まずはFlash版SSK Worldの経過報告から。今回のFlashの使用は、画面全体ではなく上のナビゲーションバー部分など一部にFlashを使い、本文はこれまで通りのHTML文書で表示しているんですが、このためNetscape Communicator 4.xではスタイルシート関係の問題をそのまま引きずってしまったようです。全画面をFlashで表示すれば、確かにブラウザ環境に依存しない画面を表示することが出来ます。ただ、全体をこれに対応させるとなると、現在CGIを使っている部分をどうするのか?など、他にも考えなくてはならない問題がいろいろ出てきます。
あと、実際にWebサーバー上にアップロードしてみて明るみに出たのが、意外に画面の表示までに時間がかかること。前々回の記事に書いたとおり、最近のバージョンのFlashでは他のファイルからパーツを共有できる仕様になっているため、これを徹底的に使っているんですが、このためシンプルなオブジェクトでも読みに行くファイルが増えてしまう(ブラウザにキャッシュされているためダウンロード時間はかからないんですが)のが原因かも知れません。このままではFlash化したことがストレスの原因になりかねません。どうしましょうか…。
14日・15日の2日間、日本プロ野球・福岡ダイエーホークス対オリックスブルーウェーブの公式戦が台湾・台北市の天母棒球場(台湾では野球のことは「棒球」なんですよね)で開催されましたね。海外で日本のプロ野球公式戦が開催されるのは実質的には初めて。「実質的には」というのが何だか微妙な表現なんですが、戦時中には日本が事実上の支配権を持っていた当時の満州国で「満州リーグ」が開催されていますし、戦後には返還される前の沖縄で公式戦が行われています。ホークス側が国際交流の一環ということで企画したそうですね。ホークスの監督・王貞治氏は台湾と非常に縁の深い方ですし、そう言った意味でもちょうどいい企画だったかも。
この台湾での公式戦開催で思い出したのが、一昨年日本で開催されたアメリカ・メジャーリーグの公式戦。テレビで見ているだけならどこでやってても同じじゃないの?…と思いつつ、それでも私としては結構盛り上がったんですよね。世界中のほとんどの地域で行われているグローバルなスポーツであるサッカーと比較すると、野球が盛んな国は非常に少ないんですが、その中でも台湾は野球の盛んなところで、台湾から見た日本は野球先進国。きっと台湾の人たちもあのときの私と似たような気持ちで試合を楽しみに待っていたに違いありません。
試合は衛星放送とスカパー!で中継されていたので、仕事から急いで帰り、自宅でこの記念すべき試合をテレビ観戦することにしました。試合開始前にはセレモニーが行われていましたが、同時通訳や字幕がなかったので何が話されているかは全くわかりませんでした。ただ、満員の観客席からは盛り上がった雰囲気が伝わってきましたね。テレビで見るとずいぶん大きな球場に見えた天母球場ですが、収容人員はたったの1万人。人数ベースでは浜松市営球場よりも少ないことになります。
メジャーリーグが日本に来たときには、球場を見ていてそこが日本なのかアメリカなのかわからなくなってしまいそうなちょっと不思議な雰囲気が味わえたんですが、今回の台湾での試合は一見日本の地方球場での試合のようにも見えます。最近は地方球場にも広くて綺麗なところが増えましたからね。でも、よく見てみるとフェンスに描かれた広告の企業名が見慣れないものだったり、スコアボードの選手名が全てローマ字表記だったり…台湾なら漢字表記もできそうなものなんですが…して、やっぱりちょっと違うわけです。そういえば、バックスクリーンの大型画面には「Panasonic」のロゴが輝いていました。
試合内容そのものは、2試合とも日本でもなかなか見られないようなスリリングな接戦となって、台湾の人たちも日本の「野球」の楽しさを体験することが出来たんじゃないかな?と思います。特に、豪快なホームランが数多く飛び出したのが印象深かったですね。実は海外での新しい市場開拓を目論んでいた球団側からしても、これ以上ないくらいのアピールが出来たのではないでしょうか。もしかすると、来年以降も台湾での公式戦開催は恒例になるかも知れませんね。メジャーリーグの選手たちが太平洋を越えて日本に来るのとは違い、台湾はほんのお隣。福岡からなら東京に行くのと大差ありませんから。
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