B5R解体新書
前回の続きということで、早速CF-B5Rを分解していくことにします。もちろん、目的はハードディスクの交換ですから、分解はハードディスクが取り外せる段階までですが、結局かなり工程数が多くなりました。
1. CF-B5Rの電源を完全に切り、ACアダプターとバッテリーを取り外します。
2. 本体裏面のネジをすべて外します。ネジが2種類ある(拡大写真赤○と黄○)ので、わかりやすいように整理しておきましょう。
3. キーボードを取り外します。キーボードは左右の爪に引っかけられているので、キーボード全体を上に少し反らせる感じで、左側の爪からマイナスドライバーを入れて外していきます。
キーボードは、薄いフィルム状の配線で基盤上に接続されています。
コネクタのように見える部分の上半分だけをマイナスドライバーで持ち上げると、フィルム配線のみが抜けます。
トラックボールの配線(写真赤○)も抜いておきましょう。こちらは手で真上に引き抜くだけで外れます。
4. キーボード下にあるネジ3本を外します。1本だけ色と長さが違う(拡大写真赤○と黄○)ので、組み立て直すときには注意しましょう。また、赤□印内の2個のコネクタも外しておきます。右の4Pinコネクタはスピーカー、左の2PinはどうやらCPUファンに繋がっているようです。
5. 本体上部、筐体のシルバーの部分を外します。マイナスドライバーを丁寧に差し込み、手前側から外していきます。
筐体がPCカードスロットの上に金属製のテープで貼り付けられているので、外す前にはこれを剥がさなくてはなりません。
また、プライベートキーを抜いておくのも忘れないようにしましょう。挿したままだと外れません。私はこれに気づかずしばらく悩みました。
6. ハードディスクは金属製のフレームに取り付けられているのがわかります。最初にハードディスクに繋がっているフィルム配線を基板から外しておきましょう。キーボードと同じ要領で比較的簡単に外せます。
写真赤○の3本のネジを外すと、ハードディスクが金属フレームごと外れます。ハードディスクはネジ3本でフレームに留められているので、これも外します。フィルム配線に付けられているコネクタもピン曲げや断線に注意しながら外せば…フィルムそのものがハードディスクに両面テープで留められているので特に気を付けて…ハードディスクドライブのみを取り出すことができます。
ちなみに内蔵されていたのは東芝製のMK2016GAPでした。Windows 2000の場合はデバイスマネージャの画面などから確認できるんですけどね。
あとは、ハードディスクを新しいものに入れ替えて、分解と逆の手順で組み立てていけばハードディスクの交換は完了です。ネジの数など確認しながら丁寧に進めます。キーボード底面の金属板が非常に薄くて頼りないので、はめ込むときには曲げてしまわないように微妙な力加減が必要かもしれません。
私の場合は、無事ハードディスクを交換することができましたが、誰もが確実にできるか?と聞かれるとそれはわかりません。決まり文句になりますが、分解、改造は自己責任で行うものです。分解した結果壊れてしまっても、メーカーで修理を受け付けてもらえない可能性があります。挑戦してみようと言う方も、それなりの覚悟を持って臨みましょう。
さすがは流体軸受け
当然のことながら、ハードディスクを購入してきたときには中身が空なので、動作試験と言っても大したことはできないんですが、試しに電源を入れてみるだけでもハードディスクの違いは容易に体感できました。というのも、ディスクの回転音がほとんどしないんです。CPUファンの回る音が非常に耳障りに感じるくらいです。ただ、ヘッドが動いている「カリカリ」音はそれほど変わらないんですが。
さて、次の話題はこの新しいハードディスクに入れる中身は?と言うことになります。もちろん、バックアップしておいたデータを復元すれば終わりなんですが、それではあまりに芸がありませんよね。やっぱり新しいハードディスクには新しいOSを入れてみたい…というわけで、次回はついにあの話題の新OSが登場します。お楽しみに。
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