2000年9月29日(金)
行程
小樽~札幌市内~札幌泊
走行距離
57.9km(通算292.2km)
※地図の複製は禁止します。
出発前にちょっと
小樽を出発する前に、ちょっと歩いて出かけることにしました。行き先は小樽と言えば決まって映像に出てくる場所の一つ、小樽運河。出かけるとは言っても、前日から眼下に見えていた場所ですからすぐそこです。
運河の脇には遊歩道が整備されていて、電線も地中化され、何故か人力車がいたりして、このあたりだけは昔ながらの景観を保っています。駐車場もないところにバスが横付けされ、観光客の一団が降りてきて、記念写真を撮っていました。どうもあれを見ると気分が萎えてしまうんですよね。
今回は残念ながら出会えませんでしたが、この運河脇では楽器を演奏している人を見かけます。…と言っても、ギターを抱えて二人くらいでガンガン歌いまくってるようなものではなく、バイオリンだったり、フルートだったりして優雅なものです。前に来たときには、何とダルシマー(木箱に張った弦をばちで叩いて音を出す楽器:ちょうど木琴の鍵盤の代わりに弦がある感じですね)を演奏していた人もいました。
雪はなくても
朝早いうちに小樽を出発し、札樽自動車道を札幌へと向かいました。小樽市内の観光は最終日にじっくり…と言う予定でしたから。
札幌で最初に目指した場所は大倉山ジャンプ競技場。札幌冬季オリンピックで、スキー・ジャンプ競技90m級(現在はラージヒルと呼びますが)の会場になったところで、もちろん現在でも競技に使われているだけではなく、公園として整備されています。オリンピックの頃にはまだ私は生まれていなかったので、そのときの興奮はわからないんですが、毎年テレビで中継されているあの場所に来たんだ…と思うとやはり感慨があります。一面の銀世界になる冬とは全く違った景色でしたが。
最初に下からジャンプ台を見上げたときも高いとは思ったんですが、リフトで登ってジャンプ台の上から見下ろしたときには改めてその高さを感じました。選手たちが同じ視点から下を見ているときのことを思うと恐怖すら感じましたね。ここから選手たちは時速100km近い速度で「落ちて」行くのですから。
ジャンプ台脇には、様々なウインタースポーツの身体の動きが体験できる施設が整備されています。目玉は3次元CG技術と大型装置を使ったジャンプ競技のシミュレータで、私も体験してみましたが、踏切のタイミングが悪かったらしく記録はもう一つ伸びませんでした。でも、ジャンプ競技のスピード感を感じられて楽しかったですよ。
こちらは定番
次に向かったのが羊ヶ丘展望台。ここには、あの「Boys, be ambitious!」であまりにも有名なクラーク博士の像が立っています。札幌に来たからには、やはりここには寄っておくべきだろう…ということで立ち寄りました。
展望台と言うにはあまりになだらかな丘なんですが、見晴らしは抜群、札幌の街が一望できます。もちろん記念写真もちゃんと撮ってきました。「羊ヶ丘」と言うだけあって、羊はたくさんいましたね。
ちなみに、この羊ヶ丘展望台の近くに札幌ドームが建設されています。Jリーグ・コンサドーレ札幌のホームスタジアムとなり、プロ野球・西武ライオンズも数試合の公式戦を開催します。札幌市内のいろいろな広告を見ると、コンサドーレへの期待の大きさはもの凄かったですね。今季は見事J1に昇格。地元のヒーロー、頑張ってください。それにしてもこの球団名、もうちょっと何とかならなかったんでしょうか。「道産子」を逆さから読んで「オーレ」をくっつけたんですよね?
時計台の真実
ここで宿にチェックイン。車は駐車場に止めておいて、札幌の中心街に地下鉄で出かけました。大通公園で地下鉄を降りて出てきてみると、外は雨でした。傘を買おうと思って手近なデパートの中に入ると、よりによってジャイアンツ優勝記念セールの真っ最中。正直なところムッときましたが、傘は安く買えたので、まあ良いとしましょう。
札幌中心街で有名な観光地の一つが時計台です。札幌時計台の写真と言えば、たいていこの写真のように木々の間から文字盤を見上げる構図が多いですね。どうして他の構図はないんだろう?と昔から不思議だったんですが、実際に他のアングルから撮ってみればその理由は簡単にわかります。
というのも、時計台のある場所は札幌市内のまさに中心。すぐ隣にある市役所を始め、周囲をぐるりとビルに囲まれています。コンクリートジャングルのど真ん中であることを意識させないためには、合成写真でも使わない限り、他のアングルは考えられないんです。
時計台の時計装置は、明治時代に最初に取り付けられたときそのままのもので、現存しているものでは国内最古の時計塔ということになるそうです。また、建物自体も老朽化は進んでいますが、当時の姿に忠実に何度か改修を続けています。そう言う意味では、まさに文化財的価値の高い建築物ですね。
ラーメンと女子高生
札幌と言えば有名な物の一つに札幌ラーメンがあります。そして、札幌ラーメンのメッカとして有名なのがすすきの・ラーメン横町。この日の夕食は, 地下鉄ですすきのに移動してラーメンを食べることになりました。同じような店が並んでいるときに、美味しい店を探すには客の多いところを探す…というのが一つのパターンですね。このパターンに従って、客の多そうな店を選んでのれんをくぐりました。
店内に入ったものの、何だか様子が変です。というのも、客はどうも修学旅行中らしい高校生くらいの制服を着た女の子ばかり。それほど時間が経たないうちに、そんな子たちでカウンターは埋め尽くされてしまいました。しかも、全員の視線が店の一番奥に座っていた私たちの方を向いています。確かに客の中では私たちは思いっきり浮いていたと思うんですが、それにしても様子が変です。いくら何でもカメラを向けられるほどのものではないはずなんですが…。
後ろを振り向いてみて謎が解けました。そこにあったのはこれ。北海道の生んだ人気絶頂のロックグループ・GLAYのサイン色紙が壁に貼り付けてあったんです。日付を見ると、まだ今のようにメジャーになる前じゃないかな?と思うんですが、どうなんでしょうか。壁には、他にもたくさんの有名人のサイン色紙が、まるで壁紙のように隙間なく貼り付けられていました。ちなみに味の方は、ごく普通のラーメンでしたがなかなか美味しかったですね。ラーメン横町に行く機会があったら、「横町の寅さん」をちょっと覗いてみましょう。この「サイン色紙の壁紙」だけでも見に行く価値があるかも知れません。
Mobile Check!
さすがに北海道一の大都市・札幌。メールチェックはH”で大楽勝でした。他に特記事項を探すのが難しいくらいです。…実は、モバイルITライフ実践家としてはこれから先が結構大変だったんですが。
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