速くて安い?
本当は前回の最初に触れておくつもりだったのですが、ここでフレッツ・ADSLにかかる経費について確認しておきましょう。まずは初期費用から。私の場合は、ISDNからアナログ回線に変更する必要がある分だけ、通常よりも少々割高になります。それでも、ケーブルテレビや光ファイバーなどの専用線を開設する費用に比べればずいぶん安く上がります。
契約料 | 800円 |
工事費 (ISDN→ADSL) |
4,600円 (屋内工事・機器取り付けは自分で行う) |
初期費用 | 5,400円 |
次に、月々支払う料金を見てみましょう。BIGLOBEのキャンペーン料金まで考慮に入れると、6ヶ月間限定ではありますが、ADSLに乗り換えることで月々の料金が安くなってしまいます。ただし、ISDNは普通の電話2回線分としても使え、付加サービスも多彩なので単純な比較は出来ないんですが。
フレッツ・ADSL | 従来(ISDN+i・アイプラン) | |
---|---|---|
基本使用料等 | 1,950円 (プッシュ回線使用料含む) |
2,830円 |
レンタル料 | 550円 (モデム、スプリッタ、屋内回線) |
60円 (屋内配線のみ) |
通信料 | 3,800円 | 3,000円 (7,500円分まで定額、以後通常課金) |
プロバイダ接続料 (BIGLOBE) |
1,500円 (6ヶ月間限定) |
2,000円 |
月額料金 | 7,800円 | 7,890円 |
こんなものを使います
NTT西日本の方と電話で話してから2、3日ほどで、宅急便が届きました。中には、NTT西日本からレンタルされるADSL機器が入っていました。ISDNのターミナルアダプタのように店頭でいろいろな製品の中から選べるわけではなく、NTT西日本で指定されたものしか使えないことになっています。確かにこの方がサービスの品質をある程度保証できますからね。前回の話によるとADSLはかなりデリケートな通信サービスのようなので、これは仕方ないところでしょう。
スプリッタは、電話線を通ってきた電話の音声とADSLのデジタル信号を分離したり、合成したりします。見ての通り(写真左)の小さな箱です。ADSLモデムは、モデムという名の通り、電話線を通ってきたデジタル信号をパソコンなどに読める形に変換する装置です。ふた昔くらい前のアナログモデムくらいの大きさ(写真右)があります。パソコン側への接続端子はLANに使われる10Base-Tで、パソコン側の10Base-T対応のLAN端子と接続します。縦置きも可能なデザインはいい感じです。
実は、ADSLモデム本体の大きさ以上に気になったのが、専用のACアダプターの大きさ。普通は1カ所に据え置きで使うものですから、電源を内蔵しても良かったのでは?と思います。ACアダプターは、コンセントにつなぐときに、他の端子をふさぐなど場所を取って面倒なんですよね。
工事はとても簡単
屋内での工事についてはNTTにお願いすることも出来ますが、そんなことをするのが馬鹿馬鹿しくなるくらいに作業は簡単です。何しろ、基本的にこれまで使っていた電話線をそのまま使うわけですから、実質的にやることはモジュラージャックのつなぎ方を変えることだけ。まず、壁面にあるモジュラージャックとスプリッタの「LINE」端子を、スプリッタ添付の短いモジュラーケーブルでつなぎます。次に、スプリッタの「TEL」端子に電話機を、「ADSL」端子にADSLモデムをつなぎます。…と、これだけで回線側の工事は終わってしまいます。あとは、ADSLモデムとパソコンをつなぐだけですね。
ADSL回線へのアクセスのためには、これまでのダイアルアップ接続とはちょっと違う、PPPoEと呼ばれる新しい手順を使います。このため、接続用の新しいパソコンソフトが必要で、これもNTT西日本から送られてくるはずなんですが…これがなかなか届かず、届いたのは回線切り替えの前々日、8月1日でした。この「フレッツ接続ツール」、早速レッツノートにインストールしておきました。LANも本体に内蔵していますから、こちらも準備OK。あとは回線切り替えの日を待つだけです。期待半分、不安半分。
ただし、ADSLモデムとレッツノートをつなぐためのLANケーブルは自分で調達しておかなくてはなりませんでした。これまでは2台あるパソコンの間をクロスケーブルで直結していましたが、ADSLモデムとの接続に使うのはストレートケーブルです。まあ、それほど高価なものではありませんからすぐに買ってきましたけどね。
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