こんなアプローチもありました
以前、Let’s noteにVAIO用のジョグダイヤル付きリモコンを使うというとんでもない試みをしましたが、無事Let’s note用のリモコンとして使うことが出来て、その後いろいろな場面で活用しています。このときに問題になるのが、独自仕様ハードであるジョグダイヤルをサポートした音楽再生ソフトをどうするのか?ということで、ここではフリーのマルチメディアプレーヤー「JogPlayer」を紹介しました。詳細は先の記事を見てください。作者さんのホームページへのリンクもそちらに用意しています。
実は、Let’s noteに関する便利な相談先・FPANAPCでも教えていただきましたが、もう少し違った方法でジョグダイヤルを利用するソフトウェアがあります。ASUKAさんの作ったWinamp用プラグイン・WAOP(WinAmp Operation Plug-in)です。VECTORからダウンロードすることが出来ますよ。
ところで、ご存じの方も多いと思いますが一応触れておくと、Winampというのは様々なマルチメディアファイルを演奏できる有名なプレイヤーソフトで、プラグインモジュールによっていろいろな機能を追加したり、スキン機能で外観を自由に変えられたりすることが特徴ですね。MP3ファイルの再生用にこのソフトを常用している方も多いと思います。元々は英語版ですが、日本語化するためのモジュールもいくつか出ています。VECTORで探してみてください。
設計思想自体が違うのです
WAOPをWinampのプラグインとして登録するためには、Winampがインストールされているフォルダ内にある「Plugins」フォルダに.DLLファイルをコピーします。Winampを再起動すると、環境設定中のプラグイン設定にWAOPが登録され、こんなダイアログでジョグダイヤルを使った動作の設定が出来るようになります。
設定は、それぞれの基本動作に対して、ダイヤルの上下回転の組み合わせでコマンドを設定します。「くるくる・ピッピッ」の特徴とも言えるダイヤルの押し込みは全く使いません。どうしてそうなっていないのか不思議に思ったのですが、これはWinampのウィンドウがアクティブになっていない状態でもコントロールが出来るように…という配慮なんだそうです。確かに、前に紹介したJogPlayerの場合には、ポップアップウィンドウなどの理由で他のウィンドウがアクティブになってしまうとプレーヤーの動作は全く出来ない状態になりました。それにしても、この「上・下・上…」というコマンド設定、まるで対戦格闘ゲームみたいだな…と思ったのは私だけでしょうか?
残念なのは、JogPlayerのようにリモコン画面に曲名を表示することは出来ない…と言うことなんですが、元々ジョグリモコンを念頭に作られたソフトではないようですし、仕方がないところです。ジョグリモコンの仕様上、アプリケーションがアクティブな状態でないとリモコンには文字が表示できませんからね。
便利なこともあるけれど
もともと、ベースになっているWinampは動作の軽さにも定評のあるプレーヤーですから、動作自体には問題ありません。実はジョグリモコンのジョグ押し込みはちょっとコツのいる動作で、このことも考慮すると確かにこの「格ゲー的コマンド」は便利なんですが、しばらく使っているうちに問題点に気が付きました。
それは、アクティブになっているウィンドウとWAOPが互いに影響を及ぼし合ってしまうこと。一番困るのは、他のジョグダイヤル対応アプリケーションを操作したいときに、ダイアル操作の方法次第でWinampが予期せぬ動作をしてしまうことでしょうか。特に、ジョグリモコン自体のボリューム操作やMegaBassの設定を変えたいときには正直なところ泡を食います。本体画面を見ている状態ならそんなことにはならないのでしょうけど、ジョグリモコンを使っているときは本体画面を見ていないことの方が多いですからね。
現時点では、私はJogPlayerを使うことにしました。ただ、これからどんなソフトが登場してくるかはわかりませんからね。情報収集だけは怠らないようにしたいと思います。
コメントを残す