2000年10月4日(水)
行程
ウトロ~網走~サロマ湖~紋別泊
走行距離
253.7km(通算1,417.7km)
※地図の複製は禁止します。
二日がかりの大移動
これから「ミレニアム北海道」ツアーは最大の目的地の一つである宗谷岬に向かいます。最初は知床から1日で直行しようかと思っていたのですが、少し検討してみてさすがに思いとどまりました。何しろウトロから宗谷岬までの道程がおよそ370km。その後稚内市街まで向かえば実に400km以上の移動が必要になります。これを1日で走りきるのは、さすがに北海道の非常に条件の良い道路を考慮しても無謀でしょう。時速80kmでも5時間かかります…って、それではスピード違反ですね(笑)。
そこで、この行程をほぼ半分ずつに分けて、中間点の紋別市内で宿泊することにしました。これなら、途中でいろいろ寄り道をしながら、比較的ゆっくりと楽しむことが出来ますよね。だいたい、旅行で急いでもあまり良いことはありません。途中の予定外のところで意外に面白いモノが見つかるものです。
通りすぎるにはもったいない
ウトロから80kmほど走ると、網走市に着きます。網走で最初に立ち寄ったのはオホーツク水族館。その名の通りオホーツク海に生息する海の生き物たちを見られます。シーズンオフ、しかも平日と言うこともあり、正直なところかなり寂しい雰囲気でしたが、ここにはとても珍しい展示があります。
それがこのクリオネ。オホーツクの流氷の下に生息する体長2~3cmくらいの小さな透き通った生き物で、殻はありませんが一応貝の仲間になるんだそうです。その神秘的な姿から、「流氷の天使」なんて呼ばれますね。このクリオネを年間を通じて水槽の中に見ることが出来ます。写真を撮ってはみましたが…あまりに小さく、しかも真っ暗な場所での撮影で、この程度が限界でしたね。
次に向かったのは網走刑務所…といってももちろん本物の刑務所ではなくて、明治時代からの施設を展示している博物館網走監獄。かつて、北海道に連れてこられた罪人たちは、道路開設など北海道開拓のための労働力としてひたすら働かされました。日本史の暗い一面をリアルに感じることが出来る施設です。とは言っても、そこはやっぱり観光地。入口には、昔映画で有名になった「幸せの黄色いハンカチ」がはためいていました。
網走周辺でもう一つ。能取湖(のとろこ)のサンゴ草群生地はまだ色を失っていませんでした。例年なら9月頃にはシーズンが終わってしまうものですよね。全景はパノラマ写真に加工してみました。Photo Galleryに公開したPanorama・ミレニアム北海道をご覧下さい。
遠くから見ると真っ赤な絨毯のように見えるものも、近くに寄ってみると高さ20cmくらいの小さな草の集まりです。こうしてみると、「サンゴ草」と呼ばれる理由がわかるような気がしませんか?。ちなみに、正しくは「アッケシソウ」と言うんだそうです。
広い…
網走を過ぎて40kmほど走るとサロマ湖が見えます。サロマ湖は面積151.7平方km、周囲91.04km。北海道一広く、全国でも琵琶湖、霞ヶ浦に次いで3番目に広い湖です。実際に側に行くと、数字以上に広さを感じます。
サロマ湖のすぐ隣にある幌岩山の上には展望台があります。山麓から1時間ほど掛けて歩くルートもありますが、展望台のすぐ近くまで自動車で行ける道路もあります。今回はこちらを通ったわけですが、今回の旅行で初めての未舗装路面となりました。10年くらい前、初めて北海道に来た頃には未舗装の道路を結構よく見かけたような気がするんですが…。道路整備は着々と進んでいるようです。
展望台の上からの眺めは壮観でした。眼下に広大なサロマ湖を完全に収めることが出来ます。どんな風に見えたのかはPanorama・ミレニアム北海道をご覧下さい。
Mobile Check!
この日の宿泊先・紋別市では、久しぶりにH”を使うことが出来ました。やっぱり「ひも」無しの高速通信は快適ですね。もっといろいろな場所で使えるようになって欲しいんですが、今年中には通信速度最大384kbpsという次世代携帯電話のサービスもスタートしますし、PHSの将来は不透明です。幸い、DDIポケットもfeel H”を登場させるなどかなりやる気を見せています。期待しましょう。
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