先週の日曜日・2日には浜松市営球場にプロ野球を見に行きました。中日ドラゴンズ×横浜ベイスターズの試合は、ドラゴンズが派手なホームラン攻勢を見せて7対4で勝利しました。浜松での公式戦でドラゴンズが勝ったのは実に5年ぶり。やっぱり勝ちゲームを見るのは楽しいものです。先発の山本昌投手が今季初勝利となりました。12球団の開幕投手でただひとりここまで勝ち星がなかったんですよね。個人的に彼のファンである私も非常の嬉しい試合でした。
ところで、この日の試合が終わった後、ドラゴンズには3日間の休養がありました。これは別にドラゴンズだけの話ではなく、この3日間はプロ野球の試合は一つも組まれていなかったわけです。理由はもちろんサッカー・ワールドカップ。火曜日・4日には日本代表がベルギー代表との初戦に臨みました。試合開始が午後6時からということで、職場には休暇を取って早めに帰ってしまった人もいました。こんなことが笑って許されてしまうのは「サッカー王国」と呼ばれる静岡県ならではなんでしょうか?
結果は2対2の引き分けということでしたが、日本代表が史上初めて勝ち点を獲得したこの試合は、とても数字だけでは語れないほど面白い試合でした。先制された直後に追いつき、一時は勝ち越したんですからね。4年前のフランス大会と比べると、日本代表は実にたくましく成長したものです。もう既にあの大会で取った点数の2倍を挙げてるわけですし。今晩には、ロシア代表との第2戦に臨む日本代表。決勝トーナメントに進出できるかどうかを左右する重要な試合です。期待して、テレビで観戦するとしましょう。
ところで、このロシア戦の観戦チケットの直前電話販売が金曜日・7日に行われましたね。受付開始が正午からということで、販売枚数がたったの750枚とはいえ、買える可能性があるのなら…と、昼休みはケータイ片手にリダイヤルを繰り返しました。結果はもちろん入手できなかったんですけどね。実際には20分ほどで売り切れたそうで、携帯電話の回線はパンク状態だったとか。まあ、こういう状況自体は超人気バンドのコンサートチケットの予約なんかでもあることなので、大して驚きもないんですが。他にもまだ販売される観戦チケットがありますから、電話販売での購入に挑戦したいですね…でもこれからの販売は仕事時間中なんですよ。どうしましょう?
それにしても、ものすごい競争率の中でチケットが販売されていたはずなのに、どうしてこの段階でチケットが余っているのかは理解に苦しみますね。前回のフランス大会でもチケットに関してはもめ事が多かったんですが、今回もどうもお粗末です。海外販売分のチケット販売はイギリスの会社が一手に引き受けているそうですが、ここは日本の会社に任せるべきじゃなかったんでしょうか?。イベントに際して用意周到に仕事を進めるのは日本人の一番得意とするところだと思うんですが。
ちょっと前まではどうも盛り上がりに欠ける感じに見えたワールドカップなんですが、実際に開幕してみるとものすごい盛り上がりになってしまいましたね。いつの間にか日本はサッカー好きに埋め尽くされた国になっていました。各メディアによる報道も大きな要因だと思うんですが、やっぱり一番大きいのは試合そのものが面白いことではないかな?と思います。開幕戦を例に出すまでもなく、実績のあるチームでも簡単には勝てないんですよね。先の読めないおもしろさ…これはどんなスポーツでも同じだと思います。
世の中にはサッカーが好きな人ばかりじゃありません。「サッカー王国」静岡県でも「サッカーのことはわからない」という人はちゃんといます。でも、高いレベルの試合を見るとわからない人でもそれなりに楽しめるらしいですね。野球などに比べるとルールが単純であるところがいいんじゃないかな?と思います。わかりにくいのは「先回りの待ち伏せはダメよ」というオフサイドくらいでしょうか。
実はルールがわからなくても、強烈なシュート、絶妙なパス、ときにはオーバーヘッドキックのようなトリッキーなプレイもあったりして、動きそのものでも楽しめたりします。そう言えば、ブラジルやイタリアなど世界のトップチームの選手たちは、日本選手よりもずっと遠くからシュートを放っていました。こうした身体能力の高さの表現も実にシンプルなのがサッカーの特徴かも知れません。
サッカーが世界のほとんどの国や地域で行われる理由は、やっぱり単純に楽しめることだと思います。「サッカーはよくわからない」とか「嫌いだ」とか言う方も、一ヶ月くらいはサッカーにどっぷりハマる日々を体験してみるのも悪くないかも知れませんよ。そんなチャンスがこれだけ近くにやってくるのも、一生に何度もあることではありませんし。
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