実は意表を突かれたんです
前回の記事で触れた新・レッツノート、CF-T1シリーズ。11月8日に販売が開始されました。しかし、そんなことはすっかり忘れて、今日ふらりと浜松市内のパソコンショップに立ち寄りました。すると、ノートパソコン売り場にどこかで見たようなシルバーの筐体があるではないですか。そう、それはまさしく昨日発売されたばかりのCF-T1だったのです。
もともとそれほど購買意欲がなかった上に、CF-R1が発売されたときには実際に触れるまでにずいぶん苦労した経験がありますから、今回も田舎町の浜松ですぐに現物を見ることは出来ないだろう…と思い、発売日そのものもはっきりと覚えていませんでした。だから、正直なところ非常にびっくりしたんですよね。ともかく、気になっていた機種ですから早速触ってみることにしました。
予想したとおり
もともと、CF-T1自体がCF-R1のコンセプトを生かして一回り大きなサイズにまとめた機種だとも言えますから、感触についてはある程度予想できていました。そして、実際に触れてみた感想もまさに「予想したとおり」でした。…と、これだけではあっという間に記事が終わってしまうので、もう少し詳しく見ていきましょう。
まず最初の印象は、「とにかく軽い」でした。CF-R1と大して変わらない重量で、筐体が一回り大きくなっている…つまり密度が低くなっているわけですから、体感重量としてはさらに軽くなったような印象を受けます。もし電源が入っていなければ、中身が空っぽのモックアップを持っているのと間違えそうです。ちなみに、残念ながらこの店でもバッテリーは本体に装着されていませんでした。それこそダミーでもいいので同じ重さの「バッテリー型の物体」くらいは取り付けておいてほしいものです。
ディスプレイとキーボードが大型化したので、使用感はかなり向上しましたね。確かに画面はずいぶん見やすくなりましたし、キーボードはまさにフルピッチです。ただ、普段からCF-B5Rのやや狭いキーピッチに慣れた身からすると、CF-T1のそれは妙に広くてちょっとまごつきましたが。あと、CF-R1では「狭い」と感じたフラットパッドの直径も少し広くなっているような気がしました。CF-R1の現物は展示していなかったので、比べることが出来ず実際のところはどうなのかはっきりしないんですが。
前回にも是非確認したいと思っていた筐体の強度なんですが、残念ながら展示方法の関係で閉じた状態での「ひねり試験」に供することは出来ませんでした。試しに別々にひねってみたところ、液晶側は少しの力で大きくたわみ、CF-B5RやCF-R1より柔らかいようでした。そして、本体の側は驚くほど堅いですね。これなら閉じた状態でも強いはずです。
あと、実際に触れてみて思ったのは、やっぱりちょっと大きいかな?と言うことでした。T1か、R1か…という選択になった場合、大きさが変わっても基本性能はほとんど変わりませんから、選択基準はまさに使い方だけで決まります。大きめのセカンドバッグになら収まってしまうかも知れないCF-R1の縦横サイズの小ささは私にとっては「より手軽に持ち運べる」という意味で魅力です。先に触れたように、既にCF-B5Rのディスプレイとキーボードに慣れていますから、むしろ操作感が近いのはCF-R1の方だとも言えますしね。う~む…結局迷ってしまうだけだったかも。
次世代に期待して
さて、三たび同じ質問を自分に向けてみましょう。この新・レッツノートを購入するの?…と。いいえ、それでも答えは「絶対買わない」のままです。ただ、一つ言えることは次世代T1&R1(型番は変わるかも)への期待が高まった…ということですね。話題のIntelの新型CPU・Baniasのデビューは2003年3月という噂があるようですが、これが事実なら次のモデルチェンジの時期と重なってきます。Baniasの熱設計電力(言い換えれば想定発熱量)は現在のMobile Pentium 3-Mと同レベルだそうなので、裏を返せば現在発売されている筐体の中に納めることが出来るはずです。
もう一つ予想される展開があります。それは、これまた登場したばかりのTablet PCへの対応。松下電器もTablet PCへの参入を表明していますからね。最初に市場に投入するのは業務用のタフノート・PRONOTE FGじゃないかと思ってはいるんですが…。店頭には登場したばかりのTablet PCが数機種展示されていましたが、ちょっと触ってみただけではペンが使えることの優位性は理解できませんでした。キーボードで打って、パッドでコントロールした方が早い…と思ってしまうんですよね。
Tablet PCについては、ソフトも含めて業界全体がこの新しい形態をこれからどうアピールできるかが鍵だと思います。手書きのメモ帳の代わりに持ち歩くのならR1ベースのTablet PCというのも面白いかも知れませんね…というより、あれ以上大きく、重くなったらTablet PCを持ち歩く気にはなれそうもありません。
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