速いのは書き込みだけじゃない

まだまだ経過報告

ずいぶん前から私の部屋の片隅に転がっているマザーボードとサウンドカード。もらわれていく先は一応決まったんですが、先方でまだ受け取ってもらえず、まだ手元にあるという状態です。転がしておくのも邪魔なので、こちらとしては早いところ持っていって欲しいところなんですが。

実は、前回の記事で書いたような問題もあるので、またマザーボードをCUSL2に交換してしまうと言う手もあるんですよね。元々機械いじりも好きな方なので、ただバラして組むだけでも結構楽しかったりします。ついでに今使ってるのと同じハードディスクを買ってきて、Windows 2000でソフトウェアRAIDというのもまた一興?と思ったりもします。ようやく我が家のデバイス全てがWindows 2000で使えるようになりましたし。

またも新兵器追加

私の自作PCに、また一つ新しいパーツが組み込まれました。それは、TEAC製のCD-RWドライブ・CD-W512EB。これまで使っていた同社製CD-Rドライブ・CD-R55Sと比べると、全てにおいて大きくグレードアップしています。しかも価格は半額以下。実はこの19,800円という価格がポイントになってついつい衝動買いしてしまったんですよね。馬鹿馬鹿しくなってくるくらいですが、技術の進歩とはそう言うものです。

型番 CD-R55S CD-W512EB
接続 SCSI-2 UltraATA33
CD-R書き込み 4倍速 12倍速
CD-RW書き換え 非対応 10倍速
CD-ROM読み込み 12倍速 32倍速
価格 42,800円 19,800円
備考 Easy CD Creator添付 B’s Recorder GOLD添付
BURN-Proof対応
CD TEXT対応

これまで使っていたCD-R55Sは、CD-Rドライブを2基装着していても余り使い道がないので取り外しました(複数台ドライブでの同時書き込みが可能なソフトもありますが、これだけ機能差があると…)。そして、SCSIインターフェース共々(新ドライブはATAPI接続なので)かつての住みかであったPC-9821Xa9改に収める予定です。CD-ROMもハードディスクも読めずお蔵入り状態だった98MATEも、また何とか動ける状態になります。CD-Rの書き込み用に使うのも良し、試しにUNIX系のOSでも入れてみるのも良し。またゆっくり考えましょう。

もちろん性能は一流

早速この新しいドライブを使ってCDを焼いてみようと思った私ですが、作業を始めようとしたところでいきなりつまずいてしまいました。と言うのも、買い置きしてあったCD-Rの生ディスクは「6倍速対応」。これでは、せっかくの12倍速書き込みが生きません。

特に音楽用CDでは高速で焼くと音質が劣化する…とも言われるのでいつもはやらないんですが、今回は「16倍速対応」のディスクを買ってきて12倍速での音楽CDの書き込みにチャレンジ。60分強の曲の書き込みは5分少々で終わり、結果は特別問題もなく成功しました。かつて「ATAPI接続のCD-Rは書き込みに失敗しやすい」と言われていましたが、最近はCPUの処理能力が高くなっていますし、書き込み失敗を防ぐBURN-Proofもありますから、それほど問題はないんでしょうね。音質面では、ちょっと高音が弱くなっているかな?とも思いましたが、気のせいかも知れません。

「テキストを読み込んでいます」;拡大画像サイズ63.1KB

せっかくのCD TEXT対応ドライブなので、タイトルなどのテキスト情報も書き込んでみました。私の持っているCDドライブの中で、このCD-W512EB以外で唯一のCD TEXT対応ドライブはKENWOODの車載CD/MDコンポ・DPX-910MDだけなんですが、試しに挿入してみたら、「テキストを読み込んでいます」の表示の後、

テキストが表示されました;拡大画像サイズ57.3KB

見事タイトルとアーティスト名が日本語で表示されました。ところで、私は市販の音楽CDでCD TEXTの書き込まれているディスクを見たことがないんですが、皆さんはどうですか?

新しい革袋に新しい酒

ところで、今回CD-R(W)ドライブを換装したことにより、思わぬ効果が現れました。それは、システムの起動が劇的に速くなったこと。以前よりも1分近く短縮され、Windowsが使えるようになるまでの時間は半分以下になりました。実は、最初から予想は出来たことなのですが、まさかここまでとは思いませんでした。

理由は、SCSIインターフェースがなくなったことによりシステムがハードウェアをチェックする時間が短くなったこと。システムは、Windowsを読み込むよりも前にSCSIインターフェースに接続された機器の確認を行います。さらに、Windowsの起動中にも、Windowsが改めてSCSI機器の接続を確認しているようです。これまでは、この作業に結構時間がかかっていたわけです。

考えてみると、SCSIインターフェースはかなり歴史の長い…言い換えれば古い規格です。最新のシステムの中で、SCSIがあることによって足が引っ張られてしまうと言うこともあるのかも知れません。まあ、それを言い出すと今のパソコンにはもっともっと古いインターフェースがいろいろと残っているんですけどね。PS/2だって、シリアルやパラレルだって長い歴史を持っています。

これで、私の自作PCに内蔵されている全てのパーツが最近1年半くらいの間に登場したものになりました。構成部品の中に古いものが入っていても、逆に一つだけ最新のパーツを入れても、その能力を最大限に生かすことは出来ません。やはり「新しい革袋には新しい酒を」なんですね。


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