他にも話題はあるけれど
9月下旬に、松下電器からWindows 2000に対応したCF-B5R用のBIOSやドライバ類が公開されました。あくまでも評価用で、正式なサポートではないと言うことですが、これまで動作していなかったデバイスも動作するようになるということで、嬉しい話です。この「CF-B5R・Windows 2000対応キット」についてはいろいろと動作確認中です。報告は、また改めてということにしたいと思います。
ようやくチャンス到来
今回の主役は、Let’s noteと言うよりもむしろ、先に私の購入したPCカード型H”端末・MC-P200ということになります。このカードを購入した経緯は先にWeekly SSKで触れているのでそちらを見ていただきたいのですが、左の写真のようなカードの中にH”の端末を内蔵し、ノートパソコンのPCカードスロットに差し込むだけで、完全なワイヤレスでインターネット接続の出来る環境を提供してくれます。
これまた先にWeekly SSKで触れていますが、H”はPHSでは現在最大の加入者を抱える事業者・DDIポケットの提供するPHSサービスです。64kbpsと32kbpsのデータ通信をフレキシブルに切り替え、これまでのPHSの弱点と言われた移動時の性能を大きく向上させています。
ところで、PHSの利用できる範囲で移動する最も高速な方法は何でしょうか?…それはおそらく新幹線です。何しろ時速200km以上。自動車でも同等のスピードを実現できないわけではありませんが、それには大きなリスクが伴いますからね(笑)。新しい機械を使った実験が大好きな私としては、新幹線の中でこのカードを使ってみようと考えたわけです。
わざわざ新幹線に乗りに行くのもお金がかかりますから、仕事で新幹線に乗る機会を狙っていましたが、ちょうど静岡に出張することになったので、B5Rを抱えて東海道新幹線に乗り込みました。毎日職場にB5Rを持って出かける私ですから、パソコンを抱えて新幹線に乗るのもそう特別なことでもありません。
結果は……?
最近は新幹線の中でノートパソコンや携帯端末を広げている人をよく見かけるようになりました。モバイルコンピューティングという形態が、少しずつ身近になっているのを感じます。当然私がCF-B5Rを広げていても結構自然に溶け込んでしまうんですが、皆さんが仕事をしているのと違って、私はただ単に遊んでいるだけなんですよね。
帰り道、静岡駅でCF-B5Rをスタンバイ状態から復帰。早速カードを差し込み、列車がホームを出る頃を見計らって通信を開始しました。インターネットに接続したまま、ホームページの読み込みを続けてみましたが、実に快調。時速100km以上になっても、少し通信速度が落ちたように感じるものの、十分ネットサーフィンに使えるレベルです。
ところが、せっかく調子に乗ってきたところで、突然回線が切断。東海道新幹線では、静岡?掛川間にトンネルの続く区間があります。静岡県内の東海道新幹線沿線はほぼH”のサービスが利用可能になっていますが、さすがにトンネルの中までは電波が届きません。当然電波が届かなければ使えないわけです。携帯電話については、トンネルの中でも使えるように基地局の整備が始まったそうですが、PHSでも何とかならないものでしょうか?。PHSの方が基地局の単価が安いのですから、ここは思い切って車両の方に基地局を装備するという手も考えられるわけで…。
結局、トンネルを抜けたあとは浜松駅まで良好な通信状態が続きました。H”が移動中にも強いという話は「首都高速でも切れない」など実例をいくつか聞いていましたが、まさかここまでとは思いませんでしたね。音声通話の品質も普通の電話並みですし(実際にイヤホンマイクを繋いで確認済)、これなら、電波が届きさえすれば携帯電話よりも優れていると言えるでしょう。
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