予想通り、でも意外に早かった
パッケージ版のWindows XPが店頭に並んでから1ヶ月が経ちました。Let’s noteシリーズの各機種でもWindows XPへの対応が行われています。Windows 2000のときには、OSが2000年2月に発売されて、CF-B5Rは同年6月末にWindows 98を搭載して登場。評価版ドライバ等が提供されたのは9月、正式版の準備が出来たのは12月でした。それと比べれば対応は劇的なまでに早いと言えるでしょう。もちろん、Windows 2000のときとは違ってWindows XPはまさにメインストリームのOS。このくらい素早い対応をしてくれないことには、企業のやる気と姿勢が疑われますよね。
CF-B5R/V/ER用のWindows XP対応キットは、3MB弱のインストールパッケージです。これをインストールすると、「C:\TEMP_XPK」フォルダにXP対応ドライバが展開され、あとは同じフォルダに展開される説明マニュアルを読めばアップグレードもそれほど難しい話ではないでしょう…CF-B5シリーズを購入してしまうくらいのパソコン通の方なら。パソコンに関する説明書は、全くの初心者の方にはあまりに難解なものです。特にOSのアップグレードなんて最難関です。初心者の方に限らず、きちんとデータのバックアップを行い、説明マニュアルは印刷して、心して臨みましょう。
予想通り、でも意外に小さかった
ところで、対応キットを入手して最初に思ったのは「ファイルがコンパクトだなあ」ということ。Windows2000対応キットは、圧縮ファイルが9分割、ファイルサイズの合計も16MBという巨大なファイル群で、ダウンロードするときにはかなりの覚悟が必要でした、ところが、今回のXP対応キットのサイズはその5分の1以下。実は、それ以上に大きな変化だったのは我が家のブロードバンド化したインターネット環境なんでしょうけど。このファイルのダウンロードに要した時間は何とたったの30秒。時代も変わったものです…。
何故コンパクトなのか?…それは、もちろん必要なドライバ等が少ないからですよね。「CF-B5R+Windows XP 動作確認一覧表」を見ていただければわかりますが、OSに標準添付のドライバやWindows 2000用のドライバを活用すれば、この対応キットが提供される以前でもほとんどの内蔵デバイスは利用できました。正直なところ、正式対応にならなくても十分使えるな…とまで思っていましたが、一応メーカーが正式に対応を表明しているドライバが提供されるわけですから、早速ダウンロードして入れ替えてみることにしました。
何が変わったのか
CF-B5R/V/ER用のWindows XP対応キットの内容は以下の通りでした。
- ホットキードライバー
- ワイヤレスコムポートドライバー
- プライベートキーアプリケーション
- 電波状況モニター
Windows 98からのアップグレードの場合は、これに加えてWindows 2000用のBIOSをダウンロードし、これに書き換えることになります。こうして並べてみると、確かにWindows 2000用ドライバで代用できなかったり不具合が出たりしたデバイスに専用ドライバが提供されています。ホットキードライバについてはMicrosoftからの認証まで受けています。しかし、個人的に非常に残念だったのはWindows XP対応仕様の新しいBIOSは提供されなかったこと…というより、まさにそこにだけ期待していたと言っても過言ではないんですが。
前に触れたように、Windows XPはWindows 2000のマイナーアップグレード版とも言えるわけで、Windows 2000用のBIOSで対応は十分だ…ということなんでしょうけど、現在の状態だとスタンバイ状態への移行やシャットダウンの動作に非常に時間がかかることがあり、私はBIOSが上手く動いてないのでは?と疑っています。もう登場してから1年半になる旧型機で、最新鋭機並みの動作を期待するのは無理なんでしょうか?…って、これが時代遅れの「旧型機」であることそのものにこの業界の流れの速さを感じます。
浮気心も…
余談になりますが、CF-B5Rを購入するときの最大のライバルと見ていたSONYのVAIOノートSRが、フルモデルチェンジしてSRXシリーズになりましたね。小さく、軽く、バッテリー動作時間も長く、おまけにIEEE802.11bの無線LANまで内蔵しています。全機種にWindows XP Home Editionがプリインストールされていて、スタンバイ状態との切り替えは非常に速いです。ハードディスクの動作も、チップセットにIntel 815EMを使っているのでB5Rよりも高速になっています。何だか頼りなかった筐体の強度も増しました。
B5Rを購入してから1年半、いろいろな新製品が世に出てきましたが、初めて総合力で「負けた」と思える本体が登場しました。ただ、救いなのはCPUの性能はそれほど上がっていないこと、そしてこのクラスでは当分は劇的に上がる見込みも少ないことでしょうか。少なくとも、すぐに買い換えるようなことはないでしょう。
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