCDを売りまくるような人が怒るのは当然でしょう。
一方、真似された側としてはいろいろ思うこともあるでしょうけど、普通は誰でも嫌いな物は真似しません。好きだから真似のようになってしまうんです。ですから、「真似された」側はむしろ喜ぶべきかも知れませんね。今回の件も、部外者の浜ちゃんがそういうコメントを出すのは仕方ない面もあると思いますが、同業者である宇多田がこれをフォローしてやるくらいの余裕が必要だったと思います。まあ、あの娘も全然テレビ慣れしてませんから、仕方がなかったんでしょうか。そこが魅力…という点もあるでしょうから、難しいところです。私はああいう礼を失した喋り方は嫌いですが。
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