4月1日にアメリカ・メジャーリーグが開幕しました。注目のニューヨークヤンキース・松井秀喜選手はなかなかの働きを見せているようです。シアトルマリナーズ・イチロー選手は、開幕戦こそノーヒットだったもののその後は淡々とヒットを重ねています。まあ、まだシーズンが始まって1週間も経っていない今の段階で、どうこう言うものでもないと思いますが。秋まで続く長丁場です。
ロサンゼルスドジャースの野茂英雄投手は、開幕投手として登板し見事に完封勝利。2試合目の登板では負けてしまいましたが、アメリカでの通算100勝に王手を掛けています。実力で生き残るしかない、日本プロ野球よりもさらにシビアな世界で投げ続けて9年目。本当にすごい人です。
一方、一足先に開幕した日本プロ野球も、報道ではメジャーリーグに押されているものの、それなりに盛り上がっているようです。こちらも開幕してから1週間そこそこの段階ですから、内容をどうこう言うのはまだ早いと思うんですが、それよりもニュースなどを見ていてどうも気になるのは「Yahoo! BBスタジアム」の名前。去年までは「グリーンスタジアム神戸」と呼ばれていた、オリックスブルーウェーブの本拠地球場ですね。
これは、ネーミングライツ(命名権)と呼ばれる広告手法の一つですが、施設名に企業名などを付けることに慣れていないせいか奇異な印象を受けます。メジャーリーグでは、マリナーズの本拠地「セーフコ・フィールド」やサンフランシスコジャイアンツの本拠地「パシフィックベル・パーク」など、一般的に行われているんですけどね。Yahoo! BBそのものにあまり良いイメージを持っていないせいもあるんでしょうか。
…と、それはともかく、昨日は浜松市営球場で行われた中日ドラゴンズと横浜ベイスターズの一戦を見に行ってきました。年に一度の浜松でのプロ野球公式戦で、毎年楽しみにしているわけですが、今年はドラゴンズが開幕から好調なので特に期待していました。試合の状況はテレビで見た方がよくわかると思うんですが、スタジアムで観戦する良さは一体感、迫力、興奮度。前にライブDVDの話で全く同じキーワードを持ち出したんですが、自分以外のパフォーマンスを見て楽しむ娯楽にはすべて共通の要素ですよね。
最近はずっと内野席で観戦していたんですが、今年は久しぶりに外野席からとなりました。外野席の方がチケットが安い…ということもありますが、そんなこととは全く関係ない外野席の強みは、この3つのキーワードをより濃厚に味わえること。私設応援団が陣取るすぐ横で、ラッパや太鼓に合わせて賑やかに応援に参加できます。
7回裏の攻撃前にみんなでジェット風船を飛ばすのもお馴染みのイベントですね。「フライング」してしまう人がいるのもご愛敬。横から見ているだけならなかなか綺麗なんですが、この日はほとんど風がなかったこともあり、飛んでいった風船はやがて自分の頭の上から降って来ることになります。よれよれになって、唾で濡れた風船ですから、これはちょっと辛いところです。
試合は7対3でベイスターズの勝利。ドラゴンズの連勝は止まってしまいました。「ドラゴンズは浜松では勝てない」というイメージがさらに強くなりそうです。それでも、一つずつのプレーの中にはプロならではの素晴らしいものがありましたから、楽しむことは出来ました。
ところで、写真を見ての通り、今シーズンから浜松市営球場のスコアボードは電光掲示になりました。スピードガン表示も付いて、試合がより楽しめるようになったんですが、照明が反射してしまい肝心の点数表示が見にくかったですね。まさか、浜松市ではそんなことは考えずに作ってしまったんでしょうか?
久しぶりの外野席だったんですが、大声を出しながら声を合わせて応援するのは楽しかったですね。ただ、冷静に振り返ってみると、これは打者が集中するのを邪魔しているだけかも知れません。私が選手の立場なら、バッターボックスに入るまでは賑やかに応援してくれるとやる気が出てきそうですが、投手との対決では静まりかえっていた方がいい結果が出せそうな気がします。
周りを見回すと、試合はそっちのけで騒ぐのを楽しんでるだけのような人、酔いつぶれて芝生に寝転がっている人…といろいろな人を見かけました。何をしに来てるんでしょうね?…私も含めて。もともとこうした鳴り物入りの応援は日本ならではのもので、「輸入元」であるメジャーリーグではやりませんよね。どうしてこんな風になったんでしょうか?。「一体感、迫力、興奮度」という言葉の意味をどこかではき違えているのかも知れません。
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