それは、夕食を食べているときでした。美味しく食事している途中に、いきなり口の中で「ガリッ」と固い感触がありました。そんなに固いものを食べていたわけではなかったのに…と不審に思い、その思いっきり違和感のある物体を口から取り出してみました。それは、銀色のちょっととげの付いた塊。そう、それは前に虫歯を治療したときの詰め物でした。
当然、それが元々詰まっていた右の奥歯にはぽっかり大きな穴が開いていました。別に冷たいモノを飲むと歯にしみる…というわけでもなかったんですが、どうも穴が開いているのも気持ちが悪い(ものが詰まったりして良くありませんし)ので、歯医者で治療してもらうことにしました。実は、左の奥歯にも最近気になっている穴があったんですが、治療に出かけるきっかけを掴みきれずに時が過ぎていました。せっかく出かけるのだから、これも治してもらうことにしました。
私は、歯医者はどうも苦手です。まあ、普通は誰でもそうだと思うんですが。もし歯医者に行くのが大好きだ…という方がいたら、その理由を書いて私まで御連絡下さい(笑)。
歯医者の苦手な理由は何だろう?と考えてみたんですが…結局のところ最大の原因は「怖い」と言うことなんですよね。では、どうして怖いのか?ということになるんですが、これはやっぱりあの歯を削る不快な高周波の音、歯ぐきを通して頭に伝わってくるその振動、そしてそんな音を立てながら口の中で何が行われているのが全く見えない恐怖感ではないのかな?と感じます。まあ、もし治療している様子が全て見えたとしても、それはそれでおぞましい光景のような気がしますから、見たくはないですけどね。
ところで、歯医者になかなか出かけない理由(言い訳…と言う話もありますが)の一つに、「行く時間がない」というものがあります。確かに、サラリーマンの立場からすると平日に出かけるわけには行きません。でも、体調が悪くて普通の病院に行くときには休みを取ってでも行くわけですから、やっぱりこれは言い訳でしょう。歯の痛みは、体調の変化よりも我慢しやすいのかも…と思ったりもしますけどね。ただ、虫歯の場合は放っておいても自然に治ることはなく、悪化の一途をたどるだけですから、我慢しても全然良いことはないんですが。ちなみに、私の場合は仕事のない土曜日を利用して通院することにしました。
最初に出かけたのは先週の土曜日(7月26日)でした。この日は詰め物の抜けた右の穴を整形、型を取りました。2回目は昨日。右の穴には新しい詰め物が入りました。左の穴の治療はこれからですが、放っておいた虫歯ですから、右よりもちょっと痛いかも知れません。次回は12日の土曜日。今から戦々恐々です。
私のお世話になった先生は、最初に「こんにちは」と一言挨拶した後は、必要最低限の質問以外は全く無言で、実に淡々と治療を進める人でした。小さな歯医者さんで、患者さんもそんなにたくさん待っていませんから、治療があっという間に終わります。実は、怖がる暇もない間に終わってしまいました。前に、結構よく喋る歯医者さんにも診てもらったことがありますが、私にとっては今回の方が落ち着きますね。
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