上を見ればきりがないけれど
私の自作デスクトップPCも、初めて組み立ててからもうすぐ2年。気が付けば、それから結構いろいろな部品が追加されたり交換されたりしています。でも、おかげさまでパフォーマンスの方は日常の利用には全然問題がないレベルを維持しています。こうして部品レベルで交換していくことによって手軽にパワーアップできるのが自作機のいいところだと思います。実は、冷静になって投入した資金を計算してみると、完成品を買うよりも高く付いていたりするんですけどね。
ところが、「日常の利用には全然問題がない」とは言ってみたものの、それでも明らかに不満を覚えることがあります。それはリアルタイムでない処理を行うとき。例えば3次元CGをレンダリングしているときはそうですね。ちょっと凝ったものを作ると計算には何分も、ときには何時間もかかります。新しく導入したシーケンスソフト「SOL」には、ハードディスクに録音した音声に対して音質と音程を保ったままで長さを変えられるタイムストレッチ機能が装備されていますが、これも処理にはそれなりの時間を要します。ノンリアルタイムである以上、究極的には一瞬のうちに処理が終わるのが理想なわけで、それと比べればどこまで行っても不満が出るのは当然なんですけどね。
こうした大量の計算を行う処理の場合、ものを言うのはCPUの性能。そして、実はCPU周りは最初に買ったときのまま残っているほとんど唯一の部分だったりします。考えてみると、CPUが最後に残ったというのは「PCの性能はCPUだけで測れるものじゃない」ということを図らずも示すことになったと思います。それでも、TVチューナーのあたりから綻びも見え始めていましたし、そろそろこのあたりでCPUに手を付けてみようと思ったわけです。
【浜松でもフライング?】
今回の買い物で商品選びの主導権を握っていたのはマザーボードでした。5月21日(日本時間)にIntelから発表されたPentium4用の新しいチップセット・845E / 845G / 845GLは話題性たっぷりの製品です。133MHz(CPUは4倍の533MHzベース)の高速なシステムバスに対応(845GL除く)、USB2.0にもチップセットが標準で対応します。東京の電気街・秋葉原ではゴールデンウィーク頃には早くもこれらを採用したマザーボードが店頭に並んだそうですが、浜松でも正式発表前日の20日に店頭で商品が売られているのを発見。秋葉原名物のフライング販売が、まさか片田舎の浜松で見られるとは思いませんでした。
並んでいた商品の種類も意外に多く、私は店頭でしばらく迷うことになりました。結局選んだのはこれ。845E搭載の比較的シンプルな製品、GIGABYTEのGA-8IEXです。決め手になったのは価格。サウンドとLANの機能が搭載されていて(845Eマザーではこれらを装備していないものを探す方が大変なんですが)、店頭売価が17,800円でした。ほぼ同等の仕様の某社製品よりも5,000円以上安いんですからね。
これと組み合わせるCPUはもちろんIntel・Pentium4です。私が購入したのは、現行製品では最低クロックである1.6AGHz版。現状で最高の2.53GHzと比べるとずいぶん大人しいんですが、これまた決め手は価格。17,900円で売られていました。それにしても驚いたのはPentiumIIIと比べると小さな本体パッケージ、そして巨大なCPUクーラーです。
マザーボードとの兼ね合いで必然的に買わなくてはならなかったのがメモリ。こちらはオーソドックスなDDR SDRAM・PC2100 CL2.5のバルク品(写真上)で、これまでと同じ容量を確保するために512MBのDIMMを1枚買いました。これまで使っていたPC133 SDRAM(写真下)と並べてみると、ぱっと見たところ同じような部品ですが、よく見ると確かにスロット側の切れ込みの数と位置が違います。ちなみに売価は13,800円。大本命の主流メモリなだけに、お値段も手頃です。
これら3つの部品を自作デスクトップに組み込むことになったんですが、先にも少し触れたとおり、これで一昨年7月に初めて自作したときから使っている…という部品は一つもなくなります。まさに総入れ替えとなるわけです。記事になっていないものでも細々と換えてますからね。いつかはこの日が来るとは思っていましたが、意外に早かった気がします。もうちょっと寿命の長い部品もあると思っていたんですが…って、ただ単に自分が新しもの好きなだけなのかも。
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