私のパソコン歴
私のパソコンとのつきあいは結構長いもので、パソコンに触れた最初は20年近く前、小学校低学年の頃です。当時はまだパソコンも非常に高価な機械で、裕福な家庭で贅沢なおもちゃとして買ってあるところが多かったようです。私は、友達の家でパソコンのあるところに上がり込んでは入り浸り、一日中BASICのプログラムを書いて遊んでいました。自分で打ち込んだものが命令通りに動くのは嬉しかったですね。今考えてみると、そのころからゲームで遊んだりするのではなく自分で何か「もの」を作ってみたい質だったようです。
その後、パソコンも少しずつ一般人に手の届く商品になってきましたが、我が家では結局パソコンを買うことはなく、私が初めて自分のパソコンを手に入れたのは大学に入って一人暮らしを始め、ずいぶん経ってからでした。ただ、その間もパソコンを持っている友人の家に出かけては良く触っていましたから、知識だけはそれなりに増えていて、雑談の途中などに私が自分のパソコンを持っていない話をすると、よく驚かれたものです。
自分のパソコンを手に入れてからは、いろいろなことに徹底的に利用しています。私のパソコンを利用したい用途は、どうもパソコンに高い能力を要求するものが多かったらしく、気が付けば、そんなに覚えるつもりもなかったのにパソコンの内部構造やパワーアップに関する知識も付いていました。
私の自作PC歴
自作PCと言うものと初めて出会ったのは大学の研究室。元々何でもものを作るのが大好きだった私が、この自作PCに興味を持つのは当然の流れでしたが、まだ当時は部品を売っている店も少なかったですし、英語などで書かれた難解なマニュアルを読みこなさなくては作れませんでした(これは今でもそれほど変わらないんですが)から、なかなか敷居が高いものでした。
また、当時はまだ日本独自規格のパソコン・NEC PC-9801シリーズが大きな勢力を保っていましたから、友達の持っているパソコンとの互換性も考えると、世界標準とは言え国内ではまだ新しい規格であるDOS/Vパソコン(この言葉自体死語になりつつありますが)に不安も大きかったんです。まあ、それ以前に経済的事情が許さなかったんですが。組み立てたものが動くかどうかわからない…というリスクも考え合わせると、決して安いものではありませんでしたからね。
その後も、パワー不足のパソコンに苦労しながら日々を過ごしてきました。就職して、ようやくパソコンに投資できるだけの資金が作れるようになりましたが、今度はパソコンの進歩のあまりのスピードに戸惑ったり、揺れ動く規格や仕様に迷ったり…と、なかなか買うだけの決断が出来ませんでした。
そんな私がついにPC自作の決意を固めたのは2000年の春。最大の理由は、自分のPCの能力に限界を感じたからでした。3次元CGやデジタルレコーディングなど、さらにパソコンに高い能力を要求される趣味が増えてきて、さすがに我慢できなくなってきました。春から夏になり、予定外の(笑)新しいノートパソコンも買ってしまいましたが、自作の方針は変えず、ついに夏のボーナスを片手に部品の買い出しに出かけることになりました。
というわけで、私がパソコンを自作するのは今回が初めて…と言うことになります。他の人の作った自作パソコンに手を出したことならありますが、自分のものとしては初めて。期待と不安に胸を高鳴らせながら…続きは次回のお楽しみにしましょう。
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