祝!対応決定
先に「CF-B5R+Windows XP 動作確認一覧表」でも報告していますが、CF-B5RについてはPanasonicさんでWindows XPへの対応が行われることになりそうです。特にBIOSをWindows XP対応にしてもらえると、スタンバイ状態や休止状態への移行、あるいはこれらの状態からの復帰が高速になることも期待できます。
いよいよ今週末にはパッケージ版のWindows XPが市場に並びます。私のように強引にOEM版をインストールするのでもなければ、アップグレードする人たちにとっては明後日・16日がWindows XPの正式デビューとなります。対応はそれから進むことでしょう。Windows 2000のときにはもう一つ積極性が見えなかったPanasonicさんも、今回は早くもDVD-RAMドライバを(しかもこれまでのような「ドライブ1つ、アイコンは2つ」ではなく、すっきりと1つのアイコンで表示されるんだそうです)用意しています。PC本体についても、早期の対応に期待しましょう。
Windows XPの新機能
Let’s noteでWindows XPを使い始めて2週間ほどが経ちました。使っているうちに、意外にいろいろな機能が追加されていることに気づきます。例えば、その一つがこれ。インターネット経由で時刻を正確に合わせる機能が追加されています。カーナビソフトに使うGPS衛星の情報を利用するためには正確な時刻情報が必要になるので、以前から同様の機能を持つソフトを利用していたんですが、OSでサポートしてくれるのならこのソフトは必要ありません。
もう一つびっくりしたのがこれ。デジカメで撮影した写真を読み込むために、スマートメディアをPCカードアダプターに装着して挿入したところ、こんな画面が出てきました。スマートメディアの中にはJPEG形式の画像しか入っていません。画像だけが入っているリムーバブルメディアを挿入した直後に予想される処理はここに挙げられているものでほぼ網羅されているのではないでしょうか。
ここから例えば「Microsoftスキャナとカメラウィザード」を選択すると、画像をハードディスク内の特定のフォルダにコピーして、一括してファイル名を変更し、さらにリムーバブルメディア内の画像は消去する…と言った一連の流れを連続して行えます。これまでなら、デジカメに付属のユーティリティがしていた仕事です。
さらに、読み込んだ画像を一覧表示するために、WindowsエクスプローラにはWindows 2000/Meで拡張された「縮小版」モードの他に、こんな「写真」表示モードも追加されました。さらには一定時間ごとに切り替えて画面全体に表示する「スライドショー」として表示することもできます。これまで、Windowsはこうした画像の一覧表示を行う方法を持っていなくて、そのために個人プログラマーが数々の優秀な「ビューア」ソフトを開発してきましたが、OSだけでこの程度の処理ができれば、わざわざこれらのソフトを導入しない…という人は増えるでしょうね。
OSはどこまでするべきなのか
他にも、Windows XPには数々の新機能が追加されているようです。そして、その機能の一つ一つが、これまでOSの機能を補って活躍してきた、多くのいわゆるユーティリティソフトの活躍の場を奪っています。もともと、OSがどこまでの機能を提供すべきかは様々な議論のあるところで、Microsoft社が独占禁止法違反などで提訴されたのもこのあたりが問題になっているわけですね。
MS-DOSの時代は、その名が「Disk Operating System」の略だったことからもわかるとおり、フロッピーディスクやハードディスクなど各種デバイスとのやりとりが仕事で、添付されているソフトも、DOS上でアプリケーションを使う環境を整えるために必要なもので、まだ「コマンド」と呼ぶものでした。それが、Windowsの登場で、OSの中にはいくつかの「アプリケーション」と呼べるものが添付されるようになりました。最も劇的で決定的な変化は、Windows 95以降インターネットを利用するためのアプリケーションが内蔵されるようになったことでしょうか。この分野ではもともと他社が大きなシェアを持っていたためか、これ以来Microsoft社と業界他社との対立は激化したような気がします。
様々な機能がOSと統合されることにより、使いやすさが増すという面があるのは確かだと思います。しかし、その一方で同様のソフトを作っている他社との公正な競争が行われなくなる危険も持っているのは理解できます。そうした批判に配慮したのか、Windows XPではメディアプレーヤーにDVDビデオの再生機能を持たせているのに肝心のデコーダは添付されず、他社製のものを購入する必要があるんですが、かえってその「統合度」にちぐはぐさを感じます。
OSは基本的な機能のみを提供するべきだ…という意見もありますが、そうなると「基本的」というのはいったいどこまでを指すのか?というやっかいな問題にぶち当たります。おそらく今後もOSの機能拡張は進んでいくと思うんですが、その中で不便な部分を補おうとするユーティリティソフトは決してなくならないでしょう。OSの設計に限らず、何事にも完璧というものはないのですから。…「レッツノートのある暮らし」からはずいぶん脱線してしまいましたが、そんなことを思いました。
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