今日は、静岡県議会議員選挙の投票日です。統一地方選の時期と言うことで、今日は投票日だ…という方も結構多いかと思いますが、皆さんは投票に行きましたか?。私は投票を済ませて帰ってきたところです。いつも、投票は早朝に出掛けてパッと済ませてくることにしています。何しろ朝7時から始まるわけですから、投票してきてから朝食をとってもいいくらいですよね。これなら投票日でも普段の日曜日と全く変わらないことがいろいろとできます。
それにしても、朝7時から夜8時まで、13時間もの間投票所で待ち続ける係員の皆さんはとても大変だと思います。ご苦労様です。また再来週も投票日(浜松では市長選と市議選です)ですが、頑張ってくださいね。お手伝いできるわけではありませんが、応援しています。
4月9日にミニモニ。のニューシングル・「ロックンロール県庁所在地?おぼえちゃいなシリーズ?」が発売されました。このタイトルを聞いただけでピンと来る方も結構いるはずです。都道府県名と県庁所在地を並べただけという歌詞が特徴の「ロックンロール県庁所在地」は、森高千里の1992年の作品。…もう10年以上前の曲なんですね。平均年齢16歳のミニモニ。の面々にとって、オリジナルは記憶にないかも知れません。
この曲を覚えれば各県の県庁所在地と名産品をセットで勉強できてしまいますから、子供たちに人気のミニモニ。がこの曲を歌うのはいい企画だと思いますね。ちなみに、この10年間で変わった埼玉県の県庁所在地がどう歌われてるかがちょっと気になったんですが、原曲の「埼玉は浦和」からちゃんと「埼玉さいたま」に差し替えてありました。
それにしても、最近カバー曲の発売が妙に目立ちます。前に採り上げた松本英子の「今年の冬」やモーニング娘。の「ひょっこりひょうたん島」もそうですし、最近耳にしたものではFLOWの「贈る言葉」、上原多香子の「Make-Up Shadow」、さらには平井堅の「大きな古時計」、島谷ひとみの「亜麻色の髪の乙女」…まだいくつか挙げられそうですが、このあたりで止めておきましょう。
カバー曲の生まれる背景にはいろいろなものがあると思います。そのうちのいくつかについては前にも触れているんですが、一つの考え方として、既に有名な曲をカバーすることによって演奏者の知名度を上げるというものがあります。例えば、KICK THE CAN CREWの名前を一躍メジャーにしたのは「クリスマス・イブRap」でしたね。この曲の場合、単なるカバーとは少々趣が異なり、その上に乗せる彼らのラップのセンスも重要なんですが、山下達郎の誰もが知っているあの曲を下敷きにしたことにより、「誰が歌ってるんだ?」と演奏者の側が注目されることになったのだと思います。
一方で、原曲やその作者に敬意を表する意味で演奏する、いわゆるトリビュートという考え方もあります。こちらの方は、何人ものアーティストがひとりの作品をそれぞれの流儀で解釈して演奏する「トリビュートアルバム」というスタイルが面白いですね。同じ歌手の歌はいくつか並べてもだいたい同じように聞こえてしまうものですが、トリビュートアルバムではとても同じ歌手の歌とは思えないくらいの変貌を遂げることがしばしばあります。参加しているアーティストそれぞれにとって、どのくらい意表を突けるかが腕の見せ所ですよね。
それぞれのカバー曲がどんな思想の下に生まれたのかはわかりませんが、確実なのはカバー曲を作るためには作詞・作曲という作業が不要なこと。アーティストにとっては莫大なエネルギーを使う創作作業でかなりショートカットできてしまうわけです。しかもある程度売れることが期待できますから、商売として考えればこんな美味しい仕事はありません。
まさか、そんな打算的な考えの下に横着をしているとは思えないんですが、最近のあまりにも速い音楽作品の消費サイクルの中で、作る側が疲れてきているんじゃないか?という印象を受けることがあります。そのためにカバー曲が多く出回っているのだとしたら、カバーされた側からしてもきっと素直には喜べないはずです。
カバーとはちょっと違いますが、B’zがニューシングルの発売と同時に過去のシングルを再発売したら、オリコン週間チャートの12位までに11曲が入るという異常事態になりましたね。B’zはオリコンに数々の金字塔を打ち立てているわけですが、今の音楽作品大量消費時代を築いてきたアーティストだと私は思っています。再発売された10枚は、もともとたった3年の間に送り出されたもの。彼らの曲が嫌いなわけではありませんが、そう考えると、売れれば売れるほど喜べなくなってしまうんです。
一つ一つの音楽作品が大切にされなくなってきたこんな時代でも、本当によい作品は何年間でも聴き続けられるものだと信じています。だからこそカバーという手法が成立するわけですから。これからも数多くの素晴らしい曲が、そして素晴らしいカバー曲が生まれることを期待しています。
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