光がウチまでやってくる

「あなたのお住まいの近くにも」

それは引っ越してきて間もない12月中頃のことでした。仕事から帰ってきたら、ポストにNTT西日本からの大きな封筒が入っていました。中身は「Bフレッツサービスについてのご案内」。私の住んでいる地域で、Bフレッツのサービスが提供可能になったのだそうです。「あなたのお住まいの近くにも光ファイバーケーブルが来ています」と言うキャッチコピーにはなかなかのインパクトがありました。光ファイバーなんてまだまだ先の話…と思ってたんですけどね。

皆さんご存じかと思いますが、「Bフレッツ」はNTT東西地域会社が提供するインターネット接続サービス。光ファイバーを家庭内まで直接引き込む、いわゆるFTTH(Fiber To The Home:「光ファイバーを我が家へ」ですね)という方法を使い、超高速・大容量通信を定額制で利用できます。その速度も、上り・下りともに最高で100Mbps。まさに別世界です。しかもこれが月々1万円を大きく下回る価格で利用できるというのですからただごとではありません。

ただ、このときはBフレッツの導入を検討しようとは全く考えませんでした。引っ越しと同時にADSLの契約をしてから日が経っていませんでしたし、いろいろと大きな買い物もしたばかりでしたから。Bフレッツの優位性は理解しているつもりでしたが、導入に踏み切れない壁になっていたのは初期導入費用の高さでした。基本工事費だけで27,100円ですからね。

最大の問題があっさり消えて

3月の中頃になって、今度は新聞にNTT西日本からの折り込み広告が入っていました。年度替わりに向けて、ブロードバンド回線の割引キャンペーンが行われています。Bフレッツについては、利用開始月を含む3ヶ月間、利用料が月々3,000円割引になる「いま光(ぴか)割引」(このどうしようもないダジャレのネーミングはどうかと思うんですが)。個人向けの最高100Mbpsの回線が利用できるサービスである「ファミリー100」なら1,300円になります。

ちょうど同じ頃に、現在のメインプロバイダであるBIGLOBEのホームページでもキャンペーンの案内が行われていました。こちらは「つないで割引」。基本工事費が27,100円割引になるのだとか。つまり、特殊な追加工事がない限り工事費が実質的に無料と言うことになります。先に触れた最大の障壁が完全に消え去ってしまったわけです。この時点で目の色が変わりましたね。

しかも、Bフレッツへの申し込みをBIGLOBEに取り次いでもらえば、6ヶ月間「使いほーだいコース」が2,000円割引でこれまた実質的に無料。すべて適用されれば都合48,100円が割引されることになります。これだけ出費が軽減されるなら、移行してみてもいいかな…と思ったわけです。計算してみると4ヶ月目からは現在よりも月々の支払額が多くなるんですが、これで劇的な環境の変化がやってくるはずですから、納得しておきましょう。

意外に早かった手続き

手続きは思っていたよりも早く進みました。ここからは日付を追ってご紹介しましょう。

4月3日(木):新年度の異動対象にはならず、引っ越さずに済んだので手続きを開始しました。私の家は賃貸マンションですから、まずは管理会社に確認の電話を入れました。「建物に穴を開けられては困りますが、それでなければいいですよ」との回答をもらいました。「あとはNTTさんに訊いてください」とのことだったので、早速BIGLOBEのWebサイトでBフレッツ取り次ぎの申し込みをしました。

4月7日(月):NTT西日本からBフレッツの受付確認の電話がありました。設置する住所、使用するパソコンのOSについて確認された後、「建物に穴を開けるかも知れないが構わないか」と訊かれました。もちろん困りますから、事前に現地確認調査をしてもらうことを希望しました。日程については「改めて担当業者から電話で打ち合わせる」とのことでした。

4月9日(水):NTT西日本から受け付け完了通知のE-mailが届きました。送られてきた回線IDを使って、専用のページから工事の進捗状況が確認できるようになりました。この日アクセスしたら「設備状況の確認中」でした。

4月10日(木):電話設備工事のNDSから、現地確認調査の日程調整の電話が来ました…が、平日の日中で私は当然仕事に行っていましたから、留守番電話にメッセージが残されていました。

4月12日(土):ふたたびNDSから電話がありました。日程の調整をし、15日に調査を行うことになりました。

4月15日(火):朝9時にNDSの方がひとり現地確認調査にやってきました。平日でしたから、仕事を休んで対応しました。室内はモジュラージャックの位置を簡単に確認しただけで、あとは屋外からの配管の状況を見て回ったようです。調査は20分くらいで終了。どうやら壁に穴を開ける必要はなく、既存の配管から光ファイバーを通せそうです。まあ、「穴を開ける」と言われてもエアコン用のダクトの脇から通せるんですが。調査後、屋内で光ファイバーをLANに変換するアダプタであるONU(Optical Network Unit)の設置について説明がありました。

4月20日(日):朝10時半頃にNTT西日本から電話がありました。まさか日曜日に電話が来るとは思っていなかったのでびっくりしました。内容は「開通工事日の調整」ということでこれまたびっくり。というのも、ちょっと前にBIGLOBEから「手続きが遅れている」とのことでお詫びのE-mailが来てましたから。最短で5月2日から工事が可能だとのことでした。こちらの都合もあって工事はもう少し後になりましたが、ともかく、NTT西日本のWebサイトで「約1ヶ月から数ヶ月」と案内されている開通までの期間の中では最速に近いペースで開通にこぎ着けられそうです。

…とそんなわけで、現在は開通日を心待ちにしているところです。Bフレッツに合わせて他にもいろいろ考えることがあって楽しいんですよね。開通するまでは油断しちゃいけないな…とは思っているんですが。ともかく、近日中に次回報告が出来るはずです。お楽しみに。


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