群馬県に行っていた2ヶ月ちょっとの間、毎週のようにどこかに出かけ「Weekend SSK強化月間」となってしまいました。さすがにこのあたりで週末はゆっくり休もうか…と思っていたんですが、もともと外出するのが大好きな私の血はそれを許してくれませんでした。きっかけになったのは浜松に帰ってきて読んだスポーツ新聞。「Jリーグ・チャンピオンシップのチケットが余っている」との記事があったんです。
Jリーグ1部は2ステージ制で、各ステージの優勝チームが年間王者を決めるためにお互いの本拠地で試合を行う「ホーム&アウェイ」方式で戦います。今年の第1ステージは我らがジュビロ磐田、そして第2ステージは鹿島アントラーズが優勝しましたが、ジュビロのホームゲームとして戦われる12月2日の試合の前売券の売れ行きが芳しくなかったようです。というのも、この試合はチャンピオンシップの1試合目で、この試合で年間王者が決まることはありません。延長戦はなく、90分で決着が付かなければ引き分け。そんなところがもう一つ盛り上がりに欠けたんでしょうか?
いずれにしても、日本一を決める試合のチケットが入手できるというのは、プロ野球・日本シリーズのチケットがあっという間に売り切れてしまうのとは大違いです。近所だし、これは是非見に行かなくては!…と思い、私はすぐにチケットを購入しに出かけました。チケットについては、各種プレイガイドのみならず、コンビニエンスストアのローソンでも情報端末・ロッピーを使って購入することが出来ます。試合前日でも指定席の前売券を手に入れられるのはとても便利ですよね。こうしてコンビニの情報端末でチケットを入手するのもずいぶん当たり前の感覚になってきました。
というわけで、またも週末は出かけてしまいました。この日の試合会場はジュビロスタジアムではなく静岡スタジアム・エコパ。今年の5月から運用を始めたばかりの新しい陸上競技兼用スタジアムで、県立小笠山総合運動公園の中核施設です。来年にはワールドカップサッカーの、そして再来年には静岡国体の会場として使われます。Jリーグでは、静岡県内に本拠地を置くジュビロ磐田、そして清水エスパルスの主催ゲームに使われていますね。今回、初めてエコパに行きましたが、5万人収容可能なスタンドを持つスタジアムはさすがに巨大です。
私が購入した席は、バックスタンド側の1層目の席。実際に座ってみると、こんな風にメインスタンド方向が真っ正面に来る位置です。普通はメインスタンド側が最高級の席で、実際に私もメインスタンド側が売り切れていたのでこちら側を購入した訳なんですが、ここから見ると、ちょっとした双眼鏡さえあればメインスタンドのすぐ下にあるベンチの様子がよく見えます。選手がメインスタンド下から入場してくるのも、正面から見ることが出来ます。試合の見え方自体はメインスタンドと変わりません。そう考えると、この位置も意外に美味しいところがあります。野球場だと3塁側内野席が結構面白い…というのと似たところがありますね。
ジュビロとアントラーズがチャンピオンシップで対戦するのはこれが3回目。総合力の高いチーム同士の、Jリーグでも屈指の好カードですよね。当然の事ながら、ゴール裏の自由席には両チームのサポーターが大挙集結していました。
人数ではジュビロ側の方が2倍以上多かったと思うんですが、アントラーズ側の方が統制の取れた応援で、結果的には迫力が感じられました。鹿島から遠路はるばるエコパまでやってきた応援団の結束の固さを見たような気がしますね。ただ、最前列の人たちが全員上半身裸になってしまったのにはさすがに引いてしまいましたが。
試合そのものは、ジュビロが前半10分過ぎにペナルティーキックで先制、さらにゴンこと中山雅史選手の派手なゴールで2点をリードしました。一方のアントラーズは、途中退場者が出て10人での戦いを強いられましたが、サポーターの捨て身の(?)応援が実を結んだのか、後半30分を過ぎてから立て続けに2点を挙げ、試合は結局同点引き分けとなりました。残り1試合での勝者が即年間王者となりますが、その試合は鹿島で行われるわけですから、アントラーズにかなり有利です。
ポイントは途中での選手交代にあったようです。選手交代は試合中に監督が行える数少ないアクションの一つ。巧拙が監督の評価に繋がるシビアなところです。実は、結局のところ交代した選手が働けるかどうかが分かれ道なんですが。
実は、大変だったのは試合が終わった後の帰り道でした。行くときにはジュビロスタジアムに車を置いてそこからシャトルバスを利用したんですが、エコパから出てきたらバスを待つ長蛇の列ができあがっていました。しかも、ジュビロスタジアム行きの列が圧倒的に長いんです。ジュビロの地元・磐田市から来る人が一番多いのは当然のことなんですが…。結局、バスに乗れるのを待ち続けること約1時間。ただでさえ引き分けのショックで疲れているところに追い打ちをかけられてしまいました。
それにしても、こんな状況で半年後に迫ったワールドカップの観客はちゃんと輸送できるんでしょうか?。この日の観客・32,368人の倍近い人数が押し寄せるはずです…と書いて、Jリーグの入場者数がきっちりと数えられていることに改めて感心してしまいました。プロ野球の入場者はどんぶり勘定ですからね。どう見ても空席があるのに55,000人と発表してみたりして。
コメントを残す