真夜中の恐怖
それは、突然やってきました。いつものようにCF-B5Rと向かい合って、電子メールの返事を書いたり、SSK Worldの更新原稿を書いたりしていたら、突然左手首の下のあたりで「かつん」と軽い打撃音が聞こえました。それは、1.5秒くらいの周期で続き、そのうちマウスカーソルが反応しなくなり、ついに画面は青色に変わり細かい英数字が並んだ画面…いわゆる「停止エラー」の画面に変わってしまいました。Windows 9x/Meのいわゆる「ブルースクリーン」とは違い、Windows 2000でこの画面が出ることは滅多にありません。その代わり、この画面が出ることは即再起動、それまでに保存されていないデータはすべて破棄されることを意味しますから一大事です。
しかも、悲劇はそれだけでは終わらなかったのです。仕方がないので電源を切ってCF-B5Rを再起動してみたら…再び先ほどと同じ打撃音が続き、30秒ほど後に「オペレーティングシステムが見つかりません」という意味の英文のメッセージが表示されました。不気味な打撃音はまだ続いています。試しにもう一度電源を入れ直しても症状は同じ。まさにお手上げの状態になってしまいました。
この惨事が起こったのは土曜日の深夜、しかも、自宅の浜松ではなく群馬の出張先でした。リカバリー用のディスク類も全くなく、それどころかハードディスクの中にはようやく書き上げた電子メールの返事とSSK Worldの更新用データ、その他にも大量の自作データが…そろそろ寝ようと思っていた午前1時の私の頭は、一瞬にして覚めてしまいました。心臓が止まるかと思いましたよ。
気味が悪いので
そのときは、30分ほど置いてからもう一度電源を入れ直したら、何事もなかったかのようにB5Rは復活、普通に起動しました。しかし、一度そんなことがあってから、これまで全幅の信頼を置いて使っていたはずのB5Rを、常に不安を抱えながら使うようになっていました。
問題の音が発生した左手首の下に当たる部分には、どうやらハードディスクが入っているようです。もともと、ノートパソコンの中にはこの手の音を立てるものは他に何も入っていませんし、その他の症状なども総合して考えると、原因はハードディスクにあると考えるしかありません。
もちろんPanasonicさんに修理に出す方法もありますが、その後同じトラブルは発生していないので、故障自体を確認してもらえないかもしれません。それに、先代・S21の時にもハードディスクの交換は2度も自前で行っています。B5Rだって何とかなるだろう…ということで、ハードディスク交換に踏み切ることにしました。
せっかく交換するのなら
B5Rには、標準で20GBのハードディスクが搭載されています。交換するからには、現在使っているものよりもより良いものに換えたい…というのが当然の心理でしょう。今回選択したドライブは、富士通製のMHN2300AT。容量は30GBで、これまでの1.5倍です。容量そのものよりも、アクセスの高速化(一般的にハードディスクは大容量なものほど記録密度が高くなるので高速になりますからね)に期待したいところです。
そして、このMHN2300ATのもう一つの特徴は、ディスクの軸受けに流体軸受けを採用していること。従来のボールベアリングを使ったものよりも動作音が静かになっていることがセールスポイントの一つです。流体軸受けのハードディスクは家電用(最近はハードディスクに録画するビデオがあったりしますよね)にも需要があるそうですね。ノートパソコンの場合も、静かな場所で使うときに効果を発揮しそうです。あともう一つ嬉しいのは価格。浜松で18,800円で購入できました。ハードディスクはどこまで高性能、安価になっていくんでしょうか?
とりあえず現状のデータはネットワーク経由で自作デスクトップに移し、これからB5Rを分解、ハードディスクを新しいものに交換…ということになりますが、この続きはまた回を改めてということにしましょう。
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