先週発売になったドラゴンクエストVII。このゲームソフトを巡って強盗・恐喝事件が起きるのも今やお決まりの行事となってしまいました。そこまでしても手に入れたいの?と言う疑問はともかくとして、手に入らなかったときにすぐ「持ってるヤツから奪えばいい」という発想になってしまうのは悲しいですね。私には到底理解できない思考です。ファミコンの頃とは違って、大量生産が楽なCD-ROMで供給されているんです。もうちょっと落ち着かなくては。なあ、少年たちよ。
…というのはともかくとして、今回のタイトルにはどこか見覚えがありますね?。以前、「ぴっちはどっちだ?」と題して、PHSに関する記事を書きました。今振り返ってみると、そのときの記事に重大な事実誤認と誤解を招く表現があったので、訂正しておきたいと思います。
それは、DoCoMoとH"のサービス地域の話。前に「DoCoMoの方がサービス地域が広い」と書きましたが、改めて両社のサービス地域の地図を見比べると、そんなことは決してありません。部分的に見るとDoCoMoの方が広い地域もあります(特に地方に行くとDoCoMoの方が使える町が多いようです)が、全体として見るとむしろH"の方が広いのではないか?とさえ思います。
特に違いが際だつのが、鉄道や高速道路の路線上。H"ではどちらもカバーしようとしていますが、DoCoMoの場合はかなり限定的です。高速道路で運転中に通話は出来ませんし、鉄道の車内では「携帯電話のご使用はご遠慮下さい」とアナウンスが入りますから、これらの場所をカバーすることの意味はまさにデータ通信用途でしょう。それ以前に問題になるのは高速移動中にPHSが使えるのか?と言うことですが…もしかして、H"なら通信可能で、DoCoMoには不可能だからこの地域の差が出ているんでしょうか。移動中にも強いのがセールスポイントの一つであるH”ですし。
サービス地域の差は、条件を「64kbpsデータ通信が可能な地域」に限定するとさらに様相が変わってきます。H"の場合は通話できるほぼ全域で64kbpsデータ通信が可能なんですが、DoCoMoの場合は市街地の一部だけに限定され、大幅に面積が狭まります。つまり、64kbpsデータ通信についてはH"の方がずっとサービス地域が広いことになります。DoCoMoでは、顧客から要望があった地域について徐々に64kbpsに移行させていく方針のようですが、それでもH"との圧倒的な差を埋めるのは容易ではありません。
H"の「繋がりやすく切れにくい」基本性能の高さはこれまでにも触れてきたとおりです。もともとDDIポケットのPHS基地局は他社よりも強力で、しかもPHS端末を「狙い撃ち」して電波を発射する高性能アンテナが配備されてきています。DoCoMoやアステルのPHSと同じ土俵で性能を比較するのは問題があるのかも知れませんね。
というわけで、私のところにはまた新しい機械がやってきてしまいました。それがこれ。セイコー・インスツルメンツが作っているPCカード型のH"端末、MC-P200です。ちょうどキャンペーン中で、通常なら2,700円かかる契約事務手数料が無料。端末価格の3,800円のみで購入できました。料金コースは、月々3,000円で1,200円分(最大140分間)の無料データ通信が可能な「データパック」プラン。年間契約すれば割引価格の2,550円になりますね。DoCoMoに比べると少々高い基本料金になりますが、これも性能に見合う料金と言えなくもありません。
実際に私のLet’s note B5Rに装着するとこんな感じになります。外側にアンテナ部分が2cmちょっと突出しているので、さすがに「内蔵しているのがわからない」とはならないのですが、それでも非常にコンパクトに収まっています。重量もたったの45g。差しっぱなしにしておいてもそれほど苦にはなりません。インナーバッグへも差したままでちゃんと収まります。ただ、普段は抜いておくつもりです。電力消費もゼロではありませんしね。
通信速度については、さすがに64kbps(実効速度はもう少し遅くなるらしいんですが)を謳うだけあって、ISDN回線に近い感覚で使うことが出来ます。少なくとも、携帯電話のあの超低速と比べれば雲泥の差です。しかも、無線ですからどこにでも移動できます。試しに家の中で持って歩いてみましたが、それこそベッドの中でも、トイレでもインターネット出来てしまいます。まだ手に入れたばかりなので、出かけた先でどのくらい使えるのか、移動中にはどうなのかはまだ見えてきませんが、これについてはまた実験して報告したいと思います。
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