またまた経過報告
前回はCF-B5Rの塗装を直してみたわけですが、その後使っている間にまた同じ場所が剥がれてきてしまいました。最近はもう諦めてそのままの状態で使っています。静電気が飛ぶこともCF-S21ほど多くはありませんし、また気になるようになったら対策を考えることにしましょう。
また、再々インストール後から気になっている不安定な動作も相変わらずです。だましだまし使ってはいますが、これについてもそのうち再び根本的な対策を施したいところです。
どこでもミュージック
CF-S21を持ち歩いている頃から、Let’s noteを携帯ミュージックプレイヤーとして使っています。重量1.5kgのプレイヤーと考えると、「あまりに重すぎる」と思われるかも知れませんが、他の機械を持たずに音楽再生が出来るという点では、実は結構便利だったりもします。記憶容量…言い換えれば内蔵できる曲数も市販のプレイヤーの比ではありませんからね。
本体のヘッドホン端子にヘッドホンを繋ぎ、MP3などのファイルを再生させる訳なんですが、この場合だと、再生・停止の操作から早送り、巻き戻し、あるいは音量や音質の調整まで、ノートの液晶画面を開かなくては操作ができません。いつでもどこでもそんなことが出来るとは限らないわけで、ノートを開かずに操作出来るならずっと便利ですよね。最近は、このためにリモコンが付属しているパソコンが販売されていたりもしますが、後から付けられるリモコンがないかな?と探してみました。
Let’s noteなのにVAIO?
すると、こんなものが見つかりました。VAIOジョグリモコン…その名の通り、SONYのパソコン・VAIOシリーズのオプション「バイオギア」の一つとして販売されています。
リモコンにはSONY製品でお馴染みの「くるくる・ピッピッ」ことジョグダイヤル、そしてごく普通のヘッドホン端子が付いています。ここに繋ぐヘッドホンは市販のSONY製品の多彩なラインナップから選んでね…ということのようです。
もちろんVAIO専用と言うことになっているのですが、写真を見てもらうとわかるとおり、本体側インターフェースはごく普通のUSB端子です。ということは、ドライバさえあればVAIO以外にも繋がる可能性があります。Windows 2000への対応も、VAIO用ですから問題ありません。音声データはリモコン部までデジタルで伝送されることになるので、音質でも期待できます。
VAIOジョグリモコンの販売価格は約7,000?8,000円。さすがに試しに買ってみるほどの勇気はなかった私なんですが、そんなところにちょうどFPANAPCで「使ってみました」という報告を発見。こんな情報まで見つかってしまうとは、さすがはFPANAPCです。報告によるとどうやら使えそうなので、早速購入してみました。
Let’s noteがVAIOになった!
パッケージに同梱されているドライバをインストールし、リモコンをUSB端子に繋いでみると、本体にジョグダイヤルを装備したVAIOではお馴染みのこんな画面が現れます。
そして、リモコンに装備されている液晶画面にはこんな表示が。つまり、VAIO本体のジョグダイヤルとリモコンのジョグダイヤルが全く同じものとして動作する仕組みになっています。
実は、もっと重要なことはこれでジョグダイヤルのないLet’s noteでもVAIOのジョグダイヤルが装備されたものとして扱われること。VAIOにインストールされているユーティリティもいくつかインストールされるので、VAIOのジョグダイヤルで出来ることのほとんどがLet’s noteでも出来るようになりました。例えばカーナビ・ソフトのNavin’ Youもジョグダイヤルで地図の拡大・縮小が出来るようになります。
ただし、ジョグダイヤルに対応していないソフトでは、ごく基本的なウィンドウ操作の機能が使えるだけです。添付ソフトだけでリモコンに対して出来ることは、音量の調整と重低音増強機能であるMegaBassの設定だけ。VAIOにプリインストールされている音楽プレイヤー「OpenMG Jukebox」では、曲名の表示や多彩な操作が可能なんだそうですが、このソフトは単体では販売されていません。このソフトが同梱されている最も安い商品でも1万円近くします。わざわざ買うくらいなら、安い携帯プレイヤーを買った方がいいような気もしますよね。
意外なソフトがあります
ところが、VAIOのジョグダイヤルに対応したフリーソフトというものもちゃんと存在します。まかべひろしさんが「めるへんてんと」で公開している「マルチメディアプレイヤー」です。このソフトは、機能としてはWindowsのメディアプレーヤーで演奏できるファイルを演奏するだけの簡単なソフトなんですが、ジョグダイヤルから選曲やいろいろな操作を行うことが出来ます。
しかも、このジョグリモコンをかなり意識した仕様になっていて、写真のとおり演奏中のファイル名を表示することが出来ます。この状態からダイヤルを「くるくる、ピッ」と操作すると、リスト中の任意の曲の演奏が始まります。リモコンに装備されたSHIFTキーを押せば、早送り・巻き戻しやランダム再生、再生速度変更などの結構多彩な機能を使うことが出来ます。プレイヤーがアクティブウィンドウになっていないとダイヤル操作ができないのですが、これについてはジョグダイヤルに標準のランチャーにこのマルチメディアプレイヤーを登録しておけば問題ありません。これなら、PCの画面を閉じておいたままでも全ての操作ができます。
おそらく現在のところはフリーのVAIOジョグリモコン用オーディオプレイヤーとしては唯一のものです。これだけ独自のコンセプトを持っているのに、名称が味も素っ気もない「マルチメディアプレイヤー」というのはもったいないような気がします。
実は、このソフトそのもの以上に驚いたのは、SONYがこのジョグダイヤルを使ったプログラムを作るための開発キットを広く公開していること。VAIOのホームページからダウンロードできます。SONY純正品以外には、ジョグダイヤルを利用したソフトはまだほとんどありません。今ならちょっと面白いものを作れば有名になれるかも。DIYプログラマーの皆さん、ちょっと挑戦してみてはいかがでしょうか。このVAIOジョグリモコンも紹介すれば、VAIOユーザー以外も対象に出来ますよ。…SONYの商売の手助けになってしまうのは少々悔しいんですが。
あ、そうそう
ところで、最も重要な話に触れるのを最後まで忘れていたんですが、ヘッドホンから出てくる音はなかなかいい感じでした。ヘッドホン端子直結の時より良くなっているような気がします。特に、MegaBassをONにすると重低音もしっかり補強されて、ヘッドホンから出てくる音とは思えないものになります。この辺りはさすがにオーディオメーカーでもあるSONYですね。
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