台湾で行われていた野球のワールドカップで、日本チームは準決勝でキューバに、3位決定戦では台湾に敗れて4位に終わりました。どうも日本のスポーツはここぞのところで弱いことが多い…と言うイメージが払拭できません。そうではない例だっていろいろとあるんですけどね。
日本国内で行われていたゴルフのワールドカップでは11位、女子バレーボールのワールドグランドチャンピオンズカップでは銅メダルを獲得したそうです。国の代表が戦う国際試合はどんなものでも見ていて楽しいものですね。来年は世界最大の国際大会・サッカーワールドカップも日本にやって来ます。スタジアムで見ることは出来ないでしょうけど、それでも楽しみですね。
何年かに一度、この時期になると話題になるものにしし座流星群があります。しし座流星群は、その名の通りしし座付近から放射状に流れる流星群です。テンペル・タットル彗星という彗星がまき散らしたちりが地球の公転軌道付近に散乱していて、この「ちりの雲」の近くを地球が通り抜けるのが11月19日前後になるのだとか。ちょうどちりの雲の中に突っ込む形になれば、大流星群が発生することになります。もともと流星というのは、宇宙空間にあるいろいろなもの(小惑星、微小なちり、最近は人工衛星なんて言うのもあったりします)が地球の大気圏に突入して、その摩擦熱で燃える現象ですからね。
今年は、ちょうどこの「雲」の中に地球が突っ込む年で、大発生を予測している人もいます。この予測というのもしばしば大外れして、前回大発生の予測がされたときには、真夜中に起き出して1時間くらい見ていたのに流星は2、3個しか見えなかったんですが、一応今回も期待してみようか…ということで、大発生が予測されている時間帯をねらって午前2時頃に起き出してみました。
前から何度か話題に上っているとおり、私が今寝泊まりしているのは群馬県、しかも結構山奥になります。一応携帯電話は使えるんですが、PHSなどでインターネットに接続するためには車で20分ほど走らなくてはならない…というとんでもない不便な場所です。でも、逆に星を見るためにはこんなに素晴らしい場所はありません。街の明かりも少なくて、夜は本当に真っ暗になります。もちろん星空はとても綺麗です。流星群を抜きにしても十分楽しめます。浜松で見る星の数の100倍くらい見えているような気がします。また、明るい星と暗い星の間に奥行きを感じるような空の「高さ」があります。天の川もぼんやりと視認できます。
小学生の頃「天文クラブ」なるものに入っていたおかげで、しし座の位置を見つけるのにはさほど苦労しませんでした。この日は、しし座は午前0時くらいにほぼ東の空から登ってくる…と新聞記事に載っていましたが、しし座というのは比較的わかりやすい星座で、特徴的な「?」の字を裏返しにしたような星の並びが東の空にすぐに見つかりました。
しかし、実際にはしし座を探す必要もありませんでした。空を見上げると、程なく天空を横切る光の筋が現れました。しばらく見ていると、ほとんど全天のあちこちで同じように流星が見えました。明るいもの、暗いもの。長いもの、短いもの。種類はいろいろです。
流星群をまともに見たことのなかった私は、しし座の周辺にだけ流れるのかと思っていたんですが、実際はそうではないんですね。むしろ、しし座から離れた位置の方が長い流星を見ることが出来ます。これは流星群の性質を考えると当然ではあるんですが。中心点に近いところの流星は真っ直ぐ自分の方に向かってくるので、軌跡は短くなるのが当たり前なんです。逆に中心点から離れたところでは自分から逃げていくように動き、軌跡は長くなります。
一部の予想にあったように「1分間に数十個」飛んでいたのかどうかはわかりませんでしたが、それでもかなり多くの流星を見ることが出来て、真夜中にわざわざ目覚ましをかけて起きたのも無駄にはなりませんでした。今年の予測は、少なくとも大外れではなかったようです。できることなら、みなさんにも見ていただきたいところだったんですが、私のところにあるカメラでは、流星群の様子を納めるのはちょっと難しすぎました。一般的にデジタルカメラは手動による露出制御があまり出来ないものが多いです。普通の銀塩写真機なら、バルブ撮影(シャッターを開けっ放しにしておく)と言う手が使えるんですが。
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