なぜ再インストール?
無事CF-B5Rを入手できた私ですが、最初のセットアップが終わり、128MBの拡張メモリを装着(合計192MBになりました)した後に行った作業が、何とシステムの再インストール。まだ買ったばかりなのに、どうしてそんなことをしたのか?というと、それはWindows 2000をインストールするため。
CF-B5Rのハードディスクは何と20GBの容量があり、しかもそれがパーティション分割されずに一括で領域確保されています。Windows 2000では、Windows 98と共存させて両方を切り替えて立ち上げられるデュアルブート環境を実現できるんですが、そのためにはパーティションを2つに分けなければなりません。もし完璧に動作してくれるのならWindows 2000だけで使っていきたいのが私の気持ちなんですが、実際のところWindows 2000ではドライバ類のサポートがWindows 98に比べてかなり遅れていますから、両方を使い分けていくしかありません。
デュアルブート環境の作り方
それでは、CF-B5Rでのデュアルブート環境の作り方を大まかに説明してみましょう。
- まず、最初のセットアップの時に作成した再セットアップ用のフロッピーで起動します。再セットアップ処理そのものはここでは中止します。するとコマンドプロンプト(昔懐かしの「A:\>」というやつですね)の画面になりますから、ここからFDISKコマンドを実行してパーティションを分割、さらにフォーマットします。私はこんな風に分割してみました。このあたりは合計20GBならではの余裕ですね。
Windows 98ハイバネーション用 192MB : 添付ユーティリティで確保
Windows 98用(C:) 6.0GB : FAT32でフォーマット
Windows 2000用(D:) 12.4GB : FAT32でフォーマット - その後、もう一度先の再セットアップ用のフロッピーで起動し直し、再セットアップを実行します。CF-B5シリーズの再セットアップ用プログラムでは、「パーティション構成を維持したままC:ドライブにインストールする」という方法が選択できるので、この処理でWindows 98の再インストールが終わった後に、D:ドライブにWindows 2000をインストールすれば、当初の目的が達成できます。
- Windows 2000のインストールは、CDの内容を丸ごと、あらかじめD:ドライブにコピーしておき、Windows 98上からD:ドライブ上のセットアッププログラムを起動し、「新規インストール」を選択することで行いました。あとはインストーラの指示に従っていけば、Windows 98とWindows 2000の両方を選択して起動できる環境が整います。拍子抜けするくらい簡単に、しかも驚くほど早く完了しました。所要時間については、やはりCPUの能力差が大きいようです。
Windows 2000環境を検証する
れっつらーの皆さんやWeekly SSKを読んでいただいている皆さんには今さら説明するまでもありませんが、CF-B5シリーズでは現在のところWindows 2000はサポート外になっています。そんな状況で強引にインストールするのですから、不具合の一つや二つあるのが当たり前です。
これまた今さら言うまでもありませんが、Windows 2000を使う場合に最大の問題になるのが、ドライバが用意されているかどうかです。CF-B5Rには内蔵デバイスが非常に多いので、これらに対応したドライバがあるかどうかが使い勝手に大きな影響を与えます。内蔵デバイスについて、今回のインストールの結果わかったドライバや添付ツールの対応状況について下に示しておきます。
Windows 2000のインストール直後に使えるもの
- トラックボールの基本機能(左右クリック、カーソル移動)
- キーボード
- 液晶ディスプレイ・外部ディスプレイ [デュアルディスプレイ機能は不可]
- LANインターフェース [Windows 98用ドライバも使用可]
- シリアルポート・パラレルポート
- USB
- PCカード
- 115.2kbpsの赤外線通信
- プライベートキーでの起動制御 [事前にWindows 98側で設定が必要]
B5R本体に添付のWindows 98用ドライバが使えるもの
- トラックボールの拡張機能(スクロール機能など)
- サウンド機能
- SpeedStep機能のOSからの制御
現状で対応ドライバが不明なもの
- モデム
- ワイヤレスコムポート(携帯電話が直結できるインターフェース)
- 「Fn」+「F7/F10」によるサスペンド・ハイバネーション
- 4Mbpsの赤外線通信
B5Rも外に持ち出して使いたい私としては、他の機能はともかく内蔵モデムやワイヤレスコムポートが使えないのはかなり痛いですね。独自インターフェースであるワイヤレスコムポートはともかく、比較的ドライバの汎用性が高そうなモデムについては代わりに使えるドライバがないものか探しているところです。
その後、FPANAPCでの情報により「Fn」キーによるサスペンド等の制御は本体添付のドライバが使えること、内蔵モデムのドライバが他社ページからダウンロードできることがわかりました。さすがはFPANAPCです。近いうちにお礼を兼ねてご挨拶に行かなくては…。
(内蔵モデムのドライバについて)
台湾・E-TECHリサーチ社のWebページにある「PCI56PVP+」用ドライバが使えます。ページにアクセスするときに「繁体字中国語」のインストールを要求されますが、なくても大丈夫です。
ドライバのインストール時に表示されるハードウェア一覧から「HSP56 PCI MODEM」を選択します。例によって「ドライバが署名されていません」と警告されますが、気にせずインストールしましょう。
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