昨日は突然ナゴヤドームに行くことになってしまいました。親戚筋から、9月5日のプロ野球・中日×横浜戦のチケットが回ってきたのです。用事が出来て行けなくなったのだとか。生まれながらのドラゴンズファンである私にとって本拠地・ナゴヤドームはまさに聖地、一度は巡礼しておかなければならない場所です。これまで一度も行ったことのない私としては、行ってみたいのは山々。しかし、最近のドラゴンズの情けない戦いぶり(とにかく今年はジャイアンツに弱すぎました)を見ていると、今行ってもつまらない試合を見に行くだけじゃないのか?という思いがありました。
しかし、今回は祖母と母を連れて行くと言うことになり、たまにはめったにしない親孝行でもしようか…と思い、この日は急遽仕事も午後に有給休暇を取り、一路ナゴヤドームに車を走らせました。それにしても、今回のメンバーを見ると、私のドラゴンズファンは一族代々受け継がれたものであることが良く分かります(笑)。
ナゴヤドームには、例によって私のパソコン・カーナビを道しるべにして苦もなく到着しました。本当は、購入したばかりのPCカード型H"端末も持参して、通話可能範囲のチェックをするつもりだったんですが、機械には弱い二人が一緒であることも考慮して今回はテストを見送りました。
ところで、今回私のもらったナゴヤドームの観戦チケットは「アリーナ・ビュー・レストラン」。その名の通り、野球観戦をしながらディナーが楽しめてしまう…という、何とも豪華なチケットです。実は観戦チケットにフルコースが付いて6,000円ということで、なかなかお得と言う話もありますけどね。
このアリーナ・ビューがあるのは外野席の中央、ちょうどバックスクリーンの真上辺り。というわけで、眼下にはこんな眺望が広がります。双眼鏡で覗くと、ちょうどピッチャーマウンドの後方からバッターボックスを見下ろす視点…そう、まさにテレビ中継と同じ視点から試合を楽しむことが出来ます。実際には、室内のテレビモニターで中継画像を映し出していますから双眼鏡を使う必要もなかったりしますが。
先の写真を見てもらうとわかるとおり、ここには分厚いガラスが入っているのでスタンドの歓声は聞こえません(試合中にはスピーカーからモニターされますが)。試合前は賑やかにBGMがかかっていたものの、お客さんはみんな非常に静かな感じでした。何だかスタンドからはずいぶん遠い気がするな…と思っていたんですが、試合が始まると間もなく、その見方は180度変わりました。
1回の裏、ドラゴンズの若手、森野選手がライトスタンド(ちょうどアリーナビューから向かってすぐ左側の場所になりますね)にホームランをたたき込みました。ドラゴンズ応援団が陣取るライトスタンドはもちろん大歓声。そして、レストランの中でも大歓声がわき起こりました。その瞬間気が付きました。「そうか、どこに座っててもみんな野球を楽しみに来てることは同じなんだ」。気が付くとちゃんといつも通りに興奮している自分がそこにいました。
試合そのものは、私の大好きな選手で、今日の試合で通算2000投球回を達成したベテラン・山本昌投手が8回0/3を1失点と好投し、ドラゴンズが勝利を収めました。盛り上がったのは最初だけで、後半は淡々と進む投手戦でしたね。まあ、それだけ投手の出来が良かったと言うことなんですが。もう一つの興味、横浜・駒田選手の通算2000本安打は今日以降に持ち越しになりました。私としては、見たいような見たくないような複雑な心境でしたが。
食事しながら優雅に(?)試合観戦というのもなかなか楽しかったんですが、次は是非スタンドの大歓声の中で見たいな…と思いました。それも、まだ優勝の行方が見えてこない春先のうちに。
最後に話をもう一つ。試合終了後の帰りに、エレベータを待っていました。上の階からほぼ満員のエレベータが降りてきました。これでは3人乗れないだろうと判断した私は階段で下りることにし、祖母と母に乗ってもらうことにしました。特に祖母は最近足腰が弱ってきたので、階段で下りてもらうのはちょっと無理かな?と思ったので。
祖母が乗ると、エレベータは重量オーバーでブザーが鳴りました。すると、乗っていた若い人が何人か降りてくれて、二人はエレベータに乗ることが出来ました。先に階段を下りてしまった私はその現場を見ていませんでしたが、後で聞いて何だかとても嬉しくなりました。優しい気持ちを持っている人ってまだまだいるんですね。みんなが自分のことばかり考えているようで、信じられないような残酷な事件ばかり起きる世の中ですが、それでも捨てたものではありません。
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