さらに「使うケータイ」へ
私がiモードを使い始めてから1年の間に、携帯電話の世界はさらに次の段階に進みました。携帯電話にプログラムをダウンロードして使うという形ですね。NTTドコモの「iアプリ」を皮切りに、各社とも同種のサービスを始めています。iアプリのシンボルマークが「Application」の頭文字Aに相当するギリシャ文字・α(あるふぁ)をかたどっているのは、コマーシャルでもお馴染みですね。この「α」という文字にもプラスイメージが強く、いろいろな名称やデザインによく使われます。しかもこれまた小文字。…まあ、大文字は「A」そのものなんですが。
このときに各社が採用したプログラム言語がJava。もともとJavaが目指していたものは、機種に依存しないプログラミング…つまり、どんな環境でも同じJavaのプログラムが実行できるというものでした。しかし、携帯電話という非常に制約の多い環境では仕方なかった面もあると思いますが、実際には各社ごとに違った条件の下でプログラムを作らなくてはならず、しかも同じドコモの端末でも機種別に違ったプログラムを作る必要が出てくる…というのが現状のようです。
でもそれは理由ではなくて
前回の機種交換から1年。今度私が機種交換で入手したN503iS(写真右)ももちろんiアプリの使える最新機種です。しかし、それが最大の動機付けになったわけではなく、この一年間に携帯電話端末そのものがいろいろな面で進歩してきたことがその背景にあります。
N502it(写真左)と見比べてみると、大きさや重さについてはほとんど同じですが、すぐに気が付くのは新しく上面に装備された液晶ディスプレイ。普段はここに時計や電波状況が表示されていて、電話やメールの着信があったときには発信元に関する情報…アドレス帳に登録されていれば名前、そうでなければ電話番号やメールアドレス…が表示されます。
着信のあったときや側面のボタンを押したときに点灯するバックライトの色が青…というところがまたカッコいいんですよね。このとき、設定によっては音声で現在時刻や不在着信、着信メールの状況を聞くことができます。折り畳み式端末だと開かなくては画面を見られないので、ちょっと時間を見たいときやかかってきた電話の発信元を確認したいときにも一つ動作が余分に必要なんですよね。そうした弱点を克服するべく考えられた成果の一つでしょう。
画面を開いてみてすぐに気が付くのは液晶画面の差。とにかく明るくて鮮明なんです。こうして並べてみれば一目瞭然(どちらもバックライトは一番明るい設定)。N503iSでは、ノートパソコンなどにも使われているTFTカラー液晶を使っています。同時発色数もN502itの256色から4,096色に増えました。写真画像もきれいに見られそうです。
iモードメールをメールアドレスごとに自動的にフォルダに振り分けて受信することができたり、着信音がFM音源16和音+PCM音声という超豪華仕様になっていたり…と、他にもいろいろと機能強化や改善ポイントがあります。おかげで取扱説明書はさらにボリュームアップ。読むのも大変です。
実は、機種交換自体は9月にN503iSが登場したときに済ませていたんですが、その後やってきた群馬県内の宿泊場所では何と携帯電話の電波が届かない…ということで、実際にいろいろ試してみる機会がありませんでした。しかし、その後基地局の工事が進められて、ようやく使えるようになりました。iアプリも含めて、使い勝手についてはこれから少しずつ試してみたいと思っています。
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