前回、私が「予想が外れた」とがっかりしていたtoto。外れるのも仕方がありません。何しろ全国正式スタート1回目から1億円が出てしまったんですからね。全国で的中者2人だけの快挙です…と書きたいところですが、新聞記事によるとこのうち一人は「軍資金30万円」だとか。それだけ注ぎ込めば、勝敗の確率が均一ではないだけに、驚くには値しないのかも知れません。
引き分けが2試合もあったのがポイントでした。本屋に並ぶtoto予想誌の中には「引き分けは捨てろ」とまで言い切るものもあるようです。延長Vゴール制のJリーグではある意味正しいと思うのですが、引き分けになる試合は、両チームともシュートをなかなか決められず0対0か1対1くらいの状態で延長戦に入り、そのまま両チームとも決め手がなく終わる…というシナリオで進むことが多いようです。そうして見ると、実は引き分ける試合にもそれなりの根拠があります。そのあたりも読み切るのが予想の楽しみでしょうか。
昨日の試合を対象に行われた第4回でも、予想を見事に裏切ってくれる結果がいくつかありました。これを書いている時点ではまだ配当額が発表されていませんが、今回も相当の高額になるのではないかと思います。
totoが実施されるようになって、新聞や雑誌に試合結果の予想が載るようになりました。実力差ばかりではなく、出場停止選手などいろいろな要素がありますから、当然の事ながら五分五分の予想というのは少なく、どちらかのチームが有利であるという評価が出てきます。
こうした記事を見たとき、実際に試合をする選手たちはどんなことを考えるでしょうか?。「圧倒的に不利」と書かれたチームの選手たちは「負けてたまるか」と奮起すると思いますね。逆に、「圧倒的有利」と書かれたチームには「勝って当然」というプレッシャーもかかってくると思います。そんな心理が試合結果に影響を与える可能性は十分にあるでしょう。そして、不利と見られていたチームが勝利すると、それを私たちは「番狂わせ」と呼ぶわけです。
試行が行われている頃に、totoが行われる事による観客側の心境の変化を考えてみましたが、実は選手の側にもかなり影響が出ているのではないかな?と思ったわけです。残念ながらJリーガーには知り合いがいないので、直接確認する手段はありませんが。
ところで、「番狂わせ」と言えば相撲で使われる言葉ですね。ちょうど大相撲は春場所の最中ですが、大相撲の場合には番付というランク付けの制度がありますから、勝敗に関して上位の力士には常に大きなプレッシャーがあるはずです。一方、下位の力士は「負けてもともと」と言うある意味気楽な気分で臨めますから、これがいわゆる金星を生んだりするわけですね。
特に、最高位である横綱にかかる重圧はただならぬモノがあるのだと思います。しかも、勝ち続けることだけではなく「風格」だとか「品位」だとか言ったものまで要求されますから大変です。初めて横綱になった外国人である曙親方は、現役時代からよく横綱という地位のプレッシャーを感じさせる発言をしていましたね。まあ、横綱に限らず有名なスポーツ選手は誰でも、本業以外での行動に対しても公人としての自覚を求められますから、仕方がない面も大きいと思いますが。
相撲と言えば、思い出した話がもう一つ。春場所は大阪で開催されますが、女性である大阪府の太田知事が「表彰式で自ら土俵に上がって力士に賞を手渡したい」と言い続けていますね。女人禁制である土俵上。相撲協会は断り続けています。これは別に性による差別ではなく、伝統的な文化としてのものですから、差別として目くじらを立てるべきものでもないと思うんですよね。逆に土俵に上がるのを頑なに拒むものでもないと思うんですが。
コメントを残す