早くも後継機種
10月12日に、CF-B5シリーズの後継機種にあたる新機種、CF-B5ERが発表されました。詳しくはLet’s noteホームページで内容確認していただきたいと思いますが、主な変更点はこんなところです。
- CPUはSpeedStep対応PentiumIII-650MHzに変更
(B5RはSpeedStep対応PentiumIII-600MHz、B5VはCeleron-500MHz) - DVカメラの繋げるi.LINKポートを2系統装備
(B5R/B5Vにはなし) - ビデオチップにATI社製RAGE Mobility-M1(3D対応、VRAM 8MB)を採用
(B5R/B5VはNeoMagic社製MagicGraph256AV;3D非対応、VRAM 2.5MB)
全体としてみるとほぼ予想通りの改良ですね。CPUについては、劇的な変化ではないのでそれほど気になりません。i.LINKポートについても、DVカメラを持っていない私にはそれほど重要度が高くありません。でも、ビデオチップの変更には衝撃を受けましたね。私の思っていた最大の弱点を見事に克服したわけで、そう言う意味では喜ばしいことなんですが。
さあ、気を取り直して
前回の「レッツノートのある暮らし」でも採り上げたとおり、CF-B5シリーズにもWindows 2000用のドライバ類が提供されました。既に既存のドライバ類を使って暫定的にWindows 2000環境で使っていたところなんですが、どうしてもWindows 98と同じようには使えない部分がありました。今回の「Windows 2000対応キット」は待ちに待ったもの。どこまで使えるようになるのか、試してみることにしました。
「Windows 2000対応キット」は、BIOSのアップデート、専用のドライバ及びアプリケーション類から構成されています。松下電器さん推奨の手順では、最初にBIOSをアップデート、その後プリインストールされているWindows 98SEをWindows 2000にアップグレードしてドライバを組み込む…ということになっていますが、私の環境では既にWindows 2000がインストールされています。しかもWindows 98SEとのデュアルブート構成。仕方がないので(笑)、とりあえずBIOSをアップデート、その後Windows 2000環境にドライバ類をインストールするという手順を踏みました。
ついに全デバイス始動
暫定使用時に使えなかった本体内蔵デバイスの一つがワイヤレスコムポート。携帯電話やPHSをケーブル1本で直結できるインターフェースです。既にPHSはこのポートを使わずに接続できる私ですが、緊急事態に携帯電話も繋げるようにしておきたくて、とりあえずケーブルだけは確保してありました。
汎用性のない独自のインターフェースのため、純正のドライバ待ちでしたが、今回の対応キットで専用ドライバが提供されたため、ワイヤレスコムポートは無事動作しました。これで、安心してWindows 2000でのモバイルライフが送れると言うものです。
もう一つ、これまで動作しなかったデバイスがプライベートキー。これは、セキュリティ管理のための小さなICカードで、電源投入時やスクリーンセーバーからの復帰時にパスワード入力の代わりに使うことが出来ます。Windows 98では、このプライベートキーを使ってファイルを暗号化することも可能です。
こちらも、今回ドライバが提供され、システム起動やスクリーンセーバーの制御が出来るようになりました。職場でちょっと席を立つときにキーを抜いて立つ動作に一人酔ってます。ファイルの暗号化については提供されていませんが、Windows 2000の場合にはファイルシステムをNTFSにすればOSの機能でユーザーごとにファイルを暗号化できますからね。NTFSを使うために、デュアルブート構成をやめてWindows 2000一本にするという手もあります。
これでCF-B5Rに「付いているだけで使えない」デバイスは一つもなくなりました。非常に嬉しい…のですが、ここにきて問題が一つ出てきました。それは、今使っているインナーバッグ。このバッグは、PC本体をゴムバンドでバッグに固定しますが、このゴムバンドがちょうどプライベートキーの差し込み口とワイヤレスコムポートの端子を塞いでしまいます。ゴムバンドの位置を動かしてみましたが、どうもしっくり来ません。慣れるしかないのか、それとも根本的な解決策があるのか。もう少し考えてみます。
上手くいかないものも
この他、Windows 2000対応キットに付いてきたものの中にデュアルディスプレイ対応のビデオドライバがありました。デュアルディスプレイというのはWindows 98以降の新機能で、2つのディスプレイに別々の画像を同時に表示する機能。ノートパソコンの中には内蔵液晶画面と外部ディスプレイに別画面を表示できる機種があります。CF-B5シリーズのハードウェア側はこの機能に対応しているようです。
実は、これまでデュアルディスプレイの必要性は感じていなかったので、試してみたことがありませんでした。対応キットのドキュメントに「使えるようになります」と書いてあったので、ちょっとやってみることにしました。
ところが、ドライバを対応キットのものに差し替えてもデュアルディスプレイが使えるようになりません。デスクトップ用に使っているディスプレイを繋いでテストしてみたのですが、このディスプレイをセカンダリモニタとして認識してくれません。それどころか、それまでは1280*1024ドットまたは1600万色が指定できたディスプレイが、1024*768ドット・6万色までしか表示できなくなってしまいました。とりあえず今はWindows 2000標準のドライバに戻して使っています。
念のためWindows 98SEでも出来るかどうか試してみたのですが…結果は不成功でした。どうやら、OSの違いには関係なくセカンダリモニタの認識が障害になっているのではないか?と思っています。これについては、もうちょっといろいろ試してみる予定です。
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