…と言えば往年の超人気アイドル・デュオ、ピンクレディーのヒット曲「サウスポー」の一節ですね。こう書いて彼女たちの扮装から振り付けまで鮮明に思い浮かぶかどうかで年代がバレてしまったりするんですが。…えっ、私ですか?。さすがに歌って踊れませんが、衣装なんかは何となく覚えています。ちょうどボーダーラインになるあたりでしょうか。
とんでもない前振りから入りましたが、とにかく本題に入りましょう。土曜日に職場の野球大会があって、選手の人数が足りない…と言うことで私にも声がかかりました。野球は見るのもプレイするのも大好きなんですが、残念ながらお世辞にも上手だとは言えない(上手なら人数が足りなくなる前に声がかかるわけで…)ので、足を引っ張らないように気を付けなくては…と思いつつ、それでも思いっきり楽しむつもりで参加しました。
途中から守備に入ることになりましたが、幸か不幸か守備機会はなく、打席も回って来なかったので迷惑は最小限に収まったようです。ちなみに結果は初戦の準決勝で負けてしまったものの、3位決定戦の相手チームが棄権と言うことで3位。1勝もしていないのに…まあ、喜んでおきましょう。それよりも問題なのは、大して動かなかったのに腕に張りが残ってしまったこと。やっぱり根本的に運動不足です…。
野球の試合の場合、ユニフォームも含めて道具は基本的に全部借りるわけなんですが、それでもスパイクとグラブだけは自前のものを持って行きます。靴の方は足の形が合わないことには仕方がないので当然なんですが、グラブについてもどうしても用意しなくてはならない理由があります。というのも、私は左投げ左打ちなものですから。ちゃんと右手にはめるグラブがなければプレイもままなりません。大抵の場合、共用に用意されているグラブは左手にはめる右利き用ですからね。
野球に限らず、文字や絵を描くのも、箸を使うのも全部左…という筋金入りの左利きです。よく左利きというと「器用だ」というイメージで見られるんですが、私自身は左利きとしてはかなり不器用な部類ではないかな?と思います。その証拠に、小さい頃に周囲が右手を使うように矯正しようとしても、結局直らないままだったんですから。実際、箸を右手で上手に使う人が実は左利きだったりすることがありますよね。そもそも、どうしてこうした矯正をするのか考えてみると、左利きの人が少数派であること、そしてこの少数の存在が全体に対して迷惑になることがあるからのような気がします。例えば食卓に大人数で並ぶと、左利きの人がいるところで肘がぶつかり合ってしまいますよね。私の個人的な見解としては、無理矢理矯正することはないと思います。そのことが話題として使えることもありますからね。
ただ、左利きであることで嬉しかったのが野球をするときでした。左利きの選手が実際に重宝されますからね。小学生の頃は近くのグランドで友達と良く野球で遊んだものですが、不器用な左投げでピッチャーをしてみたりして結構楽しかったです。私の野球好きは、親の影響ばかりでなくこんなところもあったかも知れません。一方で、一番苦労したのはキーボードの演奏。こればかりは左利き用に左右入れ替えるわけにも行きませんから、上手く動かせない右手で細かいフレーズを弾きこなせるようにならなくては上達しません。意地になって練習しましたけど、今でもやっぱり細かい節回しは苦手です。
自分から左利きであることをわざわざ宣伝することはありませんが、字を書く機会があったときと食事のときにはたまにそのことを指摘されます。かなり差別的意味合いのある表現もあったりしますが、時々用いられるのが冒頭に出てきた「サウスポー」の表現。これはもともとメジャーリーグから生まれた左腕投手を示す言葉ですよね。少数派、変わり者であることは変わらないんですが、それでも小さい頃にはこう言われた方がかっこいい感じがして好きでしたね。これまた私の野球好きの原因の一つになっているのかも。
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