余りものの使い道
これまでに、CF-S21で3度、CF-B5Rで1度内蔵ハードディスクを交換しています。「交換する」と言うことは、当然ながらもともと入っていたハードディスクが手元に残ります。そんなわけで、手元には剥き出しの2.5型ハードディスクが結構余っています。そういえば、昔は「2.5インチ」と呼んでいましたが、「インチ」が公式の計量単位として認められなくなったので「2.5型」との呼び方に変わったんだそうですね。そんなわけで最近は耳慣れない単位を聞くことが増えました。タイヤを交換したときに空気圧を見たら「kPa(きろぱすかる)」でしたし。
…ちょっと話が横道にそれましたが、そんな風に余ったハードディスクにもちゃんと使い道があります。例えば、デスクトップ機のデータ保存用に付け足すという手があります。デスクトップ機に使う3.5型ハードディスクとは形こそ違いますがインターフェースの仕様は同じなので、変換コネクタを使えばIDEインターフェースに接続が可能です。他には、外付け用ケースに入れて使うという手もあります。私も実際に一つケースを使っていて、これはずいぶん前に話題に出てきたことがありますが、そこでも書いたとおりB5Rとの組み合わせでは事実上使えないケースです。
大容量のデータを受け渡ししたり、データのバックアップを取ったりするためには、簡単に着脱できる外付けハードディスクが非常に便利です。他のリムーバブルデバイスと比べると圧倒的に大容量が可能で、データの読み書きも非常に速いですからね。ことあるごとに、2.5型ハードディスク用の小さくて持ち運んで使いやすいケースを探していたんですが、つい先頃なかなかいいケースを見つけました。
隣国から来たスマートな奴
それがこのケース。韓国・DViCO社製のMOMOBAY CX-1です。ケースの上に並べた500円玉と比べてもらうとわかるとおり、非常にコンパクト(75mm(W)×14.3mm(H)×127.6mm(D))なケースです。筐体はアルミ製で強度も高級感もあります。一つびっくりしたのは、同梱されているキャリングケースが本革製だったことでしょうか。値段もそれなりに高かったんですが(1万円台半ば)、2種類の接続ケーブルも付属していますし、まあ順当なところかも知れません。
背面を見るとわかるとおり、接続端子は多彩です。左から6ピンのIEEE1394(以後便宜的にFireWireと記述)、4ピンのIEEE1394(同様にi.LINKと記述)、一番右はUSB1.1のインターフェースです。FireWireやUSBからはバスパワー電源が供給されているので、これを利用して動作します。そして、このケースの気が利いているところは中央のi.LINKで接続するとき。電源はUSBのバスパワーから供給を受けながらデータ転送にはi.LINKを使うモードを持っているんです。これならVAIOノートと一緒に持ち歩いても使いこなせます(笑)…実はMOMOBAY CX-1には思いっきりVAIOを意識して作ったとしか思えないバイオレットカラーのモデルが存在するんですが。
対応インターフェースがIEEE1394とUSBということで、対応OSはWindows 98SE以降、Mac OS 8.6以降ということになります。Windows 98SE以外では専用ドライバも必要ありません。私は、デスクトップ機につなぐときにはFireWireで、Let’s noteにつなぐときには取り扱うデータの大きさによってUSBとi.LINKを使い分けています。転送速度はかなり速くていいですね…もちろんUSBのときはそれなりになりますが。
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