実際に見ないとわからない
5月23日に、Centrino仕様のレッツノートの先陣を切って、CF-R2とCF-T2の2機種が店頭に登場しました。私は早速翌日の24日に、直に触れてみるためにパソコンショップに足を運びました。とは言っても、この2機種は基本的にはCF-R1とCF-T1の筐体はそのままに中身だけCentrino仕様に改装した…という製品ですから、注目していた点はただ一つ、超低電圧版Pentium M 900MHzとビデオ統合チップセット・855GMのパフォーマンスでした。
この組み合わせが店頭に並ぶのは、他社製品を含めても初めて。それでも、CPUについては新しいVAIO Uに使われている超低電圧版モバイルCeleron 600A MHzよりも高速であることはわかっていますから、それほど心配はしていませんでした。855GM内蔵のビデオ機能も気にはなりましたが、こちらの方も基本的にはこれまでのIntel製品の流れを汲んでいますから予想はつきます…要するに「あまり期待してはいけない」ということです(笑)。
相変わらず店頭でレッツノートを探すのには苦労しますが、幸いCF-T2を店頭展示している店を見つけたので、しばらくの間いろいろと操作をしてみました。店頭展示のパソコンに大きな負荷をかけるのはなかなか難しいんですが、普通に使っている限りではストレスを感じる場面はありませんでした。最先端の3Dゲームを楽しもうというのでもなければ、実用上は問題ないはずです。少なくとも、今使っているCF-B5Rと比較すれば基礎体力面では全てにおいて大きくレベルアップしていることは間違いありません。
6月13日に発売が予定されているCF-W2の、「重量はほぼ同じ」というモックアップが展示されているのも見つけました。DVD/CD-RWコンボドライブの芸術的な組み込まれ方もちゃんと確認できます。写真を見て「ずいぶん太ったな」と思わせた筐体の厚さも、実物を見るとCF-T2とあまり変わりません。CF-T2とコンボドライブを一緒に買うよりも軽くて、安くて、しかもバッテリー駆動時間も長いわけですから、私ならCF-T2を買う選択肢は外しますね。ともかく、現物を見てみることをお勧めします。これは確かに衝撃的なパッケージングですよ。
ついにゴーサイン
前々から不調を訴え始めているCF-B5Rなんですが、最近はさらに状況が危機的になっています。1時間持たないバッテリーや周辺部の暗い液晶画面も相変わらずなんですが、最近はCPUの冷却ファンの音がずいぶん大きく、しかも回転が不安定なのかうねるような音として聞こえます。しかも、時々PCカードを認識しないことがありますし、ついにはハードディスクに保存してあったはずのデータが突如消えるという洒落にならない大事件も発生(それも1度ならず2度も)しました。さすがにこれではまともに使えません。
CF-B5Rを買ってからもうすぐ3年。私のように徹底的にパソコンを虐めてしまう使い方では、そろそろ寿命なのかも知れません。それでも修理をすれば治るのでしょうけど、何万円も出して修理するくらいなら最新の製品に乗り換えよう…ということで、ついにノートパソコンの買い換えを決意しました。CF-S21、CF-B5Rに続く3代目ということになります。
問題になっていた購入資金については、当初の予定通り夏のボーナスを当てにすることにしました。よく考えてみると、今すぐに購入したとしても、クレジットカードで払えば実際の支払いはボーナスの出た後の7月になりますからね。ただ、これだと突然「ボーナス無支給」とでもなったときには大変な事態になります。ドリームジャンボ宝くじで2等・1億円くらいが当たってくれれば全く問題ないんですが(笑)。
3代目もレッツノート
そうと決まれば機種選定。とは言え、去年の秋あたりからいろいろと考えてきましたから、結論を出すまでにそれほど時間はかかりませんでした。私に必要なのは、2台目のパソコンとして、十分快適に長時間バッテリーで使える性能を、よりコンパクトに軽く持ち運べるものです。目標さえ決まっていれば、後はそれに合うものを選ぶだけですからね。
この観点から各社の現行機種をいろいろな面で比較すると、私にとって現時点でのベストバランスはCF-R2です。さらなる高性能のために、ThinkPad X31のように1.5倍以上の重さを持ち歩く気にはなりませんし、さらに小さく軽く持ち運ぶために、VAIO Uほど操作性を犠牲にしたくはありません。CF-W2やVAIOノートTRのように光ドライブを内蔵して常に持ち歩くのは、たまにしか使わない装備のために重量で損しているような気がします。CF-T2やDYNABOOK SS S7の軽さと操作性の両立を狙ったデザインもなかなか魅力的なんですが、もう少し小さな鞄への収まりも考慮したいところです。
コーナー名を変更する覚悟までして各社の新機種を検討したんですが、気が付けばまたもレッツノートを選んでしまいました。松下電器の開発チームの皆さんのコンセプトが素晴らしい…のかどうかは、他のメーカーと比べたときに事実なのかどうかよくわからないんですが、少なくとも私とは気が合うようです。
決めてしまえば後は買うだけ…となるんですが、実はここから先にも結構頭を使わなくてはならなかったんですよね。この辺りについては、また回を改めてお話しすることにしましょう。
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