最初に、ちょっと細かい話なんですが前回の話題について。「5万円のハイウェイカードが8,000円分多く利用できるんだから、お得になるのは16%分じゃないの?」との指摘をいただきました。確かにその通りなんですが、これを58,000円の通行料が必要なところを50,000円で利用できる…と見ると、50000÷58000=0.862…となり、「割引率」として見れば14%になるわけです。結局のところ、どちらも同じことを言っているんですけどね。
ちなみに、ちょうど先週の往路でハイカの残額が150円になってしまったので5万円券を1枚購入しました。これで当分の間は大丈夫です。その代わり、財布の中身がかなり寒くなってしまいましたが…。
2月19日に「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」が発売されました。2月1日でテレビ放送が開始されてから50周年となったことを記念して、NHKが往年の子供向け番組のテーマ曲を現代のアイドルである彼女たちに歌ってもらったわけです。この歌は「みんなのうた」でも放送されていて、さらには4月から始まる「ひょっこりひょうたん島」再放送のテーマ曲にもなるのだそうです。あの子たちも相変わらず突っ走り続けています。
モーニング娘。のプロデューサーと言えば、ちょっと前の記事に取り上げた松浦亜弥なども手がけているつんく♂ですね。彼がモーニング娘。を世に送り出してから5年半くらいになるわけですが、その後彼女たちを中心にしていくつものユニットをデビューさせ、おびただしい数の「つんく♂メロディー」を世に送り出してきました。まさか、このハイペースがこれだけ長く続くとは思っていませんでしたね。
さすがにこれだけ実績を積んでくると、彼の仕事もずいぶん楽になってきているのではないでしょうか。いろいろな人が彼にプロデュースしてもらいたくて仕事を持ち込みます。松浦亜弥の「草原の人」では昭和の歌姫・美空ひばりの書いた詞が持ち込まれて、彼はそれに曲をつけました。「ひょっこりひょうたん島」では、既に曲が丸ごと存在します。自分では作詞・作曲を行い編曲は外注する彼の場合、この作品での仕事は他の人に指示することしか残っていません。どこを誰に歌わせて、セリフをどう入れるか…といったことは決めているんでしょうけど。
ところで、この「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」ではシングルCDと同時にシングルDVDが発売されています。ここ1年くらいの間に「シングルDVD」という商品を見かけることがずいぶん増えてきました。特に、彼女たちを始めとするハロー!プロジェクトの面々については、早くからシングルDVDでの展開が熱心に行われています。去年あたりからシングル曲ではCDとDVDの同時発売が増えてきて、今年になってからはDVDのみで発売された作品もあります。
昔から、シングル曲の場合は宣伝活動のためにプロモーションビデオが作られることが多かったですよね。つまり、もともと映像も用意していたわけですから、シングル曲を収録したDVDソフトを作ることはそれほど手間のかかることではありません。特に、音楽作品としてのクオリティだけで勝負しているわけではないアイドル歌手などの場合、映像が付いていることは大きな付加価値となり得ます。実際に、昔からシングルビデオというのもありましたからね。
DVDのディスクは基本的にCDと同じようにプレスして作られるわけですから、シングルDVDになっても価格はそれほど跳ね上がるわけではありません。現在DVDプレイヤーは1万円を割る価格で購入できるほど普及し、DVD-Videoも再生できるゲーム機・プレイステーション2が大成功を収めていることも考えると、シングルDVDという媒体にも相当量の売り上げが計算できるようになってきました。だからこそ、発売も増えてきたわけです。単価の安いシングルDVDは、週間売り上げ枚数でも人気映画タイトルと競り合ってかなり上位に食い込んでいるようです。
さらに、シングルDVDにはもう一つの特徴があります。それは、デジタルによる複製を作りにくいこと。音楽CDの場合、パソコン用のCD-ROMドライブでデジタルのまま音声を読み込み、CD-Rに書き込むとデジタルのままで完璧なコピーを作れてしまいますよね。このため、最近では複製防止のためにコピーコントロールCDというものも登場していますが、まだいろいろと問題を抱えているようです。その点、DVD-VideoはCDの轍を踏まないように…というわけか、最初から著作権保護機能が徹底しています。売る側からすると、むしろ嬉しいのはこちらの点かも知れません。もちろん、デジタルデータである以上、その気になれば複製は不可能ではないのでしょうけど。
私にとって、プロモーションビデオ…最近はそれ自体販売されるので「ビデオクリップ」と呼ばれることが多くなりましたが…を見るための手段として、DVD以上に大きな比重を占めているのがスカパー!の音楽系チャンネル。週末には、ヒットチャートをカウントダウン形式で丁寧に半日以上かけて流してくれます。最近のミュージックシーンがどうなっているのかを掴むには非常に役に立ちますね。見ていると、曲から受けるイメージとビジュアルは意外に一致しないことが多いような気がします。まあ、「目立ってなんぼ」という面もあると思いますし。
こうしたビデオクリップ集の放送を見ていると、ヒットチャートで上位にランクインし、普通なら最初から最後まで流されても当然だと思うようなクリップが、途中でばっさりと切られているのをよく見かけます。どの番組も全く同じ場所で切っていますから、放送時間の問題ではなく、著作権者側に「放送ではここまでしか流しちゃダメよ」と言われているのでしょうけど、これはストレスが溜まりますね。プロ野球中継を見ていて、一打サヨナラの場面で「申し訳ありませんが放送時間が…」と強引に放送を打ち切られるような気分です。
あの後はどんな風になっているんだろう?…と気になると、全体を見ることが出来るシングルDVDが欲しくなってしまいます。これでは販売側の思うツボですね。おそらく、こういうことも意識して完全放送をしないようにしているのでしょう。実際に、私の手元にも「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」のシングルDVDがあったりしますし(笑)。
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