行程
札幌~富良野~美瑛~層雲峡泊
走行距離
328.5km(通算620.7km)
※地図の複製は禁止します。
季節外れ?
この日最初の目的地は富良野(ふらの)。富良野と言えば、話題になったテレビドラマ、「北の国から」シリーズの舞台になった土地ですね。実際に撮影に使われたセットが残っていたり、ドラマに登場した食堂がそのままそこにあったり……と、テレビを見ていた人ならたまらないような見どころが結構あります。まあ、私はあのドラマは見ていなかったので、そう言う感慨はないのですが。
そんな私にとって、富良野と言えば真っ先に思い浮かぶのがラベンダー。広大な畑には紫色の花が咲き乱れ、一面に甘い香りが立ちこめます…が、それは7月から8月くらいの話。さすがに9月も終わりになる今は季節外れもいいところです。だいたい、私たちだって紅葉を見に来ているくらいなんですから。
ところが、こんな時期でもラベンダーの花が咲いているのを見られる場所があります。その中の一つが、「北の国から」の舞台・麓郷の森の近くにあるポプリの里。ここでは、、もともと遅咲きの品種にさらに温度管理を行うことにより、10月になってもラベンダーの花を見ることが出来ます。他にもいろいろな花が咲いていました。
中富良野町のなかふらのラベンダー園でも、ラベンダーの他いろいろな花が咲き乱れていました。何とひまわりまであります。見られたことそのものはもちろん嬉しかったのですが、それよりも北海道の寒い気候に対応してこんな花畑を作り上げてきた人たちの努力に感服しました。「こんなの自然と違う」という人もいるかも知れませんが、もともと私たちが「自然」と呼んでいるものにもラベンダー畑ばかりでなく実は人の手が手厚く加えられている物が結構あります。
写真家の魂
富良野の北隣にある町が美瑛(びえい)。美瑛と言えば「丘のまち」と言われるほどで、いかにも日本離れした広大な丘陵地帯が広がり、テレビのCMにも使われたような場所が点在しています。その風景は季節ごとに、また時間帯ごとに様々な違った顔を見せます。一度や二度訪れただけでは、到底その全てを見ることは出来ません。
そうした様々な美瑛の風景を、手軽にダイジェストで楽しめる場所があります。それが「拓真館」。写真家・故前田真三氏が撮り続けた美瑛の風景写真が常設展示されています。プロの繊細な目で切り取られた「最高の美瑛」を、一度訪れるだけで満喫できる人気のスポットです。駐車場にはバスが一杯、写真館の中も人で一杯。写真は美しく私たちを魅了してくれますが、すし詰め状態ではちょっと気疲れもします。入館料を徴収しても(何と入館無料です)良いのではないでしょうか?
拓真館の庭には、こんなに素晴らしい白樺並木があります。せっかくなので一回り歩いていこうと思ったのですが、並木道の途中にカメラを抱えた一団が陣取っていました。撮影会ツアーの一行だったのではないかな?と思うんですが、私たちが先に行こうとすると偉そうに「通行禁止だよ」と言って動こうとしません。頭に来たので、そんな言葉は無視してカメラの脇をすり抜け、先に進みました。あなた達に邪魔される覚えはない。……おかげさまで、こんなに綺麗な白樺並木の写真が撮れてしまいました。少しは感謝しておくことにしましょう。
拓真館の写真に刺激された……というわけでもないのですが、自分でも美瑛の丘の写真を何枚か撮ってみました。撮ってみて改めて思ったのは、美瑛の丘の風景を作っているのはまさに丘そのものである……ということ。この微妙な起伏が、一歩間違えば単調な物になってしまう風景に動きを与えています。例えば、時間が経過すると丘が隣の丘に落とす影も動きますよね。特に拓真館で見た夕暮れの写真は幻想的ですらありました。一方、先に訪れた富良野の風景は、これとは対照的に真っ平らでした。それぞれに違った味があります。
この日の宿は、翌日の行動に備えて一気に層雲峡まで移動して宿泊……ということにしました。札幌からの移動も含めて、この日は300km以上の道程を走りましたが、これだけの距離を走っても大して苦にならない辺りが北海道のすごいところです。とにかく道路が良く整備されていますね。
Mobile Check!
前日からの恵まれた状況から一転、この日の宿泊場所である層雲峡温泉ではPHSを使うことは出来ません。予定通り行けば、次にPHSを使えるのは10月4日と言うことになります、PHSは設備にかかる費用が安いので、こうした場所でもピンポイントでアンテナを建ててくれれば使えるようになるんですけどね。携帯電話は使えるようだったので、今回はとりあえずこれを使ってメールチェックだけ行いました。翌日もここに連泊。実は気になってることがあったんですが……。
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