まずは前回からのお話。テニスのウィンブルドン選手権はいよいよ終盤です。女子シングルスの決勝はまたもウィリアムズ姉妹の対決となり、妹のセリーナ選手が連覇を果たしました。確かに実力ではトップの二人の対決だとは思いますが、それでもやっぱり他の選手たちの意地を見たいものですね。女子ダブルスでは、日本の世界に誇る「ダブルスの女王」・杉山愛選手が決勝に進んでいます。期待しましょう。
そして本編前にもう一つ嬉しかったニュースを。中日ドラゴンズの立浪和義選手が、土曜日・5日の読売ジャイアンツ戦で通算2000本安打を達成しましたね。高校卒業からドラゴンズ一筋の立浪選手は今年16年目。大きな怪我もなく、常に主軸として活躍し続けたからこその記録です。この日の試合でも4番打者として(彼が4番打者タイプかどうかは別にして)3安打3打点と勝利に貢献。彼にとって2000本安打は単なる通過点である…と強く感じました。これからも活躍し続けてほしいですね。
今回は「エコライフ」をテーマにちょっと考えてみたいと思います。一言で簡単に説明するのなら「環境に優しい生活」ということにでもなるのでしょうか。現代社会において、「環境」というのは重要なキーワードですね。21世紀は「環境の世紀」とも言われますが、これまで自らの利便性を主に考えてきた私たち人間が、これからはかけがえのない地球を守ることを考えて生活していこう…というのが大きな流れになっているわけです。
「エコライフ」にも様々な観点がありますが、代表的なものの一つに省エネルギーへの取り組みがあります。この省エネルギーが叫ばれるようになった経緯も、いろいろな事情が重なり合って実は結構複雑なんですが、問題の根底にあるのは石油をはじめとする化石燃料に枯渇が見えてきたこと、そしてこれらを利用すると二酸化炭素や様々な有毒ガスが発生するということでしょうか。
今年は、もう少し違った観点から省エネルギーが叫ばれていますね。関東地方でこの夏電力供給量が不足するかもしれない…ということから、電気の利用を抑えるために大々的に広報活動が進められています。ただ、こうした広告を見ていると、個人レベルで捉えたときには説得力がもう一つ弱い気がしますね。各家庭で消費する電力は知れたものですから、「うち1軒くらい使ったって大丈夫だろう」という発想に流れがちです。
もともと、環境に優しい生活というのは個人の生活に対しては不便を強いることが多いわけで、多くの人に実行させるのは困難を伴いますが、省エネルギーというのはそんな中でも個人に対して積極的な動機を与えやすいものですよね。というのも、エネルギーの使用量を減らすことは、そのエネルギーに対して支払う費用を減らすことにつながるわけですから、その分を他に回せて経済的に有利になるわけです。
私は、エネルギーに支払うお金を減らすために、こまめに部屋の照明を消したり、冷暖房器具の使用を控えたり、無駄にエンジンを回転させない運転を心がけたりしています。それがたまたま環境への配慮につながるのならいいことですよね。エコライフの「エコ」は、エコロジーだけではなくエコノミーの意味も抱えているのかな?と思います。
エコライフに関連してもう一つ。私の家では、もうずいぶん前から無洗米を使っています。最初に使ったのは学生時代に一人暮らしをしていた頃。「とがなくても炊ける米がある」ということで買ってきてみたわけです。ご存じの通り、米を炊くときには「とぐ」という作業が必要で、これが意外に面倒なんですよね。たいてい学生というのは生活に関しては徹底的にものぐさですから、ちょっとでも楽をしたいわけです。それにしても、「無洗米」というのは洗って(といで)ある米に付いている名前としては変な気がしませんか?。個人的にはかなり違和感があるんですが。
ところが、無洗米の本質は楽ができるということばかりではないんですよね。米をとぐと、排水であるとぎ汁が発生します。とぎ汁の主成分は米の表面に付着していたぬかですから、これが川や海に流れ込むと水中の微生物に栄養分を送り込むことになり、赤潮やヘドロなど水質汚染の原因になってしまいます。無洗米を使えばとぎ汁は発生しないわけですから、まさに自然環境に優しいわけです。このあたりの話は、NPO法人・全国無洗米協会のホームページで読むことができます。
横着するために買った無洗米が、実は自然環境に配慮することにもなっていた…ということになります。しかも、米をとぐための水もいらなくなるわけですから、水道代の節約までできてしまいます。肝心の販売価格もそれほど変わりません。こういう「エコライフ」なら、気軽に進められますよね。環境保護に対する一人一人の意識を高めよう…という高い理想を追うだけでなく、こういうある意味俗っぽいレベルの意識に訴えることで目的が達成できるなら、それが一番成功しやすいような気がします。もちろん、それを実現するための技術開発は大変なんでしょうけど。
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