ついでと言っては何ですが
DVD-ROMドライブを買ったついでと言っては何ですが、もう一つちょっと面白いものを見つけたので買ってきてしまいました。それがこれ。Panasonicの「モバイルスキャナ」・LK-RS300です(詳細は前回同様「P3」で確認してくださいね)。考えてみると、最近Let’s noteも含めPanasonic製品を買うことが多いんですが、私と松下電器さんとの間には特別な関係は何もありませんので誤解のないように。まあ、あえて言うなら私の一方的な片想いですが(笑)。
この製品は、近所の電気屋の開店セールを見に行ったらワゴンセール商品として積み上げられていました。値段は9,980円。USB接続のフラットベッドタイプのスキャナが1万円以下で買える現状を考えると、これでもまだかなり高い買い物かも知れません(これもかつては2万円以上で売られていた商品です)が、「モバイル」という言葉に惹かれてついつい衝動買いしてしまいました。もうこうなると病気です。
パッケージには「Windows 95/98用」と書いてありましたが、Windows 2000用のβ版ドライバが「P3」で公開されていました。これでWindows 2000でもちゃんと使えます。
Z-scanとは?
LK-RS300は光学解像度300dpi、最大でA3サイズまでの大きさの原稿を読み込むことが出来ます。しかし、写真を見てもらうとわかるとおり、機械のサイズは非常に小さく、長さは10cmくらいしかありません。では、どうやってA3の原稿を読むのか?なんですが、方法は実に単純。しかし、開発する人たちにとっては高度な技術がないと実現できない方法です。
普通、この手のいわゆるハンディスキャナは、読みとり部を原稿に密着させてなぞると読みとり部の通った範囲の画像を読み込むわけですが、LK-RS300のスキャナドライバでは、読みとり部を少しずつずらしながら何往復かさせると、重なり合った部分を元にして、何と全体画像をリアルタイムで合成します。読みとり部を1往復半させるとちょうど「Z」字型に動いたことになりますね。これが愛称「Z-scan」の由来だとか。
その実力は?
早速いろいろなものをスキャンしてみました。読みとり部両脇にあるローラーに滑り止めの金属製の歯が付いているので、原稿を傷めないように間に保護シートを挟んでから読みとりを始めます。読みとった範囲はリアルタイムで画面に表示されていきますから、読みとりのミスも少ないでしょう。ただ、重なりすぎないように、隙間が空かないように、しかも原稿がずれないように転がしていくのは結構難しいですね。練習しないと。
合成された画像も、綺麗に繋がっています。ハンディスキャナにありがちな形の歪みも、比較的少ない部類だと思います。狂いなく真っ直ぐに読み込むのが前提の従来のハンディスキャナと違い、斜めに走らせるのが当たり前のこのスキャナでは形の歪みを修正する能力が高いのでしょうね。
コンパクトな機械で意外に品質の高いデータを読み込めると言う点では、なかなか良い製品だと思います。ただ、品質そのものではフラットベッドスキャナには敵わないでしょうから、この製品の評価は、スキャナが「モバイル」できることをどう評価するかにかかってくるのではないでしょうか。この「Z-scan」なら、寒い冬にこたつの上で年賀状の原稿を取り込むことだって手軽に出来ます。
意外な長所も
余談ですが、ハンディスキャナの意外なアドバンテージとして「曲面もスキャンできる」ことが挙げられます。…と言っても、読みとり部が直線ですから、綺麗に読みとれるのは円筒面だけなんですが。Panasonicさんの広告では、ワインのラベルを読み込んでいましたね。これはなかなか面白い利用法です。
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