とにかくハヤイ

とにかく早かった開通

前回、イー・アクセスのADSL回線を利用することを決めた私。早速Webサイトを見てみると、電話回線と兼用するタイプのADSL回線については最短で1週間で開通になる…と説明されています。昨年のフレッツ・ADSLでは2週間以上かかったことを考えると、その迅速さは異常とすら思えます。半信半疑で、それでも一応電話が開通した10月15日にBIGLOBEに申し込みを行いました。すると、18日にNTTへの開通手続きを始めた旨の通知が、さらに22日には適合調査通過の通知がE-mailで届きました。局内工事予定日は10月24日。申し込みから8日目という事になります。「最短で1週間」の謳い文句は伊達ではありません。手続きが全てネット上だけで済んでしまうのがその早さの秘密かも知れませんね。

新旧モデム比較

開通日前日の23日には、レンタルされるADSLモデム(写真・右)が宅配便で届きました。フレッツ用のモデム(写真・左)と並べてみると一回り小さくなっていますが、それ以上に驚いたのは筐体のデザインの差。いかにも昔ながらのモデム…といった雰囲気のフレッツ用に対して実に洗練されています。

このデザインでお馴染みのNEC製のモデムですね。筐体には「Aterm DR202C」と型番が入っていますし、マニュアルには「DIRECTSTARΔ」のブランド名まで入っています。ちなみに、このモデムを作ったNECアクセステクニカの所在地は静岡県内。Atermシリーズの他にも携帯電話や液晶ディスプレイ、USB2.0のコントローラなども作っている、IT技術の最先端を支える会社です。

フレッツ・ADSLのときには工事当日に在宅していることを求められましたが、今回はそんなことは全くなく、工事日の翌日にモデムをつなげば使用できる…と言うことになっています。実際には、工事日当日・24日の夜7時頃にモデムを接続してみたら、ADSL回線への接続を示すランプが点灯しました。実にあっけなかったですね。

とにかく速い通信速度

早速試験のためにレッツノートを直に接続してみました。Aterm DR202Cはルータ機能内蔵のモデムですから、パソコン側の準備は単にLANに接続する設定だけ。あとはWebブラウザから簡単にモデム側の設定をすればすぐにインターネットにつながります。

お馴染みのosoさんのSPEED TESTで通信速度を計測してみたところ、いきなり4Mbpsをマーク。その後何度か試してみたところ、4Mbpsを超えることは少ないんですが常時3.7Mbps以上は出ているようです。イー・アクセスのトラブルシューティングページによると、この距離でこの速度ならほぼ適正値と言ったところでしょうか。ともかく、これまで使っていたフレッツ・ADSLの4倍以上、東京駅構内無線LANの約2倍となる未体験の超高速です。何しろ1MBのファイルが2秒、50MBのファイルでも2分以内にダウンロードできますからね。

LSW10/100-5PW

無線LANがボトルネックに?

接続が確認できたので、次はデスクトップ機も含めた家庭内LANの設定に入ります。前の家では設置場所の制約から無線LANのみの構成にしていましたが、今度はデスクトップ機のある場所はモジュラージャックのある部屋の隣。ここは有線のLANで接続することにしました。先に触れたとおりモデムにルータ機能が含まれているので、ハブで複数台の端末を接続すればそのままLANを構築することが出来ます。ここでは、メルコの超小型スイッチングハブ・LSW10/100-5PWを使うことにしました。とにかく小さいのが魅力です。

Aterm WL11E

レッツノートもこのハブに繋いでしまえばいいのですが、ノートパソコンの場合は無線で簡単に接続できるとどこでも使えて何かと便利です。そこで、ハブに無線LANのアクセスポイントを繋ぐことにしました。これまで使っていたWL50Tも、設定を変えれば単純な無線LANアクセスポイントとして動作するんですが、今回はたまたま友人から安値で譲り受けた同じNECのAterm WL11Eを使ってみました。モデムをそのまま2分の1くらいに縮小したようなデザインが好きですね。

無線LANでしばらく使ってみましたが、以前の環境に比べれば確実に高速化しているものの、有線のときよりも微妙に遅いような気がします。そこで、実際のところはどうなのか、これまたosoさんのSPEED TESTで比較してみました。2MBのファイルを10回読み込み、平均値、最小値、最大値を示しています。

有線LAN:
3.86Mbps(3.75?3.92)
無線LAN:
3.05Mbps(2.83?3.37)

結果は一目瞭然。明らかに無線LANの方が通信速度が遅くなっています。前の家の頃にはこんな現象は起こりませんでしたから、これは無線LANの能力がADSL回線の能力より低い…つまりボトルネックになっているということなのでしょう。IEEE802.11bの能力は最大11Mbpsと言うことになっていますが、実質的には半分以下の能力しかないと言われますよね。TCP/IPのヘッダ情報はともかく、エラー訂正や暗号化に有線LANより多くの手間をかけていますから仕方ない面もあるのですが。通信そのものも有線より不安定になりやすいですしね。

実際には有線で接続することも可能ですから、ファイルの同期など高速なLANのやりとりが必要なときには有線で繋ぐなどの工夫が必要ですね。ベッドサイドやトイレでレッツノートを使いたいときには、ちょっとの速度低下ぐらいは我慢するべきでしょう。その代わりに得ているものが何なのか、その辺りをちゃんと理解しなくてはなりませんね…それ以前に、そんなところで本当に使うの?と突っ込まれそうですが。


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