ついに出たCentrino機

3度目の衝撃

5月7日、ついにPanasonicからCentrinoプラットフォームを採用したレッツノートが発表されました。レッツノートが出てくるまではCentrinoモバイルノートは選べない…と思っていたんですが、これで一応出そろったことになります。CF-R1・CF-T1の直系の後継機となるCF-R2・CF-T2は、これまでと全く同じ外見、全く同じ重量の中に超低電圧版Pentium M-900MHzを収めて登場。店頭販売モデルは、私の誕生日・5月23日には店頭に並ぶはずです。

そして、3つ目のレッツノートも登場しました。そのCF-W2については4月下旬からティザー広告が展開されていたんですが、CF-T1のときよりはわかりやすかったですね。DVD-ROM/CD-RWコンボドライブを内蔵したレッツノートがどんな形で出てくるのか楽しみだったわけですが、CF-T1と全く同じ設置面積に1.5倍の容量のバッテリーを搭載して、重量はわずか1,290g…という、これまた前代未聞の軽量化を達成して登場しました。初めて1kgを切ったCF-R1、12.1型液晶で1kgを切ったCF-T1に続いて3度目の衝撃です。

パームレストの部分がぱっくりと口を開けるトップローディング式のドライブは、最初からドライブ一体型の筐体を開発したもので、これまでにありそうでなかった、まさに逆転の発想の産物。持っているとちょっと自慢できそうな、面白い製品に仕上がっています。ただ、私の使い方では、出掛けた先で光ドライブを使うことはほとんどないでしょうから、この機種を買う意義はちょっとなさそうです。移動中にDVDビデオを見たい人ばかりでなく、出張先でCDやDVDで配付される資料を見ることのある人には向いていますね。

予想通り、でも予想外

今回は、新機種の説明を一言で「Centrinoノート」と片付けている…というよりも片付けられるわけですが、正直なところこれは少々予想が外れた面もあります。実は、もっと非CentrinoのPentium Mマシンが多く用意されると思っていたんですよね。

最近のレッツノートには店頭販売向けとネット直販向け、そして企業向けの3つのラインナップがあるわけですが、ブランド戦略が重要な店頭販売向けではほとんどCentrino機になると見ていたので、これについてはほぼ予想通りでした。しかし、Centrinoブランドに頼らずに売れるネット直販や企業向けでは、高速な無線LANを搭載した機種を用意してくるのではないか?と思っていたわけです。特に企業向けではIEEE802.11aが使われているオフィスもあるわけですしね。

ところが、今回のラインナップでは無線LANはすべてIntel製でCentrino仕様。裏を返すと、現時点では高速な無線LANは内蔵されないと言うことになります。記者会見では「Panasonicは基本的にCentrino仕様で行く」と明言されているので、このまま行けば11a採用は夏のボーナス商戦が終わってからでしょうし、11gは年末くらいまで採用されません。高速無線LAN内蔵のレッツノートを入手しようとすると、まだまだ待たされることになります。

欲しいものだけ持ち歩こうか

こんな状況なら、無線LAN内蔵にこだわらず、PCカードで無線LANを追加した方が良いのではないか?と思えてきました。改めて考えてみると、現状で無線LANを使う場所はほとんど自宅内のみ。浜松の街にはホットスポットはまだほとんど存在しません。つまり、外出先で無線LANが必要な機会は限られますから、無線LANを内蔵していない方が持ち歩く重量を軽くできるかも知れません。

ネット通販向けのCF-R2とCF-T2には、無線LANを内蔵していない「軽量タイプ」が存在します。1.8型ハードディスクを使うなどして数10グラム軽く仕上がっています。特に、CF-R2の軽量モデルはハードディスク容量も40GBと妥協がありません。実は、市販されているIEEE802.11a/b/gコンボカードを装着しても無線LAN内蔵機より軽かったりします。…これっていいかも。レッツノート以外の機種と見比べても魅力的です。

ただ、軽量モデルを選択すると、ネット通販限定のもう一つの特典、カラー天板が選択できなくなってしまうんですよね。実は見た目にこだわる(って言わなくてもわかりますよね?)私にとってはこれも重大な問題です。軽量モデルの方が高価になってしまうことも合わせて、なかなか頭を悩ませます。まあ、それ以前の問題としてまだ購入のための資金調達計画が整っていないんですが。

しかも浮気心まで

ところで、昨日・5月10日にはSONYのVAIO Uが店頭に登場しました。早速見に行ってきたんですが、これは面白い製品ですね。今までに見たすべてのVAIOの中で一番「欲しい」と思ったかも知れません。ポインティングデバイスが実に素直に動作しますね。BaniasコアのCeleronの動作も実にきびきびしています。外出先で文章を打つことが多い私には、キーボードと画面はさすがに小さすぎるかな?と思いますが。

CF-R2のライバルと言えないこともないVAIO Uですが、実際のところはかなり使い方が違ってくる製品だと思います。出来ることなら両方欲しいくらいなんですが、それこそどこをどう絞ってもパソコン2台を買うお金は捻出できませんからね。う~ん…しばらく考えることにします。万が一「レッツノートのある暮らし」が別の名前に変わっても許してくださいね(笑)。


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