今回は、前に書いた記事のフォローから。前にWeekly SSKでパーソナルファイアウォールの話題を採り上げました。2種類のソフトを試用期間ぎりぎりまで利用した後、結局私が購入したのはSymantec社のNorton Internet Security 2001。より高機能で、詳しい設定も可能である…というのはもちろん決定理由の一つだったんですが、もっと大きな理由は既にNorton AntiVirus 2000を持っていたのでアップグレード価格で購入できたこと。
いろいろなコンピュータソフトで、旧バージョンからのバージョンアップ版には安い価格が設定されていますね。また、他社の競合製品を持っている人向けに安い価格を設定した「乗り換え版」も多く存在します。こうして各社とも限られた枠の中でシェアの奪い合いをしているわけですが、結果として同じ製品を安く購入できるのは嬉しいことです。
今さらここに書くまでもなく、私はホームページで自作曲も公開している自称・アーティストなんですが、前から曲を作るたびに思っているのが他の楽器を再現することの難しさ。その中でも特に気にしているのが、どうしてもギターの音を本物らしく作れないこと。
前にもこのコーナーで触れているとおり、キーボード演奏か数値打ち込み、または声でしか曲を表現できない私の場合、鍵盤楽器以外の楽器については究極的に本物と同じ音を用意するのは不可能で、そのこと自体は割り切っているつもりです。ただ、ブラスバンドやストリングスの音については、本物をそう簡単に用意できませんから妥協も出来るんですが、ギターの場合は本物が用意できる可能性があるだけに諦めきれないところがあります。これまた前に触れているとおり、ギターの奏法がキーボードより豊富で、しかもその質自体が異なることも再現の難しさにつながっていると思います。
さらに、もう一つ問題があります。それは、ギターについては他の楽器よりも耳の肥えている人が多いこと。近年のバンド指向の中で、ギターの演奏を耳にする機会が多いだけでなく、プレイヤー人口もかなり多いので「こんなフレーズ弾けない」と意見できる人が他の楽器より多くなります。結果として、ギターの偽物臭さは他の楽器よりもずっと目立ってしまうことになります。それこそ、私自身ですら聞いていて「これは違うな」と思ってしまうくらい。
とにかく、もし本物の楽器が用意できるのなら敢えて偽物で再現する必要はないわけで(もちろん無機質な効果を狙ってわざと打ち込みを使ったりもしますが)、そのための手段としてギターを弾きたいという欲求はいつでも持ち続けています。一方で「下手な本物よりも上手な打ち込み」と言う見方も真実だとは思うんですが。
実は、私の部屋の押入の奥に古いガットギターが1本眠っています。10数年前にリサイクルショップで2,000円くらいで購入したものです。私のギターへの憧れはずいぶん昔からのもの…ということなんですが、最初にギターを弾きたいと思った理由は「どこにでも持っていって演奏できるから」でした。ピアノやオルガンをどこにでも持って行けたら…別の意味で有名になれるかも。
ちょっとギターの練習はしてみたものの、結局は挫折してしまいました。なかなか上達しなかったこともありますが、もっと大きな理由は音がうるさくて夜は練習できなかったこと。当時はまだ学校に通っていて部活動なんかも結構熱心にやっていましたから、これでは練習時間が作れません。大きな音が出るのはアコースティック楽器の宿命なんですけどね。
一方、エレキギターの場合はアンプを繋がなければそれほど大きな音は出ませんよね。つまり、ヘッドホンを使って練習すれば夜の練習も何とかなるかも?ということになります。今私が欲しい音も、どちらかと言えばアコースティックよりエレキの音。ちょうど21世紀も始まったことですし(笑)、改めてギターの練習を本気で始めてみようかな?と思ってしまったわけです。というわけでただ今エレキギターの物色中。
試しに通信販売の広告を見てみると、エレキギターって結構安いんですよね。アンプやピック、入門書や解説ビデオにヘッドホン、おまけに何とブルースハープ(をいをい)まで付いたセットが2万円弱で手に入ったりします。なるほど、これならプレイヤー人口が多いわけです。もちろん、こういうものの常として価格はピンからキリまでなんですが。
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