ディスクの買い方、聴き方、見方

今回は、いろんなコーナーを一気に更新しました。といっても、「SSK meets Broadband」「レッツノートのある暮らし」「自作PCドタバタ日記」の3コーナーでの横断記事がありましたから、実際の分量はそれほどないんですけどね。各コーナー中での通し番号を揃えるために、それぞれのコーナーに全く同じ記事を置いてあります。ご注意ください。


中古ソフトショップに出かけて、CDとDVDを買ってきました。買いたいものはいろいろありますが、全てを新品で買うとあっという間に破産してしまいそうなので、場合によって今回のように中古品を購入したり、あるいはレンタルショップで借りてきたりします。逆に言うと、新品を発売日に買うほどのアーティストには並々ならぬ思い入れがある…ということになるわけです。例えばこの春に復帰後初シングルが出た槇原敬之なんかはそうだったりするんですが。

買ってきたCDは、先月発売されたばかりのMr.Childrenのベストアルバム、「Mr.Children 1992-1995」「Mr.Children 1996-2000」の2枚。ベストアルバムは、意外にいろいろなアーティストのものを持っています。普通、ベストアルバムにはそのアーティストの代表曲が網羅されていますから、シングルCDを何枚も買うのに比べれば非常にお手軽です。

この2枚のベストアルバムは同時発売されたんですが、それぞれに印象的な名曲が収録されていて、普通のファンなら2枚とも購入すると思います。それならどうして2枚組で発売しなかったんだろう?という大きな疑問が残ります。2枚組のアルバムなら3,000円台半ばから5,000円未満の商品でしょう。1枚ずつだとそれぞれ2,800円の商品ですから、どうしても割高感を感じます。だからこそ、中古で1枚1,980円のものを購入したんですが。

もしかして、別々に売ることで見かけの売り上げを伸ばそうとしたの?とか勘ぐったりします。この方法なら、単純に枚数はほぼ倍になりますからね。彼らはデビューした頃から作品の売り上げ枚数にこだわってきたアーティストだ(「CROSS ROAD」が出来たときに「ついに100万枚セールスする作品が出来た」と叫んだ…という逸話もあるくらいで)と思うんですが、彼らの曲はそんな小細工無しでも大量に売れるだけの高いレベルを持っていると思います。

売り上げ枚数と言えば、一時期の彼らの曲には欲求不満のようなものを強く感じました。彼らはいつでも良い曲を作ろうと考えて作っていたはずなのに、発売されたCDは「ミスチル」の名前だけで何百万枚も売れていましたよね。まさに彼ら自身曲中で叫んでいたとおりの「退屈なヒットチャート」。聴いて欲しいのにみんなには聴いてもらえていない…そう感じていたのではないでしょうか。だからこそ彼らは1年間休養して、そして何かを吹っ切って戻って来たんだと思います。今後にも期待しましょう。


一方のDVDは宇多田ヒカルの「BOHEMIAN SUMMER 2000」。2000年夏のライブツアー、千葉マリンスタジアムでの公演を収録したDVDですね。定価6,000円のところを3,480円で購入。これだけ安くなれば非常に美味しい買い物です。

そうでなくても、元々ライブDVDは非常にお得感の高い商品だと思っています。2枚組のライブCDと比べてみるとよくわかっていただけるかと思うんですが、DVDの方が長時間の収録が可能で、しかも音声トラックの品質はCDよりも高いです。標準のリニアPCMステレオ記録でも48kHz・16ビットですし、この「BOHEMIAN SUMMER 2000」では映画の音声記録にも使われているドルビーデジタル(いわゆる5.1chサラウンドですね)でも音声が記録されています。そこに映像まで付いてきてこの値段は絶対お得だと思うんですが、皆さんはどう思いますか?

しかも、ライブステージでは普通のレコーディングとはまた違ったパフォーマンスを見ることが出来ます。このライブDVDでも、彼女の数々のヒット曲だけではなく、意外な曲も歌われていてびっくりします。さらに、こういう1ステージをぶっ通しで収録したものだと、途中でハプニングがあったりしてもそれがそのまま見られます。そうしたライブならではの緊張感を、このDVDで追体験できるわけです。しかも何度でも繰り返し。これは楽しいですよ。そんなことも考えれば、6,000円だって決して高くはありませんよね?

宇多田ヒカルと言えば、現在まで続く女性R&Bヴォーカルブームに決定的に火を付けたアーティストで、アルバム「First Love」は非常識なほどの売り上げを見せましたね。あまりに売れすぎてしまったので、天の邪鬼な私は今だにこのアルバムを購入どころかレンタルもしていないんですが…。でも、R&Bという音楽自体が嫌いなわけではありませんし、雨後のタケノコのごとく出てきたこの手の歌手の中でも、彼女はある種抜きんでたものを持っていると思います。そう言えば、彼女の母親もかつて歌手だったような気がしますが、もはやそんなことは全く関係ありませんよね。こうなってしまえば大したものです。


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