とってもお手軽…ではありません
新しい携帯電話・N504iSをお手軽なデジカメとして使っていますが、撮ったものを活用するためにはどうしても端末の外に写真データを移動させる必要が出てきます。N504iSに何らかの外部メモリーデバイスが装備されていれば非常に簡単なんですが、実際にはそうではないので少々話はややこしくなります。
すぐに思いつくのはiショットで電子メールとして送信する方法ですが、これは公衆回線を経由するので自分の端末間で移動させるだけなのに料金がかかる…という理不尽さを感じますし、そもそもサイズがiショット用の2種類だけに限定されてしまいます。また、ドコモ純正のデータリンクソフトや市販のメモリ編集ソフト類でも写真データが読み込めるらしいんですが、当然の事ながらこれらの商品を購入する必要が出てきます。
そこで登場するのが赤外線通信。赤外線通信については私も話題にしたことがありますが、ごく近距離の無線通信としてはお手軽な手段の一つです。N504iSでは内蔵カメラで撮影した画像を赤外線ポートから他の携帯電話などに送信できるようになっています。一方、レッツノート・CF-B5Rにも赤外線ポートが装備されています…最近は全くと言っていいくらい使っていなかったんですが。
試しにお互いをこんな風に向かい合わせてN504iSから「赤外線送信」してみたら、CF-B5R側で「DoCoMo/N504iS/nというコンピュータ」が認識され、ファイルが転送されました。ただ、どうも動作が不安定で、何枚か送るうちにCF-B5R側が全くN504iSを認識しなくなることもしばしばあります。再起動すると治るんですが、これではストレスが溜まります。
転送されたファイルには「mypic.vnt」というファイル名が付けられています。中身(6.01KB)を見ると、どうやらこれはBASE64でテキストエンコードされたJPEG画像のようですね。つまり、これをデコードすればJPEG画像として扱える…というわけです。幸い、この作業に特化したフリーウェアを公開してくれている方がいます。arepo氏の「peerVNT」は、「mypic.vnt」をダブルクリックするだけでファイルを変換してくれる便利なツールです。
とりあえずはこのようにして赤外線通信を使って写真を取り込んでいますが、転送が1枚ずつしか行えず、赤外線ポートの位置の問題で向かい合わせて操作するのがちょっと面倒なこともあり、これではさすがに「お手軽」とは言い難いですね。やっぱり何らかの専用ソフトを購入した方が良いのかも知れません。
これは便利…かも知れないけど
N504iSには、データ転送以外に赤外線通信ポートを活用した機能がもう一つあります。それがリモコン機能。皆さんご存じの通り、家電製品などに使われているリモコンの多くは赤外線を使って信号を送っていますから、N504iSの赤外線通信ポートにリモコンの真似をさせればいいわけですね。一部のテレビと通信カラオケ・DAM用のリモコンデータが内蔵されていて、それ以外のテレビ・ビデオ用のデータがNECのiモード公式サイト「みんなNらんど」でダウンロードできるようになっています。使ってみると、確かにテレビやビデオの操作はできるんですが、ちゃんと部屋にテレビ用リモコンもビデオ用リモコンもあるのに、わざわざ携帯電話を使う必要は感じません。ボタンも小さくて操作しにくいですし。
ただ、一つ思ったのは家の中のリモコンが全部これ1台に集約できたら便利かも?ということ。何しろ、現在我が家にはAV機器からエアコン、天井照明に至るまで、こんなにたくさんのリモコンがありますからね。今後どのくらいのリモコン用データが公開されるのかはわかりませんが、あらゆる分野の製品をカバーするのは難しいと思います。そう考えたとき、あると絶対に便利なのが学習機能。これさえあればN504iSのリモコン機能の存在感は大きく変わると思います。今からでもiアプリで提供してもらえると、モデルチェンジを待たずに利用できて嬉しいんですけどね。
ところで、N504iSの赤外線ポートはまさにこのリモコン機能のために決められたような位置にありますが、このポートの取り付け位置も製品ごとに全然違う場所になっていますね。それぞれの設計者がどのように赤外線通信を活用したいのかが表れているようで面白いところです。残念ながら、実際に向かい合わせてみると、先のパソコンへの転送のように、同じ製品を組み合わせている場合以外は使いにくい…ということが多いような気がします。携帯電話同士でもそうですよね。向かい合わせるためには開いたり、閉じたり、縦にしたり、横にしたり…。
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